中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

夢の続き・・・ライブハウスで歌ってきました!

2010-08-28 19:22:17 | 中国
以前にも、ライブ活動をしている話は触れたかも知れませんが、今日は午後の2時から、学芸大学近くのライブハウスで、30分ばかりのステージではありますが、ギター弾き語りで歌ってきました!スタッフは土曜日にもお仕事していただいてるのに申し訳ないとは思いつつ、前回5月30日にすでに本日の予約を入れておりまして、忙しさとは関係なく、今日のライブは義務と化してました。

私の音楽の出会いは、中学2年の時、親に頼んでフォークギターを買ってもらったのがきっかけです。当時は、アリス、さだまさし、松山千春、長淵剛など、ド・フォークをコピーで歌っていました。高校に入ると、出席番号が前の大江くんと知り合い、大江と小川の頭文字Oが二つで「WO(ウ~)」と言うフォークデュオを結成、双方、オリジナル曲を持ち寄って、地元和歌山ではけっこう活動していました。その後、大学、社会人と離れ離れになる中で、ソロ活動も多くなり、20代、30代は、数年に1回、忘れた頃にライブを開催してはいました。

10代で歌い始め、20代になった時、30歳になったら歌ってる場合じゃないよな~、と思ったものです。が、あっと言う間に30歳になり、40歳になるまでに歌っておかなきゃと思い、これまた歌を続けていました。気がつけば40代になり、しかも漢和塾を起業・・・5年間のブランクがありましたが、今年の5月からまた歌い始めたわけです。こうなったら、50歳になっても、60歳になっても歌だけは歌い続けていこう・・・少なくともライブを終えた、何とも言えない充実感(反省は多いですが)のある今この瞬間は、そのように強く思えたりします。

僕の人生は、現在は仕事を中心に回っていますが、太陽系で言えば、仕事が太陽、家庭と言う地球があり、金星が音楽、水星が中国語、木星がマラソン、月がカラオケも含めたお遊び、土星はこのブログのような自己表現でしょうか・・・すべてが一体として回っている気がします。、天王星、冥王星と海王星の順番がどうであれ、常に仕事が燃えていると、色んな星がまた輝くのかも知れません。 (普通は家庭が太陽ですかね?)

ほぼ、中国語にも中国にも関係のないブログになってしまいましたが、私のたくさんあるうちの夢の一つに、自分のオリジナル曲を中国語にして、上海の路上で歌いたい!と言うのもあります。今の仕事を通じて、日本と中国の良好な関係構築に寄与するのが私の使命だと力んでいますが、単純に、日中を跨いで、音楽を通して自分のメッセージが伝われば・・・そんな夢のまた夢のような夢があります。

今日は「夢」と言う言葉のオンパレードでしたね。簡単に口にしますが、夢は届かなくなったり、破れたりします。が、また小さな夢からでも一歩目を踏み出すこと、それが大事なのかも知れません。

人様に迷惑をかけないこと・・・まずはこれが基本です!

2010-08-23 19:21:04 | 中国
朝の4時半に目が覚め、5時38分の電車に乗り、6時半に会社に着きました。6時過ぎだと言うのに東京駅は多くの人が行き交い、こんな早くから始動している人もいるんだなあ~と、最近は夜更かしと朝寝坊の自分を反省してしまいました。確かに朝の1時間は、平穏かつ緊張感のある時間で、仕事も捗るのかも知れません。

昨日、元外交官の道上尚史氏が書いた~外交官が見た「中国人の対日観」~(文春新書)と言う本を買って読みました。韓国専門だった著者が中国に着任、活動する中で見た、ここ最近の中国に関する記述ですが、久々に腑に落ちること満載の書籍に出会えました。下手な大学教授、昔とった杵柄式の異文化研修や中国人論を聞く前に、まずはこの一冊を読んでいただければ、中国のことが、いや、中国をどう理解すればいいかが理解できると思います。中国は一つでもないし、日本も一つでもないと言うこと・・・を前提に、変わり行く中国を冷静に分析されています。

中でも心に残ったのは、中国人学生のインタビューに答える形で、外交官の立場で日本について説明する場面があるのですが、あらためて、日本人とは?日本の良さとは?を再発見できたことです。中国人は並ばない、割り込む、声が大きい、実際そうですし、これは、日本人が日常的に中国人に嫌悪感を抱く大きな要因になっています。かねから私も分析していた「文化大革命」の影響による「躾」の問題もありますが、この行動の背景には、やはり他人は他人、自分は自分と言った考え方があるように思います。

タイトルの「人様に迷惑をかけない・・・」ことは、ある程度の年代の方なら、親御さんや祖父母の方から、子供の頃に口を酸っぱくして言われたのではないでしょうか?気を遣う、気を配る、に当てはまる中国語がすっきりと見つからなくて困っていましたが、要は「人様の迷惑にならない」ことが、一番シンプルでわかりやすいですね。

