「その前に・・・」シリーズもすでに数回目になりますが、最近はマスコミあげて中国市場の重要性を取り上げることが多くなり、上海、北京のみならず、湖南省の平和堂のニュースなども大々的に発信されるようになりました。「中国の台頭」「新興国」などと呼ばれますが、そもそも、新興国などと中国の方は呼ばれたくないはずです。歴史的には、先進国だったわけで、清朝末期、さらには文化大革命に至る近代史の傷跡から復活しただけのこと、その名の通り、世界の中心の国が、あらためて目の前に姿を現したわけですから。
企業研修や、各種セミナーでも、「日中異文化を語る・・・」「中国人を知るには・・」と言ったテーマで、大学教授、以前に中国で活躍した経験者の方々が講演をしていますが、一番、乱暴だと思うのは、「中国人とは・・・」と一括りにして、「謝らない」「言い訳が多い」「言った通りに働かない」などと語るケースです。
そもそも、「中国人」とは誰を指して言っているのでしょうか?以前のブログでも書きましたが、まずは、エリア的にも中国は広いのです。省ごとで国が違うと思えば分かり易いですが、文化も考え方も違うわけで、日本と中国の異文化を語る前に、中国の北と南の異文化のほうが差が大きいくらいです。
さらに、「あなたの付き合う中国人は、どの世代か?」、この「世代」が非常に重要だと思います。近代史において、世代に影響を及ぼす象徴的な出来事をあえて3つあげるとすれば、「文化大革命」「改革開放」「一人っ子政策」でしょうか。中でも、文化大革命は、その実情を、日本人のみならず、中国人でさえ、多くを知らされてはおらず、私も親しい中国人の親御さん、お爺さんの話を伝え聞いて、ようやく書籍にのってる事実以上のことを知りました。トランプの大富豪で言えば、王様とど貧民が大逆転する、教養ある人が最低の人間になってしまう、10年余り続いた悲しい歴史、中国人の世代ごとに、その時に何歳であったかを分析することによって、彼らの生きてきた背景を推し量ることができます。
日本では、教育水準も含めて、優劣はあれど、なんとなくよく似た育ち、教養の人が暮らしていますが、中国人を5歳ごとに分けるだけで、彼らの体験してきた苦難や、努力、あるいは、どうしようもない境遇などが浮き彫りになります。「80后」が注目されますが、彼らの親御さんはどの時代を生きてきたか、一人っ子政策もあいまって、非常に特徴的な世代とも言えます。
この場では、多くを説明できませんが、中国人は○○だ!と語る前に、その中国人は、どこの人で、故郷はどこで、どの世代に生まれ、どのような体験をしてきたか・・・そのことを理解せずして、中国人を語ることはできないと思います。エリアと世代だけで何百ものマトリックスがある・・・そこから日中の異文化論は始まる!私も含めてまだまだ勉強が必要だと感じる土曜出社の朝でした。
企業研修や、各種セミナーでも、「日中異文化を語る・・・」「中国人を知るには・・」と言ったテーマで、大学教授、以前に中国で活躍した経験者の方々が講演をしていますが、一番、乱暴だと思うのは、「中国人とは・・・」と一括りにして、「謝らない」「言い訳が多い」「言った通りに働かない」などと語るケースです。
そもそも、「中国人」とは誰を指して言っているのでしょうか?以前のブログでも書きましたが、まずは、エリア的にも中国は広いのです。省ごとで国が違うと思えば分かり易いですが、文化も考え方も違うわけで、日本と中国の異文化を語る前に、中国の北と南の異文化のほうが差が大きいくらいです。
さらに、「あなたの付き合う中国人は、どの世代か?」、この「世代」が非常に重要だと思います。近代史において、世代に影響を及ぼす象徴的な出来事をあえて3つあげるとすれば、「文化大革命」「改革開放」「一人っ子政策」でしょうか。中でも、文化大革命は、その実情を、日本人のみならず、中国人でさえ、多くを知らされてはおらず、私も親しい中国人の親御さん、お爺さんの話を伝え聞いて、ようやく書籍にのってる事実以上のことを知りました。トランプの大富豪で言えば、王様とど貧民が大逆転する、教養ある人が最低の人間になってしまう、10年余り続いた悲しい歴史、中国人の世代ごとに、その時に何歳であったかを分析することによって、彼らの生きてきた背景を推し量ることができます。
日本では、教育水準も含めて、優劣はあれど、なんとなくよく似た育ち、教養の人が暮らしていますが、中国人を5歳ごとに分けるだけで、彼らの体験してきた苦難や、努力、あるいは、どうしようもない境遇などが浮き彫りになります。「80后」が注目されますが、彼らの親御さんはどの時代を生きてきたか、一人っ子政策もあいまって、非常に特徴的な世代とも言えます。
この場では、多くを説明できませんが、中国人は○○だ!と語る前に、その中国人は、どこの人で、故郷はどこで、どの世代に生まれ、どのような体験をしてきたか・・・そのことを理解せずして、中国人を語ることはできないと思います。エリアと世代だけで何百ものマトリックスがある・・・そこから日中の異文化論は始まる!私も含めてまだまだ勉強が必要だと感じる土曜出社の朝でした。