覚書

イラストレーター進士遙のブログです。
随時更新。お仕事も随時ウエルカム。

非通知の電話。

2005-05-19 04:11:21 | 日記
さっきブログアップしたばっかりなんだけど。。。再び書いてしまいます。
というのも、今さっき非通知の電話が来た。
海外からも非通知になるので、上海か日本からかかってきたのかなぁ?とか
思ってとったら、英語だ。で、こっちはいや、間違い電話ですよ?
あんただれですか?とか、誰探してるの?とか何とかいってるのに、
あっちはきろうとしない。さらに「are you from somalia?」と!
いや、いや!にほんじんっすよ!っとびっくりして答えたら、
(答えんなって。。。ほんと)「oh, you're from japan!!」うんたらかんたら、
と日本語らしき?ものを喋りだしたので、いや、ちがうから、日本人じゃないから、
とか、意味不明なことをいってきった。したらまたなるんですよ?!非通知で!!

どうしようかと思ったけど、ほっといたらもう鳴りませんでした。はぁぁ。
3分前の出来事でした。
あんまりにもびっくりだったんで思わずブログに走り書きっスよ。

作品とか。

2005-05-19 02:13:06 | 作品・学校
  グラナダ旅行記、終わってないわよぉ?!と恩師からの突込みがあったものの(えへへ)、とりあえず今は今のこ書きます。グラナダ旅行記は多分、6月に入ったらしっかりまとめて残りの二つを出したいと思います。で、リスボン旅行記も!必ず!
  
  で、今私がやっている、最終プロジェクトのはなし。前にも書いたけど、絵本を製作中。写真はそのなかの頁の一部(まだ未完成だけど。これから文字もつける予定)。耳が聞こえなくなった子の話だったんだけど、どっちかっていうと、耳の聞こえない男の子の想像の世界?をもう一人の子が空を飛ぶ電車にのって垣間見た、ってかんじ。物語自体はあんまり意味のあるもんじゃないんだけど、一つ一つの頁に出てくるご近所さんたちの奇行とかを、絵かいてコラージュしてちょっと文字つけてなどなど、少しずつ作っている。で、このまえ気づいたことは絵本の中に3回も虫が出てくるってこと。ウジとハエ、しらみ、ありんこ。あと、昆虫ではないけど、クモも。絶対弟の影響だと思われる。。。でもおかしいよね、どんなに沢山の作品見ても、刺激を受けても、違う国や都市にいっても、やればやるほど、自分のルーツや記憶、今までたどってきた道に忠実、というか、そういうものが反映されてくる。わかってるはずなのに、そうか、そうだ、自分はこうだったよな、とか、じぶんはこんなのがスキだったよな。と、再確認する。イラストレーションを選んだとき、そしてファンデーションのときに2冊本を作ったとき、印刷するときにうはうはしたとき、ってぜーんぶ小学校のときから変わってないんだ、ってびっくりしたけど、多分これからもずっとびっくりとか、再確認は続いていくんだろうな。ふふふ。形を変えて何度でも。上海に帰るのが楽しみ楽しみ!いっぱい吸収したいなぁっ!

小説トリップその2

2005-05-11 04:58:32 | 日記
今度は江國香織をよんだ。ホリー・ガーデン。
超頭ん中トリップしてたときに電話が鳴ってマジ焦った。。。
しかもびっくりしてソッコー切っちゃった。ご免友よ(笑)
トリップって言うか、高校のときに読んだ本だったんで、
モロ頭の中忘れてたことまでどばどばと出てきて、まだ不思議な気分。
不思議なんでちょっと書いてみた。そんだけ。課題やろっと。

