声だけで誰だか特定できるのは、特に俳優・芸能人にとって大きな武器である。その上、伊藤沙莉のややカスれた声質には癒しがある。
決して美声ではなく、特徴満点という意味で一流芸能人と言える。
ストーリーは...
焼肉屋の4兄弟の次男(中村倫也)が、実は肉親に成りすました土星人だった、との荒唐無稽の極である。しかも、地球人をひとり拉致して土星に戻る使命を帯びている。
両親は既に亡く、朝食に4人が集い、丼の納豆を攪拌しながら廻し食べをする。そして輪番で朝礼をするのが日課、和む。
長男役はバナナマン日村、さすがコント師の演技。末っ子は柄本時生、両親の役者魂が宿る男。
4人の配役は申し分なし。
毒にも薬にもならぬストーリー展開の中、
伊藤沙莉演じる3番目が、不実の神社の倅の子どもを宿す。そこからの兄弟愛の描写が秀逸で、食い気味に鑑賞してしまった。
結果的にはちょっぴりの悲しみを秘めた人情喜劇。
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