誰だって順番を抜かされたら不愉快ですし、大声は他人の邪魔になります。他人がモノだと思った瞬間に何でもありだと思いますが、日本人的と呼ばれる気配りや気遣いの根底には、他人を意識することがあるのではないでしょうか?もちろん、他国のことを言う前に、日本でも(私も含めて)自分さえよければ・・・と言った行動や言動が目に付くのも事実・・・日本人であれ、中国人であれ、学校教育以前に親の教育は重要だということですね。

先日の出張でも、30代くらいの夫婦の幼稚園手前の1人息子が、食事のナイフを武器でも得たかのように嬉しそうに持って走り回る姿を見て、思わず声を荒げそうになりました。「だから一人っ子は?中国人は?」と言う前に、人のふり見て我がふり直せ!で、先人の教え「人様に迷惑をかけない・・」ことから実践してみようと思います。

ビジネスにおいては、さらに「人様のお役に立つ・・・」を加えればいいことなのだと気づいた月曜の朝でした。

中国に染まらず、嵌らず・・・日本代表でありたいですね!

2010-08-21 19:19:53 | 中国
以前にも申し上げましたが、私は中国が好きで今の仕事をしているわけではありません。下手に友好と言う言葉を口にするのも控えています。単に、日中が政治、経済、文化、(軍事は無理ですが)、あらゆる面において、「対等な関係を構築する中での友好関係」を目指していければと考えています。

先日のニュースで、日本人、中国人それぞれの好感度調査の数字が発表されましたが、中国人を好きではない日本人が多いことは、データでも如実に現れていますが、実際、中国に赴任したくない社員の方や、うちの妻のように「中国は嫌いです!」(2010年5月17日ブログ参照)と言った人が多いのも事実。中国人から見ると、日本人への印象は、好感的なものも多いですが、見ようによっては、日本がどうした!と目くじらを立てるほど、世界の中での日本の存在感は大きいものでないのでは?と、現地で世界のニュースなどを見ていると思います。

さて、現在、上海だけでも7万人、出張族を入れて10万人の日本人が暮らし、働いています。中国のビジネスは厳しいのは常にブログにしている通りですが、大手企業の駐在員の方の生活面だけに限ると、日本よりは恵まれた生活環境とも言え、何よりも中国の組織がそのビジネスの割りには小さすぎるので、若手の方でも一人当たりの裁量は、急激に広く、大きくなります。日本で担当しえない業務が担当できてしまうわけです。

問題は、これは危機と感じるか、勘違いして、自分に権限が増えたと羽を伸ばすかの違いです。前者は、ある省だけで日本の人口の半分近い市場を相手にする中で、中国部長1人では太刀打ちできなくらいの巨大、かつ複雑なマーケットが、自分の肩に圧し掛かる・・・これを危機感と捉えたら夜も眠れません。が、後者は、日本にいるより明らかに仕事の自由度が増し、「好きなことができる」錯覚に陥り、生活面も上海あたりでは東京以上に恵まれ、悪く言えば、中国に染まり、嵌ってしまう・・・日本に帰りたくない人も続出しています。

ベンチャー企業の中には、完全に中国に移り住む人も多くいます。中国で中国人のように生きていく・・・経済成長著しい現地で一旗あげたほうが人生は楽しいでしょう。何を持って成功とするか、価値観は人それぞれですが、企業の代表として赴任した以上、中国の良さも吸収しますが、それを日本に持ち帰り改善し、また中国や世界に還流する・・・そのために貴重な赴任期間と任務が与えられています。単純に景気のいい中国に染まることなく、企業、日本、そして日本人の代表として活躍していけば、数字の先行き厳しい日本を復活させることができると思います。私も中国に半端に乗り込んでいますが、少しでも力になりたいです。

睡眠不足の土曜日の朝、また大風呂敷なことを書いてしまいましたが、すべては自分への叱咤激励です。

今度は北京発!中国語での新手の詐欺!?

2010-08-19 19:18:27 | 中国
新手(あらて)と言っても、特に私だけが初めて経験しただけで、非常によくある手口のようですが、先日ご紹介した日本での富裕層狙いの詐欺に続いて、今般は、わざわざ中国は北京?から、中国語で詐欺まがい(被害にあってないので詐欺とは断言しませんが・・・)の案内がありました。内容は以下の通り・・・

・あなたは中国政府が運営する優秀な経営者の世界的な会合にご招待します。

・その理由は、あなたが創業企業として、日中で価値のある事業をしているからです。

・ついては、9月24日~26日、北京の人民大会堂にお越しいただきます。

・各国の首脳や、中国の指導者、著名人などが多数集まります。

・2泊3日分の由緒あるホテルの宿泊や、送迎なども含まれています。

・つきましては、VIPの貴方は、19,800元をお振込みの上、至急お申し込みください。

電話に出たのは、弊社の中国人スタッフで、奇跡みたいな電話がきましたよ!と冗談9割、真顔1割で説明してくれましたが、すぐに外出だったので、40度近い都内に出かけ、一仕事をした後で、送られてきた案内状によく目を通したら、すぐに素に戻りました。人民大会堂と聞いた瞬間で判断できることでした。

