この作品の岡田准一は全編にわたり、息咳きっている。
主役は反社と癒着し、飲酒運転により親の死に目にも逢えず、轢き逃げも隠そうとする、世間のフツウの人が皆、悪徳刑事と思うからフツウの、つまり相当の悪人である。
警察内の悪事を取り締まる立場の監察官が、執拗に悪徳刑事を追いかけるが実は監察官自身、刑事を2枚くらい上回る悪人であり。
岡田准一と綾野剛の追いつ追われつがウリの作品であるが、実は両名を遥かに凌駕する極悪人がストーリーの半ばから見え隠れする。
目まぐるしい展開だが、売り出し中の磯村勇斗の役柄のバックグラウンドを、もう少し時間を取って見せて欲しかった。
これでエンディングか?というところで、刑事が年貢を納め、見向きもしなかった家庭(妻と娘)に戻って行く素振を見せるが、その先にまたひと展開が待つ。
ストーリー展開に二重・三重の仕掛けがある。
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