覚書

イラストレーター進士遙のブログです。
随時更新。お仕事も随時ウエルカム。

運動会みたいだ。

2007-05-22 06:25:28 | 作品・学校
9時ごろ帰ったら家に麻婆豆腐が。こんなうれしいのはなかなか無い。

ついに卒展の準備が始まった。
今週から1年生がペンキ塗りやらやすり掛けやらを3年のためにしてくれる。
うちの学校(ってか、イラストレーション科)の伝統らしいんだけど、
他の学校はどうなんだろ?ありがたいです。(でももうちょっとまじめに
働いてほしいけど。。。笑)
3年生は基本的に指示を出すだけで後は自分のことしてていいんだけど、
やっぱり気になったり、気に入らなかったり、信用できなかったりで(笑)
結構自分で細かいと子やってる人が多い。

大きなパネルを一人3枚から4枚もらえるんだけど、
そこに棚を作ったり、机をつけたりして
作品とか、ポートフォリオ、スケッチブックを展示する。
わたしは4枚もらったので、そのうち3枚は卒制を、残りの一枚は
前に作ったマッチ箱とか、小さな本とかを展示する予定。

みんなパニくったり、まだプロジェクト終わって無いのにー!とか
木が無いとか、棚が作れないとか、結構どたばたして
緊迫した空気ではあるんだけど、
なんか、中学んときの運動会みたいだなあーと私は結構楽しい。
緊迫してるから、どっか気は疲れるんだろうけど、
実際動いてるのは体だから、なんか、気持ちいいかんじ。
あと、目に見えて卒展が近づいてるって感じなのがいい。
高校も、大学も、日本の学校みたいな体育祭やら文化祭やら、
とにかくみんなで力を合わせて何かをするってことが無かったから
それがすごく久しぶりで、いいなあー。と思う。

実際は時間、切羽詰ってるんですけどね。

帰りがけの道が土が湿ってる匂いして、ああ、
なんか夏の感じだーって、それもうれしかったな。
土の夏の匂いは、上海じゃなくて、日本のじいちゃんち、私の中では。
まだセーター着れるくらい寒いんだけどさ。


話は変わるけど、1週間前にプロフェッショナルプラクティスっていう
レクチャーが2日にわたってあったんだけど、
それが「どうやってイラストレーターとしてやっていくか」とか
「どうやって自営業としてやっていくか(フリーランスってこと。
国に申請しなきゃいけないので)」て内容で、
かなり、みんな現実に直面した感じでおろおろししてた。
(このとき、院にいくってことでどんなに安心感があったことか!笑)
一回目のレクチャーでは
何処何処の、何部刷ってる雑誌の挿絵が幾らもらえるか、とか
表紙は幾らくらいだとか、広告の仕事はやたら儲かるとか、
どうやって契約を有利に進めていくか、とかいう、うちらを
ドリーミーにさせてくれる話だったんだけど、
二回目は税金の話、ってか税金の話!!で、ほんとびびった。
まあ、外国人は基本的に自営業になれないので、
関係ないっちゃ関係ないんだけど、
如何に税金を少なく申請するとか、税金の仕組みとか、
どうやって低所得者手当てをうまいこともらうかとか、
どうやったら住宅税を少なく出来るかとか、そういう内容だった。
しかもお勧めの本が「why are artists so poor?」
なんていうか、これから卒展っていう晴れ舞台をむかえようとしている
うちらを待ち受けているのは、失業手当とか、低所得者手当てとか、
まあ、そんなとこだろう。。
ちなみに去年の卒業生の95パーセントはフリーのイラストレーターとして
登録して無いらしい。(まあ、そのうちの何人かは小さな仕事とか
もらっているんだろうけど。。)

イギリスはめっちゃインフレなのに、イラストレーターに支払われる
金額は値上がりして無いらしいし。
ってか、就活セミナーで低所得者手当の話が出るってどうよ。。。
ほんと、もっとアーティストはリスペクトされていいと思うんだけどー!?


