今泉力哉監督作で待ち遠しいのは、10月公開の『アンダーカレント』。
undercurrentは読んで字の如く底流の意味。人が発する言葉の底を流れる真意を指す。本音と建前とは微妙に異なる意味合いだろうか。
ダブル主演は真木よう子と、やっぱりね!の井浦新です。
井浦新は、幸薄い男(薄幸は女性に似合う形容であろうから)、運から見離され男を演じることにおいて第一人者と言える。
あまたの出演作において、もちろん役の振り幅は広い役者なのだが、印象に残るのは以下の作品であるから。
▼最後の戦犯(2008年NHKドラマ)
▼実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(2008年)
▼11·25自決の日 三島由紀夫と若者たち(2012年)
▼かぞくのくに(2012年)
▼光(2017年)
以上ほんの1部であり。
役者自身、無理に役作りをしているとは思えず、中年になろうと朴訥とした少年の心が底流にある稀有な男のストーリー。
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