実は初めての家探し。

2005-05-10 16:39:03 | 日記
 ワタシの寮は一年生が終わったら必ず出なければならないことになっていて、クラスのみんなも、ワタシも、血眼?ではないけれど、作品を作りつつ、家探しに奔走している。
 先ず、一緒に住む人を探さなければならない。3人以上がのぞましい。2人用のアパートもあるけれど、結構高いし、やっぱり選択が限られる。
って、そうなのです、イギリスでは知らない人と家をシェアするのがスゴーーーく当たり前なのね。住居費が高いと感じるのは外国人に限らず、イギリス人でもそうで、学生はもちろん、働いている人でもフラットメイト募集の広告を良く出している。ほんとにまったく知らない人同士が、自分の部屋こそ在るものの(あれば)リビングと、トイレと、お風呂と、台所を共用する。
 次にフラットメイトを見つけたら、(たとえば3人であれば)3人用のフラットを見つけに行く。学校のオフィスに聞いたり、地元の不動産に掛け合ったり、卒業する3年生に聞いてみたり。で、値段と場所を調べつつ、いくつかの物件を回る。ちなみに地元の不動産は生徒用フラットを扱っているオフィスが、同じ会社でも違う場所にあったりする。不動産も「学生不可」ってのが結構ある。日本や上海はどうなんでしょうか?
 で、ワタシが今やっているのがこの段階↑。もともと2人でシェアする予定だったのだけれど、運よく3人目が見つかって(!)予算もぐんと下げられるし、チョイスも増える!昨日も2件ほど見てきたんだけれど、それは2人用だったので、これからもっといろいろ見て回る予定。良く考えたらファンデーションのときも、今回も寮だったので、自分の住むところを自分で探しに行くって初めてなんだな。めんどくさいけど、結構楽しみ。うはは☆いいところだったら、友達呼べるしね。楽しみ楽しみ。
 あ、えっとそうそう、で、住む場所が決まったら、大体1年契約なので学期が終わるころから新しいフラットに移る事になる。7月分8月分、いなくても払わなければならないんだけど、まぁ、それは仕方ないこと。学生用のフラットは夏の間半額にしてくれるところもある。
 学校が終わるのが6月の17日、ワタシが上海にかえるのが25日なので、一週間のうちに引越しとか、いろいろしなきゃならないみたいだけど、まぁなんとかなるでしょ。いい場所がみつかるといいなー。

西の魔女が死んだ。

2005-05-09 06:53:42 | 日記
という小説をちょっと昔に友達に借りて読んだ、ということを、
引っ越す友達からその本をもらったときに思い出した。
作者は、梨木香歩。
昔読んだとき、自分がどういう風に感じたとか
すっかりさっぱり忘れてしまっていて、
頁をめくりながら、ああ、そうだ、この子には
おばあちゃんがいて、とか、中学生だった、とか、
なぞりながら読んでった。

普段移動時間なんかも、絵を描いてるとか、
睡眠をとってるとか、エッセイの資料を読んでるとかで、
あまり小説を読むことがない分、
本を読んだ後のあの、なんていうかなぁ、トリップ感?は
なかなか慣れない。けど、結構スキ。
映画館から出た後のトリップ感よりも、取り残された感じが結構強いと思う。

で、この、西の魔女が死んだ、を最初に読んだときの感じはは結局
思い出せないままなんだけど、多分そんなに強く印象に残らなかったんだと思う。
で、2年?3年?たった今、読み返したわけですが。

不覚にも、地下鉄で泣いてしまいましたよ?笑。
私めったに本では泣かないんですが。
静かな感傷に片足冷やしたいときにお勧め。

で、続いて同じ作者の、からくりからくさ、という
小説を読みまして。
が、
しかし。
私にはコレはだめだったぁ。。
4人の女の人が同居をする話なんだけど、
後半はともかく、前半の、なんていうかなぁ、あの繊細すぎる
女の人たちの関係とか、静か過ぎる時間の流れとかに、
私は腹が立ってきて、半ギレになりながら飛ばし読みしました。
必要もないのに、私こんなかに入ったらたえられねぇ。。。
とか。そんなふうに思ったり。
でも、コレが好きな人の気持ちはわかる。気がする。気がする。

遊んでばっかでないで、課題やりますか。

Ken Loach * KES* SWEET SIXTEEN

2005-05-07 04:31:18 | 映画
最高記録ぐらい長く書いたのに、、、消えた。
すっごいショック。ショック。。。

まぁ、気を取り直して。
やっとこさエッセイが終わり、久々の更新。
で、今日はエッセイに書いたKEN LOACHという監督の、
KES(邦題少年と鷹)とSWEET SIXTEENという映画のはなし。

