定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

重厚 音楽ミステリー

2022年01月04日 18時57分00秒 | 日記
1951年ロンドン、二十歳そこそこの天才ヴァイオリニストのコンサートに聴衆が集まる。当人はその12年前、父親に連れられポーランド(ワルシャワ)から来たユダヤ人。単身でヴァイオリン修行を重ねていたのだ。

コンサートに主役は現れず、周り中に大損害を与えたまま、35年の月日が流れて。

少年期から青年になるまで、一緒に暮らした英国人の友が、あるきっかけから消息を辿り、ロンドン→ワルシャワ→ニューヨークまで捜索の足をのばす。そして正統的ユダヤ教のコスチュームに身を包んだヴァイオリニストと再会するのだが。

失踪の真相を究明していく過程は、
ホロコースト迫害に遭ったであろうヴァイオリニストの家族のこと、失踪直前にユダヤ教を棄てる現場を目撃したこと、同じポーランド出身のもうひとりのライバルの行方、などの謎に取り組まないことには、先に進めない。

あらゆる伏線が、最後にひとつに繋がる。失踪前からヴァイオリニストを知る英国人の妻が、衝撃的告白をするが、夫は軽くスルーした。
ヴァイオリニスト少年期の傲慢かつ
傍若無人な態度が見所のひとつ。

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