中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

「ニイハオ」と「シエシエ」だけでは再見(さようなら)です。

2012-07-12 15:43:53 | 中国語
今日は、加盟している日中投資促進機構の会合に参加してきました。会長は豊田章一郎氏。名だたる大手企業の方々が会員になお連ねる組織で、私のような若輩ものが参加していいのかとも思いますが、最近は、中小企業も含めて新規会員が増えているとのこと。喜ばしい限りですが、あるコンサルタントの方がおっしゃってましたが、中国に進出するのではなく、成功していただきたい!との言葉は実感がありました。お昼の懇親会には、中華人民共和国駐日本国大使も出席、自民党の衆議院議員甘利氏もスピーチをされてましたが、日本の復活には、「元気なところから先に元気になる!」と小平氏の先富論を引用していましたが、これも同感です。悪平等な概念では、日本は本当に沈んでしまいます。

そんな中、無礼にも駐日大使の程永華氏に挨拶をさせていただきました。漢和塾の名刺など出しても当然認識されないので、思い切ってすべて中国語で自己紹介をしてみました。後ろに名刺交換の列もあるので、手短に事業の内容や上海に会社を出していること、独学で勉強していることを伝えました。大使からは中国語で対応していただき、ありがたくお名刺も頂戴しました。依然の王毅大使もそうですが、彼らの日本語は凄まじく流暢で、ここは日本とは言え、中国に関わる人の集まり、やはり中国語は必要です。

その必要性については、これまでにもレベル別に述べてきましたが、今日は新会員になった別の語学学校の代表の挨拶があり、そこで、社長さんこそ中国語を使っていただきたい!你好と谢谢と再见さえできれば十分ですと宣伝していました。前段は同感で、企業のトップこそ、中国語でのあいさつは必要です。が、後段の你好と谢谢と再见でいいと言うのはいかがなものかと思いました。外タレが来日して、ありがとう~、こんにちは~などと言っても、今や嫌味にしか聞こえないとの同じように、いくらなんでも你好と谢谢だけでは、まさに再見(さよなら)されてしまいます。

もちろん短期で中国語が急にできるわけがないですし、社長さんは忙しい。ですが、わずか二時間でも、コツさえきっちり指導できれば、自分の名前、社名など簡単な自己紹介はできるはずです。それも正しい声調で話すこと!それが相手との距離をぐっと近づける重要なポイントになります。もちろん、2時間のレッスンを担当できる講師はほんの一握り、ただネイティブの前でマネをすればいいと言う次元のものではありませんが、中国と、中国人とビジネスをしていく上では自己紹介は欠かせないものです。そんなことなら、弊社金枝が出版した「中国語で自己紹介ができる本」をご紹介させてもらえばよかった・・・とは思いましたが出過ぎたマネは禁物ですね。役職、立場、仕事のミッションに応じて変わる中国語の必要性。肝心の研修会社や語学学校が理解していなければなりません。やはり事件は現場で起きていますから・・・