6月26日(火) 晴れ 快晴ではないが爽やかな乾いた空気心地よい
朝からの地区の打合せが昼前には終わりやっと静かになった。静かになったと云うよりもこの地域で農業や山仕事をしている人と比べると俺の声は聞こえないそうだ。俺の声が一際上品で繊細なことを云うのではなく、音響学的に表現すると倍音が多く、人の耳には濁声(ダミゴエ)と表現されることにある。会議の録音でも最近のICレコーダーに採った声でも聞きにくい。聞きにくい声に益して発音が不確かなことにもある。単語と単語のツナギや、助詞の発音が流れているのが分かる。だからと云って今更ながら、“アエイオウ”と大きな口を開けて練習することもない。そんなことを思いながら振り返ると、町へ向かう一本道を今帰った仲間が乗り合わせている車が小さく見えた。
昼飯にはまだ間があるので日曜日に草刈りをした山際を歩いてみると、笹の葉の広がる前の角のような細くなったところをテントウ虫が歩いている。よく見ると不思議な紋様だ。黒地に黄色で熊を横から見たような形になっている。この模様が左右両側に一つずつ描かれている。図鑑を見ても同じものが載っていないが、似ているのはテントウ虫ではなくハムシの仲間のようだ。更に斜面を登るように歩くと、こんどは黒地にオレンジ色の水玉が8個くらい付いている。これも水玉と表現してしまうが、よく見ると玉ではなく不思議な形をしている。彼らの不思議は顔にもある。黒い地に白いマークが眼のように見えるが、これが“テントウムシダマシ”の所以ではないが、実際の頭はその先の小さな出っ張りになている。立派な髭も持ち合わせているようでそれなりの威厳さえ感じた。
斜面を降りて畑でジャガイモについているジュニホシテントウ虫を捕殺し、イチジクのところまで来ると、葉の裏でアワフキ虫?が産卵でもしたのこんもりした塊を作っていた。少し離れたところでは更にもう一回泡を吹こうとしているのか、レンズを近づけるとポタッと下に落ちた。無花果にはいろいろな虫が来ているが、それを当てにしている蜘蛛もいる。ゴミクモの仲間コツデゴミグモがアオバハゴロモを捕まえたのか?コツデゴミグモは捕獲して餌とした残りを巣の中央に残す習性があるそうだ。
午後は夜の会議の資料を揃え、プリントしてホッチキス止めをした。一人分のページ数が14ページになるが、会議の進行を上手にしないと意味がなくなりそうだ。資料は会議を終わってからも眼を通してくれることを願ってのこととしよう。。