中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

英語の企業研修こそ指導力と感性が必要!

2012-07-25 23:30:56 | 国際
漢和塾は中国語の企業研修専門の会社ですが、担当している大手企業の人材育成を考えた場合、英語も含めた語学教育、さらには異文化理解の全体構成が必要になってきます。もちろんそれ以前に企業側の人選、中長期的な人材育成計画があってのことで、平等や公平性などを気にして、すべての社員に闇雲に語学のハードルを設けることはナンセンスだとは思います。

私も久々にチャレンジを再開した英語学習(と言ってもテスト受けるだけ)ですが、確かに日本人は中高で六年、さらには外来語にも囲まれて英語と接してはきました。使う使わないは別に大学受験の重要なファクターですから、上場、大手企業の社員の多くは、最低限の英語力、仮にTOEICで表すならば、少なくとも400~500点は普通に狙える地力はあるでしょう。若い方はもっと点数を用意していますし。


が、問題は、海外での仕事を任されるとして何をどこまで準備するかです。400点そこそこの人は実は英語ができないのではなく、嫌いだっりするだけではないでしょうか?このような方々を600点くらいまで引き上げるのに最も大事なのはモチベーションです。興味を持ち、英語を使う喜びを見出す、これはかなり高度な指導力が必要なります。欧米人の先生で、ユーモアで引っ張っていくタイプはいても、大人に対して興味を引き出す能力のある人はさてどれくらいるでしょう?

さらに、600点ぐらいのレベルから上位を目指す段階になると、今度は個々の得手不得手や、学習アプローチの違いを感じ取る必要があります。私のことを見て欲しい!子供じゃないですが、学歴の高い大人ほどわがままで繊細なものですし、的確なアドバイスができれば自分で工夫する能力もあるわけです。この粋になると担当講師だけで解決できるものではなく、クラス全体や、受講生個々の課題を把握する研修責任者の存在が重要になります。

漢和塾の中国語研修は古くから責任講師制度として、講師やクラスを束ねる責任者をおいています。たかが一人でも、熱意と感性溢れ責任者が1人いれば、100人だってお世話させていただくことができます。もちろん、たった一人の受講生の進捗のことで夜も眠れないほど悩むこともあります。ネクタイをつけた白人にまかせるだけの英語の研修会社をよく見かけますが、本来は基礎があり楽しいはずの英語学習、いかにモチベーションを保つかは研修会社のスタッフの熱意と感性だと思います。漢和塾では、中国人で英語教師の資格を持った人もいますし、国際感覚を身に着ける研修もかねてシンガポールでの英語漬け研修なども一部実施はしていますが、言語が違えど課題は同じ!結局は誰が研修デザインを引き、まとめあげることができるかですね。