書店で本の衝動買いはよくしますが、久々にある本を買って読んで後悔し、日曜だと言うのに、かなり気分が悪くなっています。米中と日本の今後の関係を述べた書籍で、著者は、1930年生まれの論客と、1969年生まれのネット専門家。世代の対比で対談形式は悪くないですし、そもそも書籍で、誰が何を言おうと関係はないのですが、それなりの権威に弱い風潮のある今の日本では、それなりの権威の人はもう少し勉強して欲しいです。
中国を語る「いわゆる専門家」は、今年に入ってさらに増殖したように思えます。年に1度しか中国に行かないような大学教授が中国異文化論を語り副業にしてみたり、ネットの情報を鵜呑みにして「中国では実は大変な事件が起きている!」とリークする人など。もちろん、中には講演を依頼したら、「私は年間できるだけ多くの機会を、学生と一緒に中国に行くことに費やしたいので、講演は遠慮したい!」と言った大学教授がいましたが、これこそ本分と言えるでしょう。
この書籍でも、ネット専門家とやらが、中国は100円でタクシー乗り放題、偽札が6割と平気で活字にしています。ゴシップ誌なら、面白おかしく誇張するのはいいでしょう。ただ、日本の今後を語るくらいの大きな話を世に出している割には、あまりにも勉強不足ではないでしょうか?もちろん、経済や金融などそれぞれに秀でた人が、外交やましてや変化の激しい中国の今を把握することは難しいでしょう。1度でも見たり聞いたりしたことが、「貴方にとっての中国になる」ことは、以前、私の妻の中国嫌いでコメントしましたが、このような稚拙な分析に対して権威あるはずの論客も一緒になって「中国は日本にすがるしかない・・」的なことをおっしゃてますし・・・
かく言う私も専門はビジネスマンの中国語スキルアップであり、中国ビジネスにおいては専門家ではありません。昨年は結局、10回の出張で100日以上は中国を見てきたつもりですが、語学の研修会社としては、現場も見ずに文法だの聞き流すだの言ってるよりは、語学を何のために使うべきかを目の当たりにして、実用的なご提案ができるかと思います。が、こと実際の中国ビジネスで成功できる糸口も、中国で今何が変化しているかも、たまの出張では何一つ理解したうちに入らないと焦っています。ゆえに情報収集をまめにして、しかもその情報を鵜呑みにせずに、自分なりの仮説を立てる・・・年に100日の出張は、その検証のためなら多少役に立つでしょう。
一度も見たことがないのはさすがに論外ですが、100回見ても中国のたった一部でしかない・・・
さらに、上海にいるからと言って、中国全土のことが逆にわからなくなることもあります。が、ろくに検証もせずに決めつけの情報を垂れ流すのはいかがなものでしょうか?また、中国ビジネスのことを知りたい素人(私も含めて)に、ろくに今の中国を見たこともない人が講義などするのはいかがなものでしょうか?
これから、数年ぶりのライブのリハーサルだと言うのに、熱くなってしまいました・・・・
中国を語る「いわゆる専門家」は、今年に入ってさらに増殖したように思えます。年に1度しか中国に行かないような大学教授が中国異文化論を語り副業にしてみたり、ネットの情報を鵜呑みにして「中国では実は大変な事件が起きている!」とリークする人など。もちろん、中には講演を依頼したら、「私は年間できるだけ多くの機会を、学生と一緒に中国に行くことに費やしたいので、講演は遠慮したい!」と言った大学教授がいましたが、これこそ本分と言えるでしょう。
この書籍でも、ネット専門家とやらが、中国は100円でタクシー乗り放題、偽札が6割と平気で活字にしています。ゴシップ誌なら、面白おかしく誇張するのはいいでしょう。ただ、日本の今後を語るくらいの大きな話を世に出している割には、あまりにも勉強不足ではないでしょうか?もちろん、経済や金融などそれぞれに秀でた人が、外交やましてや変化の激しい中国の今を把握することは難しいでしょう。1度でも見たり聞いたりしたことが、「貴方にとっての中国になる」ことは、以前、私の妻の中国嫌いでコメントしましたが、このような稚拙な分析に対して権威あるはずの論客も一緒になって「中国は日本にすがるしかない・・」的なことをおっしゃてますし・・・
かく言う私も専門はビジネスマンの中国語スキルアップであり、中国ビジネスにおいては専門家ではありません。昨年は結局、10回の出張で100日以上は中国を見てきたつもりですが、語学の研修会社としては、現場も見ずに文法だの聞き流すだの言ってるよりは、語学を何のために使うべきかを目の当たりにして、実用的なご提案ができるかと思います。が、こと実際の中国ビジネスで成功できる糸口も、中国で今何が変化しているかも、たまの出張では何一つ理解したうちに入らないと焦っています。ゆえに情報収集をまめにして、しかもその情報を鵜呑みにせずに、自分なりの仮説を立てる・・・年に100日の出張は、その検証のためなら多少役に立つでしょう。
一度も見たことがないのはさすがに論外ですが、100回見ても中国のたった一部でしかない・・・
さらに、上海にいるからと言って、中国全土のことが逆にわからなくなることもあります。が、ろくに検証もせずに決めつけの情報を垂れ流すのはいかがなものでしょうか?また、中国ビジネスのことを知りたい素人(私も含めて)に、ろくに今の中国を見たこともない人が講義などするのはいかがなものでしょうか?
これから、数年ぶりのライブのリハーサルだと言うのに、熱くなってしまいました・・・・