覚書

イラストレーター進士遙のブログです。
随時更新。お仕事も随時ウエルカム。

飛びたい病

2006-05-25 04:46:16 | 作品・学校
何とか次のが生まれてくれそうになったので、
the king's daughter cries for the moon の絵本は、
先週の土曜日に腹たってぜーんぶ放り投げた。

それから4日後、とりあえず放り投げてよかった。とおもう。
後2週間、長いんだか短いんだかわかんないけど、
しっかり、コレ作ったんだよ、
って人にいえるものをつくれるように、
しっかり腰すえてがんばる。
みんなありがと。

今週は3年生のショーのため、ペンキ塗りと、大工と、
やすり掛けをひたすら。私が手伝っている3年生は
結構落ち着いてて、時間にも余裕があるけれど、
友達が手伝っている3年はまだ作品が終ってなくって相当大変。
みんなパニくってるし、ぴりぴりしてるし、イっちゃってる人もちらほら。
来年かあ・・・、と漠然と思う。

飛びたい病は、雑誌見たり、人の話聞いたり、
将来の話したりするとき、あああ~って飛ぶ。
考えるとわくわくする。
実際何してるかわかんないけど、妄想は無料。
そしてどこまでもどこまでも。


んで、現実に戻る、取り合えず目の前のこと、終らせなきゃね。
道はとおいなあ。
長いなあ。
楽しみだけど、
悪くどきどきもする。
焦っても仕方ないのと、焦りたくなるのと。

まあ、なにやってても、それが与えられた道ならば、
幸せに過ごせるはずなんだ。



やっぱり丸に点々がすきなんだ。

2006-05-20 07:40:12 | 作品・学校
「だいぶ良くなったけど、子供に見えない。もっと目大きく、ETC」
と、今日絵本の絵を持ってったら、言われた。
で、今またいろいろ描き直してるところ。

話は少し飛ぶけれど、
絵本の絵で、好きだなあと思うのはほんっとに少ない。
本屋に行って、見てくると、(自分のことは100%棚に上げて)
きったねぇ絵だなあとか思うもののほうがずっと多い。
本当に良質な絵本が少ない(もとい、市場に出てる良質の絵本)
のも事実だけど、こういうもんなのかな、絵本って、ともおもう。

だったらやりたくねぇよ。

ああやって、目おっきくかいて、ああすれば、すんなり
いいんじゃない、とか言われるのも、なんとなーくわかってる。

が、、、

い、
い、
いやなんだぁあああ!!


もちろんほんとに良い絵本は本当にいいのも分かってるし、
絵本が「こんなもんなのかな」なわけないのも分かってる。

でもさー、
でもさー。。。

あんまりうちの講師と趣味が合わないのもあるかも。
でも話すたびに思うのが(当たり前だけど)あんまり意思疎通、
もとい感覚疎通がきてないなあ。と思う。言葉の面を抜かしても。
だから、言われたとき反発、っていうか、
くすぶってんのかなぁ。
それとも絵本作ること自体にくすぶってんのかなぁ。

つまり、自分が描く絵じゃないものを描かなきゃいけないって
感じてしまう。丸に点々がスキだったら、
その絵と絵本の交点だってあるはずなのも分かってる。
でもさ、目の前に、こういう書き方をすれば大丈夫ですよ、
無難ですよ、見たいなものがあると、あああああ
いらいらする!
そしてそれが絵本ですよ、絵本て、こういうものですよ、
って言われてるような気がしてくるんだ。

それに丸に点々がすき、っていってて、
それが自分の逃げになってる可能性だってあるわけだし。

あと、イラストレーションはコミュニケーションアートだから、
相手にちゃんと伝わるように描かなきゃいけない。
相手のことを考えて、一番いい方法をとらなきゃいけない。
そこが、悪く言えば妥協になるんだけど、
いかに自分を出しつつ、相手に伝えるか、ってところが
腕の見せ所となる。

つまり、この場合一番いいのは、丸に点々を保ったまま(例えばね)、
よい絵本を作るか。

っていうか、そこまでするとなんで私は絵本作ってんだよ、っとかおもうんだ。

素直にアーティストブックを作ってりゃあいいじゃんか、ねぇ?

まあ、だから絵本って難しいんだろうけど、
だから良いものは本当に良いんだろうけど、
そこまでして絵本にとどまる理由が私には今ない。
昔から絵本作家になりたくって、絵本大好き、っていってる子も
居るけど、そんなことは思ったこと無い。
絵本に詳しいか、って言ったらぜーんぜん。

だから余計いらいらするんだろうな。
でもあえてアーティストブックを作らないワタシはなんだ。
多分、イラストレーションにいるから、コミュニケートしなきゃ、
ってことが頭のどっかにあるのか?
定義としてコミュニケーションできるもの>出来ないもの
ってのはある。でもそれをアーティストブックなり、なんなり、
別の方法でもできるんだろうけど、
多分絵本は一番コミュニケーションを必要とする媒体だから
あえてチャレンジしたとか?一番の腕の見せ所?チャレンジャーだな、私。
でも、またどこかでアートっぽいもの(へんな言い方)>絵本
みたいのもあったり。
だからなんでこんな絵かいてんだよ、こんちきしょう、って感じるのか?
でも実際私の絵って結局漫画みたいだしな。