このken loachという監督、イギリス映画の中の社会派巨匠で、
フォーカスをいつも労働者階級や、社会的弱者にあてて映画を
撮っている人。
今回扱ったKESは69年に制作された彼の初期の作品で、
イギリス名映画7位にも(多分)ランキングされているもの。
ヨークシャーの労働者階級の15歳の男の子が、
学校でも、家庭でも理不尽な思いをしながらすごしているときに、
修道院の庭からパクってきた鷹の赤ちゃんを育て始める。
ひどい学校(先生は自分勝手で、労働者階級の生徒を見下す。
体罰も続いていて、授業も適当。生徒のケアも会ってないようなもの)
と愛のない家族(すぐ殴る炭鉱で働く兄貴と、
夕飯にフライドポテトのための小銭を渡してパブに繰り出す母親)
の間で唯一自由を感じれるのがその鷹の世話をしているときだった。
ただ、その時間も、怒った兄貴が鷹を殺したことでおわってしまう。
さらに中学校を終えた彼には炭鉱で働くという現実も待っている。
(成績が良くない限り、何か特別なスキルがない限り、
その町ではそれが当たり前となっている。)
映画はその鷹を庭に埋めるシーンでおわり、
見終わった後にはなんともいえないもどかしさが残る。
60年代のイギリスの田舎、労働者階級の生活を
見るのにはうってつけ。興味があったら是非どうぞ。
こんな理不尽でいいのか!?という憤り爆発でしょう。
ちなみに彼らが喋っているのがヨークシャーなまりの英語。
このサイトさん↓にアクセスすると本物のヨークシャー弁が聞けます。
http://www.barnsleylife.com//tonythepitpony.htm

で、もう一つがsweet sixteen。
コレもKESとおなじ15歳の労働者階級の男の子を主人公にした
KEN LOACHの近作(たしか2002年)。
舞台はスコットランドの廃れた港町。
主人公のliamは学校に行かないで9ヶ月がたち、友達の
pinballと安い煙草を売り歩いて小銭を稼ぐ。
母親は彼氏の罪をかぶって刑務所にて服役中、家にはその
薬の売人の彼氏と、実の祖父の3人くらしだが、liam はそこを追い出され、
子供と2人で住む、姉の下へ居候する。彼は母親が出所した後、
家族4人でやり直すべく、そのために川辺にあるキャラバンを買おうと計画し、
pimball といっしょに母親の彼氏から薬を盗んでさばきはじめる。
お金も集まり、キャラバンもとうとう手に入れ、
母親の出所日がきた。しかし、出所祝いパーティの翌日、母親は
彼氏の下へいってしまい、仲たがいをしたpimballはジャンキーがたまる
公営住宅で同じように薬でベロベロに。
我を忘れた彼はその彼氏をナイフで刺してしまう。
最後に逃げた海辺で姉からの電話が入る。警察も捜している。
そこで映画はおわる。

暗い。そしてろくでなしの大人ばかり。
でも今のイギリスの一面をすごく反映している作品。
人口のだいたい25パーセントが
この労働者階級に属しているといわれているんだけど、
舞台となっているスコットランドは、トレインスポッティングを
みてもわかるとおりに、薬と貧困の問題が
特にひどい。エジンバラはヨーロッパの中でHIVの感染率が一番高いし、
80年代以降、薬も南に比べて本当に蔓延している。
発展途上国の貧しさとはまたべつのもの。

ロンドンはこれほどでもないけど、やはり労働者階級って言うのは
もちろん存在していて、それは単に差別だっていうのとはまた違う。
話がややこしくなるし、私自身もまだ全然つかみきれてないので、
日本に帰ったときに(笑)日本語でちゃんと勉強したいと
思います。あはは。

まぁ、とにかく、機会があったら見てみてください。
素顔のイギリス、だと思います。
お茶の時間なんてどこへやら。