中国駐在経験者の方や、中国の知人にお聞きしてみたら、毎日このような案内が山ほどくるので捨てている・・・とおっしゃってましたが、彼らの狙いは、大手企業と言うよりは、これから中国に進出、あるいは進出を考える中小、ベンチャー企業で、中国の人脈を作りたい!中国で一旗あげたい!・・・純粋か不純かは別にして、志だけは高い人を狙い撃ちしているのでしょう。冷静に考えれば、招待のはずなのに金額が設定されている、事前に振り込みをしなければならない、そもそも大事なはずの案内がメールで送られてくる、招待された理由も不明、事務局の住所は焼肉屋と体育館、振込先の会社のホームページが存在しない・・・いい加減にしてほしいですね。

ただ、危険なのは、日本語ならまだしも、中国語でかかってくること、中小やベンチャーの経営者の名誉欲をくすぐるワードが設定されていること、ホームページまで作り、案内文もやたらに具体的に書かれていることなどがあり、冷静な判断を失った状態、つまり焦りや不安や傲慢が頭を持ち上げていると、100人に3人くらいはひっかかるのではないでしょうか?まったく同じ会議(なぜか6月)をブログに書いていた人がいて、まさに申し込みしそうな文面でしたので、会社を調べてお電話で警告の連絡までしてしまいました。余計なお世話だったでしょうか?

あまりブログで語るのも危険は伴いますが、志を欺くような行為は許されないことだと思います。

夢のリニアモーターカーは、2027年開業・・・

2010-08-18 19:17:14 | 中国
海出張で山積みになっていた新聞を久々に読み漁りました。先日、ブログで書いた甘粛省の土砂くずれのニュースも、8月9日の日経新聞一面に少しだけ掲載されていましたが、上海にいながらテレビニュースもろくに見ず、知らなかったのは私だけ・・・私だけ・・・誰だっけ、エンタの神様によく出てた・・・最近、物忘れが激しいです。

表題のリニアモーターカーですが、少なくとも私が小学生の頃には、開発が始まってたな~と調べてみると、1962年に開発が開始、私の生まれる3年前、今から48年も前のことです。ほぼ半世紀ですね。山梨で実験をしていること、いつか東京ー大阪間が1時間で移動できるようになること、そんな話をいつもしているうちに、私は大人になってしまいました。

現在、行われている上海世界博に行かれた方の中には、浦東空港から市内までのリニアモーターカー(マグレブ)に乗った方もいらっしゃるかと思います。最高時速は431キロ、わずか8分程度の乗車ですが、中国では、500キロとさらに高速のリニアを独自開発しているとか・・・中国の主要都市間では、和諧号という日本の新幹線と同じ車両が、日本で言うところの在来線の感覚で走っていますが、今後は、リニアが都市間の移動をさらに快適、快速にしていくのでしょう。ついこの間までは、2号線しかなかった上海市内の地下鉄は、瞬く間に13号線へ、高速道路、鉄道網も充実、国土の割りには圧倒的に少ない空港も今後増えていくことは間違いない。中国のインフラ整備のスピードには感服します。

それに比べて、日本のリニアはいつできるのでしょうか?2027年って、あと17年もあります。構想、開発開始から65年・・・時代どころか、国のあり方まで変わってしまった頃に出来上がるわけです。田中角栄元総理の日本列島改造論、最近では小沢一郎氏の日本改造計画など、インフラの整備を国をあげて進める提言はいつの時代にもありました。が、結局は、政権は次元の低い選挙の度に交代、優秀な官僚も継続的な事業計画を執行できず、とりあえず景気対策と選挙対策と天下りのために、土建行政は続けられてきました。

常々、社長のいない国、中長期の事業計画のない国と、日本の政治を非難していますが、私ども、企業人とて、世界、特に中国でのビジネスにおいては、素早い判断、素早い決済、素早い行動が必要になります。計画よりも実行とは言いませんが、計画に時間がかかり過ぎると、目の前のチャンスはスルリと逃げてしまいます。実際、知人に中国の鉄道関係者がいますが、本来は日本を第一候補で進めていた案件も、日本のトップがまず中国にもこない上に、担当者を通すとやたらに時間がかかり、結果的には他国に受注ととられたとか・・・

日本再起動のためには、企業のトップ自らが、スピード感を持って決断、行動していくことが必要です。
と締めくくってみて、自らのスピード感のなさを痛感してしまった1人の事務所でした・・・