4月27日(水) 晴れ 夏のような春 午後 雨 夜は本格的に降る
朝から暑いと思うほどの暖かさ、佐久総合病院へ向かう車の中はクーラーが欲しいほどの暑さになった。道中、車の窓越しに見る山々には白い辛夷と薄いピンクの桜が目立つ。景色が変わっても、山の尾根の向きが変わっても変わらないのは春の山を色づかせる花たちだ。我が家から見る南の山々も同じように、そして、北側の山にもこの時期を通りすぎると緑の木々に身を沈める辛夷が意気揚々としている。
庭ではイカリソウが白い花を見せた。昨年は花が開いた時に雪が降り見る影もなかった。今日初めて見たのだが、近づくと花柄がついているので、二三日前から花は開いていたようだ。
イカリソウが見上げるようにアーモンドの花が咲き出した。和名はヘントウ(扁桃)とかハタンキョウ(巴旦杏)と云うそうだが、ハタンキョウと呼ばれることはない。オシャレな料理やお菓子に使われるときに、巴旦杏ではレシピにならない。
名前が中国風ということから思い当たるのが漢方薬、これを調べると効能にはいろいろあるようだ。風邪、食べ過ぎ、貧血、胃弱となんでも良いらしい。花の姿を見ても、美しい味の物が身体に良いと云うことに納得。
このところの暖かさで一気に元気ついたのがタマネギ。晩秋に苗を植えたたが、強い寒波でほとんどダメになったと諦めていた。近所の畑を見ると太く真っ直ぐに伸び苗の域を卒業しようとしている。俺の畑では草が大きくなり花を開き、やがては種を実らせる。この生き様をタマネギに見せることで自ら奮起して立派な玉葱になってくれると信じている。
玉葱と同じような育て方だが、少しだけ違うのは、藁を敷く代わりに草をどけて種を蒔き、薪作りの副産物の切り屑で乾燥除けとした。100 %の発芽率だが、5月の10日を過ぎると二十日大根が我が家の食卓に登ることになる。最もこれは大根自身がガンバることでなり得ること、俺としても食卓の高さを低くする位の応援は惜しまない。
肥料なし 草取りなしで菜果なし 育むものはコエ掛けるのみ