覚書

イラストレーター進士遙のブログです。
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聴衆の前で素っ裸。

2006-03-11 21:53:01 | 展覧会
今日のエッセイの進み具合は稀に見る速さ。
ってか今まで注意散漫すぎただけなんだけどさ。。

私自身はめっっったに音楽聞きに行かないんだけど、
(ライブも行かないし。ミュージカルはいくけど、
これは「見に行く」であって、「聞きにいく」じゃないしね。
ちなみに携帯用音楽機器(??)も一切もってない。)
この前教会でプチピアノコンサートがあったので
クラシックなんぞやをナマで聞く機会があったのね。

友達が弾いてるってのもあったけどさ、
これがけっこうおもしろかったんだな!

3人のプチピアニストたちが弾いてくれたんだけど、
それぞれ弾いてるときって、マジ性格出るの。

すっごく繊細に、いい意味で神経質に弾いていたり、
小さいくせに極太の筆で一文字書ききった勢いな弾き方してたり、
曲を読む、小説を読んでいるように楽譜を指でなぞりながら
丁寧に、味わうように弾いていたり。

聴衆の面前で素っ裸、って言うのはそういう意味で。
その、曲を読んでるな、って感じたときにぱっとそう思った。
人前に出るときの外行きの服が意識にかかってないの。

本を読んでるときって、意識がその話の中に入っちゃってるわけだから
外から遮断されてるわけだよね。本読んでて気がついたら夕暮れで、
タイムトリップしてたような気がするのだって、
意識がその本の中の世界に飛んじゃってるわけでしょ。
その超無防備で素の状態を私はそのピアノを弾いてる友達に
感じたのだよ。

モノ作るウチラは、いくらその作品の中に自分が出ても
それは作品として成り立ってるから自分とはある意味
離れると思うんだよね。
でも、舞台の上でのアーティスト、つまりパフォーマーは
本人自ら舞台に立って鑑賞者の前にその身をさらして
作品を完成させるわけで。

そこから、面白いな、って思ったこと。
例えばちゃんとしたコンサート。
ショパンとか、いろいろな有名な作曲家やピアニストって、
私生活全部調べられるわけで、
それがコンサートのプログラムにも載せられる。
そしてそれをひくピアニストたちは自分の感情を
むき出しにする。

それを思いっきりフォーマルに着飾って聴く観客たち。
でも聴いているのはとてもプライベートなこと。

そのギャップはかなり面白いんじゃないかしら?!?!
帽子付けて、手袋はめて、背筋伸ばして着飾って、
でも聴いてるのは恋人への手紙だったり、未練たらたらの
嫉妬だったりするわけ。


ちょっとこれは面白い。もうちょっと掘り下げて
なんかに使える気がするぞっ


なんかねー、目に見えないからわかんないけど、
やっぱりどの音楽がいいとか、わかんないけど、
でも、音楽、クラシック聴いて面白い、
って思えたのは結構大きな進歩でない?

と、思ったこの前の日曜日。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうそう! (ksq)
2006-03-13 14:16:56
そう、地が出るというか、持ってるもの全てが見えてしまう。それがクラシックコンサート。

だからこわいのだね。私も礼拝の奏楽なんてやったときは本当に冷や汗物だったね。でも、それを見抜くにも才能があるのだよ。

見抜けるハルキぃはえらい!
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なんだか (とき)
2006-03-13 18:53:45
いっぱいいろんなことを感じてもらえたようで、うれしい!



「帽子付けて、手袋はめて、背筋伸ばして着飾って、

でも聴いてるのは恋人への手紙だったり、未練たらたらの嫉妬だったりする。」



なーるほどっ。ほんと、おかしいよね。

クラシックって気取ってるけど、

はるきぃが言ってるみたいに、パーソナルだから、

アートのドロドロなのとかと似てるのかも。

外側からサッパリ見えたとしても。



「喜びの島」っていう明るい曲があるんだけど、

作曲家が愛人と島にランデブーに行った時に書いたらしい、とか。





まぁーもちろんドロドロだけじゃないけど。

宗教音楽とかもあるしさ。



なによりもクラシックバカ予備軍が増えてうれしぃ!
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Unknown (haruka)
2006-03-15 17:41:14
>ksqさん

いえいえいえ笑。でもファインアート見るのとすごく似てるのね。作った人のことや文字読んで、実際の作品とリンクさせるから。結局ksqさんのピアノ一回も聞いてないや。夏に是非弾いてね☆見抜いてあげるから笑。

>ときさん

コンサートありがとん☆

西洋の文化ってそういうとこ、あるよね。すっごく俗っぽい(笑)ことするために着飾って着飾って。今だってballでもclubでも、騒いで着てるモノとか酒だらけになるのに、なお着飾る。何かイイのがあったらコンサートつれてってね。よろしゅー☆
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