中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

予定外の深夜の羽田着!日本人の忍耐とマナー。

2012-07-07 02:33:29 | 私事
日付が変わって七夕に。6日金曜日の午後五時に上海浦東空港を飛び立つはずが、空港混雑で2時間遅れ。さらに途中で飛行機の電源が落ちて復旧作業。ようやく滑走路に出ましたが、風向きが変わり別の滑走路に移動。結局、飛び立ったのは夜9時近くになりました。時差のある日本には、その日のうちに辿り着けず、成田着が羽田着に変わりました。首都圏近郊行きの無料バスが用意され、乗客全員に交通費として現金5000円が手渡されました。明日は銀座出勤なので、現金を足しにして都内に泊まることにしました。

搭乗したのは日系の航空会社。度重なる機長からの予定変更に、私のほうはランチ抜きだったこともあり、苛立ちが首をもたげ始めましたが、私以外、ほとんどの人は騒ぎも舌打ちもしません。以前、上海から北京行の国内線で、天候悪化で天津に6時間足止めを食らった時は、何人かが機長室に詰め寄りましたが、航空会社からは何の説明も、もちろん後の保障もありませんでした。客室乗務員も他人事、それでも最後は乗客同志で暇つぶしに談笑をするなど、不思議な体験をしました。

大震災、さらに原発事故と、国家が揺らぐような大事件でも、世界の賞賛を浴びるほど冷静だった日本人は誇れることなのかも知れません。飛行機が4、5時間遅れても愚痴一つ言わず指示に従えるのですから。その反面、ネットの乗換案内通りに電車が来ないだけで鉄道会社に文句をつける人は増えてるような気がしますし、今日の機内で隣にいた男性は、両腕はみ出して肘掛を独占、靴を脱いでは臭い足をシートに乗っけるわ、マナーなど何処吹く風。失礼ながら中国人か韓国人だと思いましたが、パスポートから日本人と判明。狭い機内で無用の争いは避けたいので寝ている隙に肘掛を奪い返す程度に終わりましたが・・・報道統制されているとは言え、官邸前での万人単位のデモも起こるようにもなっています。なぜか大飯原発再稼働反対に誌面の論調はなっていましたが、明らかにテロ行為的で詐欺に等しい消費税増税ゴリ押しに対する野田政権への怒りもあったはずです。

確かに、怒りや憎しみは何も生み出しません。暴動やクーデターは最後の手段ですが、結局は更なる暴力を招きます。日本人が持つ忍耐や、自然発生的なマナーは失うべきではないと思います。

ふと、政治や社会や世の中に、切れ気味で接して、常に苛立ちを抱えている自分のことも反省しました。 紛いなりにも会社の経営などしているわけで、メンバーにとっても、社長が苛々していることほど馬鹿馬鹿しいことはないです。実際、昔の上司が苛々しているだけで軽蔑したのは当の私自身だったのですから。深夜のホテルチェックインになりましたが、24時間営業の露天風呂に救われて、少し穏やかに眠りにつけそうです。