ふー、明日もがんばるよー。

昔とあんまり変わらない。

2007-05-13 10:19:17 | 思ったこと
卒展で展示するポートフォリオ・作品集を作っていたときに思ったこと。

冬に院を受けるために作ったポートフォリオがあるんだけれど、
3年の前半はくそくらえ(やり直しさえしたくない。笑)みたいなものしか作ってなかったから、
そのときは2年やなんと1年のときの作品も全部ごちゃ混ぜにして作った。
提出する前に講師に見てもらったら、何でこんなスタイルがばらばらなんだ、
とかいわれて、まあ、ごもっともですが、これが私なんで。と開き直り
(落書きもあれば、映写機もあったり、立体もあれば、
グラフィックなのもあったりと、とにかくむちゃくちゃだった笑)提出した。

で、今回は卒業制作や、3年の2学期以降に作ったものがなんとか
たまってきたからそれを中心にしようと思っているんだけれど、
今回は何とかスタイルがまとまってきた感じでよかった。うん。
ただ、はた、と思って見返すと、一年生のときの提出ぎりぎりになって
出来ることしかやんなくて作ったやつとか、ファンデーションコースにいたとき作った
ポストカードやらとほとんど絵が変わってない、ってか進歩してない。。。?
ちょっとがっくし。笑。
ファンデーションにしては私がんばったじゃんとか、変に自分励ましたりするけど、、
でも、これってなあ。。。笑。

まあ、4年間おんなじ描き方して今と同じ絵かいてるのよりか、
遠回り回り道して結局おんなじとこ着てもいろんなモノ触ってみたから、
いいことなんだろう、きっと。。。

ファンデにいて、結局イラストレーションやることになったときも、
そのときはなんでか全然わかんなかったけど、良く考えたら
絵落書きして、印刷したりとか、製本したりとか、
ちいちぇえときからやってることの延長線だったし。
それもぐるぐる回って結局おんなじところにたどり着いたって感じだったなあ。

たぶんこのぐるぐる、で元に戻るってのは一生やってくモンなんだろうなあ。
アートだけに限らず、日常でも、でっかいことでも、ちっちゃいことでも。
ぐるぐるしてるときは元に戻るとか、同じものを違う所から見る程度に落ち着くのなんか
思いもよらないんだろうけど。

人間そんなに成長しないけど、
そんなに変わらないけど、
おんなじことで何度も学べるってのは、
わくわくがいっぱいあっていいなあってことか。
自分はちいちゃいけど、外っかわはでかくって、それは
何にもなくて詰まんないよりずっとすてきだ。




あと一ヶ月・近況

2007-05-03 10:54:00 | 作品・学校
卒展までとうとう一ヶ月。
クラスのみんなも卒展=仕事ゲットの場所でもあるから、
異様にナーバスになってたり、途方にくれてたり、中だるみしてたり、
実はもう自分の作品本屋においてもらってるやつもいれば、
ストレスで吐いてるのもいる。まあ、いろいろ。

じぶんのプロジェクトがイースター前に終わっちゃった子達は、
仕事獲得に向けて昔の作品のやり直しをしたり、新たにeditorial work
(本の装丁や、雑誌のイラストレーションとか)を作ったりと
直接仕事に結びつきやすい作品集(ポートフォリオ)作りをしてる。

私はまだ先学期のプロジェクト(オトシブミ)をのろのろと続けていて、
主にシルクスクリーンしたり、まあ、とろいけど楽しい。
昔の腐ったような作品はもう見たくもないし(笑)
やり直しなんて、出来ればしたくないのだ。。。
ああ。。。

クラスのみんなで卒展に向けて知恵を絞っているものの、
なにぶんみんな右脳人間、事務仕事が遅い遅い。。
今までに決まったことは SHOWのなまえ→this side up
               学内誌のカラー見開きと他2面にでっかく広告を載せる。
               ポスターを来週までに作る(まだ作ってない)
               宣伝のためのお金を集める(パーティやったり、とかとか。)
               企業にスポンサーになってもらうって話はどうなったんだろ?
               デザインスタジオ、出版社にインビテーションを出す。
               (まだどんなのを出すのか、決まってない。。。)
そのほか、名刺作ったりとか、HP作ったりとかもするのかなあ。。。?
腹たつけどこういうとき、中心になってるのはやっぱり男の子ら。
腹立つなあ。。笑、ちがう、ありがたいねえ、まったく。

去年までの卒展が、とりあえずワークを壁に貼るって感じだったのが、
今年から学部長が変わったおかげで「もっとクリエイティブになろーぜ」
って雰囲気が出てきた。学部長が言うことも去年の卒展のイメージしかない
うちらの脳みそをこねこねしてくれて、面白くなりそうでわくわくする。
一人1m強×2.5mのパネルを3つもらえて、そのスペースにどうやって
自分の世界を作るかの勝負。
別に何をしてもいいんだけれど、小細工が過ぎて
自分の作品が霞んでしまうようなことにはならないように。って忠告も。

出来るだけたくさんの人に来てもらいたいのだー。
わくわくする、わくわく。があ、ねみいなあ。。。