ちょっと前だけど、12月のはじめにroyal academy of arts でやって
ムンク展を見に行ってきました。
ムンクを見るのは初めてで、もちろん私の頭には「叫び」しかなかったんだけれど、今回のムンク展のテーマは「edvard munch by himself」自分や他人のポートレートが主に展示されていて、油絵のラフスケッチなんかも結構あった。一階と3階があったのだけれど、1階は彼が若いとき、3階はドイツで精神科の治療を受け故郷ノルウェーに帰った後の作品が展示されていた。
絵は個人的には最終的な油彩よりもラフスケッチのほうが好き。特に若いときの。鉛筆や木炭だけじゃなくって、エッチングや木版、リソグラフとかでもラフスケッチをしてて、それがとても面白かった。でも、とにかく、自分を見つめて見つめて痛めつける人。実際体を傷だらけにするわけじゃないけど、自分を描くことによって、痛めつけてるってかんじがした。それに常に絵の対象の自分と、描いている自分がいて、それが晩年になってくると、近すぎて見えなくなるがゆえに、17歳のモデルを雇って(っていうかこの子をかこってしまうんだけれど。。。いぃぃ)その子を第三者として絵の中に置いて、再び自分を見つめ続けた、そんな気がした。だから絵の中にいる自分の顔はいつもぶれてる。その代わり第三者はすごくはっきりと描かれている。色は、とっても明るい色を使っているにもかかわらず、乾いていて悲しい色。苦い色。このひとの目のフィルターはどうしてもそういう色を作ってしまうらしい。常に死を意識してるんだけど、その意識するってことは生きてなきゃ出来ないことだから、ある意味とても死から正反対にいた人だと思う。すごく苦しそうで、あかぎれている感じなんだけど、その傷を決して治そうとはしなかったんだろうな。その痛みの中にいて初めてムンクが考えるムンクがあって、その中にいないと不安で、基い、不安の中にいないと不安なんじゃないか、そんなかんじ。
面白い展覧会でした。
ムンク展を見に行ってきました。
ムンクを見るのは初めてで、もちろん私の頭には「叫び」しかなかったんだけれど、今回のムンク展のテーマは「edvard munch by himself」自分や他人のポートレートが主に展示されていて、油絵のラフスケッチなんかも結構あった。一階と3階があったのだけれど、1階は彼が若いとき、3階はドイツで精神科の治療を受け故郷ノルウェーに帰った後の作品が展示されていた。
絵は個人的には最終的な油彩よりもラフスケッチのほうが好き。特に若いときの。鉛筆や木炭だけじゃなくって、エッチングや木版、リソグラフとかでもラフスケッチをしてて、それがとても面白かった。でも、とにかく、自分を見つめて見つめて痛めつける人。実際体を傷だらけにするわけじゃないけど、自分を描くことによって、痛めつけてるってかんじがした。それに常に絵の対象の自分と、描いている自分がいて、それが晩年になってくると、近すぎて見えなくなるがゆえに、17歳のモデルを雇って(っていうかこの子をかこってしまうんだけれど。。。いぃぃ)その子を第三者として絵の中に置いて、再び自分を見つめ続けた、そんな気がした。だから絵の中にいる自分の顔はいつもぶれてる。その代わり第三者はすごくはっきりと描かれている。色は、とっても明るい色を使っているにもかかわらず、乾いていて悲しい色。苦い色。このひとの目のフィルターはどうしてもそういう色を作ってしまうらしい。常に死を意識してるんだけど、その意識するってことは生きてなきゃ出来ないことだから、ある意味とても死から正反対にいた人だと思う。すごく苦しそうで、あかぎれている感じなんだけど、その傷を決して治そうとはしなかったんだろうな。その痛みの中にいて初めてムンクが考えるムンクがあって、その中にいないと不安で、基い、不安の中にいないと不安なんじゃないか、そんなかんじ。
面白い展覧会でした。
色とか好きなんだけどな。