作品作ってて、壁にぶち当たったり、詰まったりすることは
あるけどさ、
絵本は結構腹立つ感じ。


とりとめないけど、
でも、

コレは結構問題だ。

肌の色。

2006-05-18 05:07:03 | 思ったこと
「これは警察の帽子じゃない」
といわれたんだけれど、
もちろんそんなことは分かっている。
で、書き直したらすんなりOKがでる。
そりゃそうだろ、ちゃんと警察っぽいもん。
でも、例えばイギリスのおまわりさんがかぶってる
煙突みたいな黒い帽子をかぶらしても、
アジアの子は警察だとは思わないだろう。
こういう小道具は多分その絵本をどこで売るか、によって
描きわけたりするんだろうけど、
また、それによって逆にその国っぽさが出て、それもいいんだろうけど、
そんな中でどーしても気になるのが肌の色をどうぬるかってこと。
今私がやってる絵本はもともとイギリスの話なわけだから、
英国人っぽく塗ればいいんだろうけれど、でもちょっと考える。
それに、そうじゃない場合ってどうすればいいんだろう。

例えば男の子と白熊が遊んで、北極に行く話があるとする(あるんだけどさ)。
丸い顔に、四角い胴体に、棒みたいな手足がついてる
男の子の顔はもちろん白い。
the lost thingsっていう絵本に出てくる家族も電車の乗客も街の人も
みんな白い。

本屋に行って、絵本を漁るとやっぱり出てくるのは白い子供ばかり。

コレが日本だったらいいだろうよ。
大多数の人はそれを自分の肌だと感じるんだもん。
違和感無いだろうな。

ただ、でも、ロンドンにはカリブやアフリカ系の黒人の子供だって、
インド、パキスタンから来てる子供だって、
アラブ系の子供だって、たーくさんいる。
その子たちはやっぱり違和感を感じるだろうよ。
でも、ほとんど無いじゃん、彼ら肌の絵本なんて。

前の絵本のプロジェクトで、
ニコラっていううちのクラス唯一の黒人の子が作っていた絵本は、
おやすみなさいの絵本だったんだけど、そこに出てくるこどもも
大人もみーんな黒人だった。
そりゃあ、家族を描いてるんだから当たり前なんだけど、
すごく違和感を感じた、実際。
多分それはナイジェリアの話、とかケニアの話を描いてるんじゃなくて、
(黒人の話を書いてるんじゃなくて、)普通の子供の日常を描いてる
絵本なのに、黒人だったから。
つまり、私たちの潜在意識に、普通=白い。ってことが入ってるから。
(で、私らの意識の中にはオリエンタル=白となっている。)
絵本に白い子供が居ても、「白人だな」とかおもわないのに、
黒い子供をみると、「おお、黒人だ」と、“黒人の話”として見てしまう。

その感じてしまう違和感、は自分の肌が黒くないから、なのか、
絵本の大部分が白いからなのか。

というと、さっきいった、アラブ系やカリブ系、アフリカ系の彼らは
絵本を見るたびに「ああ、白人の話だな」と思って思ってるかもしれない。
そんな絵本ばかりある今のイギリス。

あと、前のプロジェクトで、先生がみんなにいった言葉。
「出版社にもっていって売るって言うことは、やっぱりビジネスも
考えなきゃいけないわけ。出版社は売る仕事をしてるわけだから、
どういう絵本が売れるかってことも、作家は考えなきゃいけないんだよ、
現実的に。実際、このイギリスで、絵本を買うのは、
白人の中産階級の専業主婦たち。本当に絵本をかいていくなら
そういうことも頭においてかなきゃいけないんだよ」

夢とか、無垢とか、希望にあふれてるとか、
そんな言葉で形容されがちな絵本だけど、
大人の思惑も、矛盾な社会も
実はしっかり縮図されている絵本業界なのだな。。。


余談ですが、そんなニコラが今回作っているのが、
養子についての絵本。
イギリスやアメリカでは結構見かける、
白人の両親の元で育つ、アジア、アフリカ系の子供。
今回はサルの子供が母親を探す話みたいで、今日話したら
母親が、違う種類のサルにするか、全然違う動物にするか、で
迷っていたところでした。
彼女のルーツはナイジェリア。ロンドン南東から
バス、地下鉄、国鉄を乗り継いで大学まで来てる、偉いコです。


