ジュネーブ国連欧州本部で核軍縮に関する国連作業部会が開催された。
其処で核兵器の法的禁止について2017年交渉入り多くの支持を得て国連総会に勧告すると
言う報告書を、賛成68・反対22・棄権13の賛成多数で採択されました。
これで今年の秋の国連総会で核兵器反対の議論が本格化し核兵器禁止条約制定に大きく動き
出そうとしています。
ところが唯一の被爆国であり核撲滅を口にする日本がこの採択に棄権しました。
107ケ国が核禁止条約制定を支持し日本・NATO加盟国等24ケ国が反対の立場。
日本やNATO加盟国は核兵器を斬新的方法で減らして行く事を提唱し、この24ケ国が
中心で反対した。
交渉入り勧告をアフリカ諸国・東南アジア諸国等107ケ国が支持した。
そんな中韓国・豪州・ポーランド・トルコは負ける事は判っていても敢えて多数決を
主張した。
今回の核禁止条約制定への国連部会は、核なき世界早期実現を図る国々と、核の傘の下
で安全保障上の猛威に対抗しようとする国々との攻防戦でもあった。
日本も米国の核の傘の下に庇護された立場で、政府としては賛成しかねる事となる。
本音と建前のむつかしさなのでしょう。
因みにこの作業部会には肝心の米国は参加してないとの事です。