中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

気温38度の上海!忘れ物は何ですか~?

2012-07-06 16:55:07 | 中国
井上陽水『夢の中へ』は、探し物は何ですか~?♫だったと思いますが、朝からすでに真夏日の上海、現在の気温はついに38度!体感は40度を超えています。今、まさに上海市内を後にして空港に向かっていますが、実は朝、事務所に出勤した時に乗ったのと同じタクシー、同じ運転手です。

別に専用車などあるわけがないですが、今朝、ホテルでチェックインを済ませて、スーツケースをタクシーのトランクに積んで、事務所に行ったのですが、降りる間際に電話が鳴り、さらに交通カードが料金不足でいらぬやり取りをしている間に、トランクの荷物などすっかり忘れてしまいました。そそくさと事務所に消えた私ですが、運転手もしばらくしてトランクの荷物に気付き、現場に戻りビルの下で数分様子を見たようです。が、結局は、本社に連絡し、忘れ物の申告があるのを待つことにしたようです。

が、彼も、後ろに載せたままの荷物が気になったのと、私がスーツケースに鍵をかけていなかったこともあり、 昼休みに空けてみたようです。実は金目の物ははほとんどなく、汗まみれの衣服だらけではありました。

私はと言うと、午前中からバタバタと忙しく、午後になって出発の準備をしようと思った瞬間に、とんでもない事実に気づきました。一瞬、何て間抜けなことをしたんだと言う後悔と、衣服がほとんどとは言え七日分は大損失、妻の怒る顔が頭を過ぎりましたが、タクシーの領収書に一縷の望みを見出そうとしました。スタッフにも手伝ってもらいタクシーの監督所に電話しましたが繋がらず、焦りと諦めが交錯し、出発時間も気にし始めた矢先、事務所あてに一本の電話がなりました。それがまさに、朝のタクシーの運転手!臭い衣服の上に、偶然一枚だけ置いていた会社のパンフと私の名刺を見て電話をしてくれたのです。

タクシー会社が『大衆』だったこともありますが、よくぞ電話してくれたものです。結局、そのまま事務所まで迎えに来てもらい、何事もなかったかのように朝と同様トランクにスーツケースを積んだまま空港に向かったのでした。もちろんタクシー代以上の謝礼もしましたが、ま、間抜けな私のことはさて置き、運が良かったと思います。スーツケースを忘れたことに気付いてから彼の電話が鳴るまで実質20分の狼狽、今となっては笑える話ではありますが、暑さのせいにせず、以後気をつけます。