それから一週間。

2006-05-17 08:07:28 | 日記
どーすんべ、と思いつつはじめた絵本作りから一週間。
とりあえず元気で楽しんでおります。

私のチュートリアルは毎週火曜にあって、
不安になりながらも急いでつくったダミーブックを見せたのが
一週間前。
で、今日はその一週間後のチュートリアルでした。
一週間前から3回ストーリー練り直して、(短くして)
3個目のダミーを作って講師に見せたら結構反応がよかったのでした!!
「i enjoyed it」っていわれたのでそれは幸せ。
でも、もっと文章は短くしなきゃいけないし、
姫様はもっともっとわがままっぽく、王様はもっともっととんちんかんっぽく、
シェフはもっと癇癪持ちのシェフっぽく、警察はもっと警察っぽく
変えていかなきゃいけないんだけど、
まあ、あと3週間(うち1週間3年生の手伝い)
がんばります。

あと、もっと絵うまくなるといいなぁ。。。
三角に丸ついてて点が三つあるよーな絵描いてちゃ
食ってけねぇよ。。。


余談ですが、来年から住む場所の偵察にいってきました。
またお引越しです。

なんかいろいろ書くことあったけど、忘れちゃった。

あ、コンペティションに出した絵本は見事!!!落選通知が来ました。
木曜にポートフォリオを取りに行くついでに、優勝した人の
作品を見てきます。

やっぱり絵本はレオレオーニとか、ポールランドとか。
素敵だと思う。

なんか、思いついたことかいててまとまりねぇなぁ。

とりあえずそんなかんじー。

でわね。ごきげんよう。

あーもー不安。

2006-05-09 05:08:43 | 作品・学校
エッセイ、CV全てが終わった今、残されているのは、
5週間かけて自分で考えたプロジェクトを進めて、6月のはじめに提出せよ。
ってやつ。

ずっと月のことをやろうと思って進めてきたんだけれど、なんだかうまいこと
進んでくれないので、ぐだぐだ、体の調子が悪いのと、忙しいのでほって置いたら
本当に興味がうせてきた。

で、
新しく今進めようとしてるのが
the little bookroomという童話集の中にある
the king's daughter cries for the moonっていうはなしを絵本にするってやつ。
すっげーナンセンスなはなしで、私はとっても好きになっちゃったんだけど、
今はほんと、コレがちゃんと4週間で出来るのかって言う、不安のど真ん中。

まず、話が長い。
うまいことカットしつつ、原作の面白さ、
会話のおしゃれさをたもたなきゃいけない。出来んのかよ。
次に、時代背景の勉強もしなきゃいけない。
警部一人にしても、どんな服着せればいいのか、
イギリスの話なんだから、やっぱりイギリスっぽいほうがいいだろうし、、、
でもリサーチ全然してない。ああ。
キャラクターとか、作んなきゃいけないのに、
女の子とかかけねぇ。。。
天道虫のときでさえ目描くのに抵抗したくらいなのに、、、
どーやって、あー、もーぉー

4週間あるのは分かってるの。
分かってんだけどさー。

やらねばやらねば。。


。。。。と、泣き言を書いて、アップせずに6時間。
(この間ワークやったりやらなかったり、電話したり
メールしたり、テキスト打ったり、ご飯食べたり。。。)

何か楽しくなってきたぞ☆
終んないかもしれないけど、
明日のグループチュートリアルで何言われるかわかんないけど、
なんか、不安がぶっ飛んだ!
何とかなりそう、なりそうだよ??
原作の著作権切れるまであと15年あるんだけど、、、
まあ、そんな細かいことは気にせずに!?!?!
わーい!
がんばりまっせ!!!


(めっちゃ私の情緒不安定さが(笑)ばればれだわん)
でわまた。
みんな感謝してるよー☆☆

西日にやられた。

2006-05-06 02:28:20 | 作品・学校
コレでもか!ってほど天気のいいこのごろ。
昨日もベランダに椅子出して本読んじゃったりして、
大層気持ちがよかった。
が、体のほうがびっくりしたのか、夕方車に乗っけてもらったあたりから
頭ががんがんしてきた。
車酔いかと思ってたら、帰ってきてからもがんがん。
次の日のプレゼンのため、うちに貫徹しに来た(笑)友達も、
夜中私がベッドの上でもがいてうなっているのを目撃したらしい。(イヤだなぁ…)
そういえばすっげぇへんな夢見てた。言えない。笑

それはともかく、次の日(今日)は朝ごはんを作って友達を送り出してから、
再び寝に入る。頭はがんがん、目ン玉がんがん。開けてらんない。
一時間後とにおきるが、結局2時ごろまでごろごろ。
目さえ閉じてればらくなのに。
少し良くなったので、近所にある薬局まで薬を買いに行く。
(部屋着でメガネ。ああ。。。)
薬を飲んだあと、また寝る、一時間ごとに起きつつ、4時起床。

薬ってすごい!目ン玉ぎょろぎょろすると痛いけど、だいぶ楽。
早く買いにいっとけばよかった。。。!

はやくなおんないかなぁー。プロジェクトも進まないし。。。


明日は結婚式です。受付嬢をやるのだ。