したのやムラ便りG

東京の片隅に眠る下野谷遺跡。「したのやムラ」と呼ばれる縄文のムラがありました… (non official site)

お盆の送り火と『武蔵保谷村だより』第2号刊行!

2011年07月17日 02時11分25秒 | おしらせ(したのや以外)

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うちのお盆は新暦です。

なので、7月13日に迎え火を焚いて、今日は送り火。

もう少し長くいてほしいな・・・。

                                                             

送り火を焚いていたら、

前の若いお母さんと小学生の子供2人がお買い物から帰ってきました。

「花火?」

「ちがうよ。おばあちゃん、おじいちゃんを空に送ってるんだよ」

「へ~」 ×3

若いお母さんも知らないようだったので、

藁でできた馬と牛をみせてあげました。

「空から帰ってきてもらうときは、早く来れるように「馬」に乗ってきて、

帰るときはゆっくり帰れるように「牛」に乗っていくんだよ」

「へ~かわいいね!」

                                                             

最近、ちょっと前より日本古来の行事が見直されて(流行って?)きて、

スーパーでもこの時期「お盆グッズ」がたくさん並んでいますが、

変わっていくライフスタイルの中で

やはり、子供たちには伝わらないことも多いようですね。

                                                             

高橋文太郎の著作『武蔵保谷村郷土資料』は、

昭和10年、激変する近郊農村の変化の様子を留めようとした力作。

それからすでに70年以上がすぎ、

さらにそのときからも生活や景観など大きく変わっています。

その間を繋ごうという大きな目標をもった冊子がこれ!

下保谷の自然と文化を記録する会発行の『武蔵保谷村だより』。

第2号が刊行されました!

                                                            

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巻頭は民俗学研究者、学芸大学の石井正己先生による

「柳田国男と田無・上保谷の信仰」。

そのほかに、

昔語り②後篇 「高橋敬一さん」 (聞き手萩原信一郎)

自然と生きる 「西東京市の主な屋敷林 (1) 斎藤家(泉町) (小川武廣)

自然【動物】 身近に見られた小動物の呼び名

                ー五感に訴える命名法に着目してー (岡野重吉) 

西東京市旧下保谷における二つの民俗調査(2)

  -高橋文太郎と市史編纂委員会による婚姻習俗調査を例として-(高田 賢)

Columu  色に想う ~紅花と藍~ (かめしーた)

編集後記

                                                               

といった内容 14頁です。

                                                           

ぜひ、手にとってみてください。

保谷駅前図書館などで見れると思います・・(ちょっと、調べます)

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夏休み始動!! ① 『トレジャーハンター4』 実体験版宝探し

2011年07月16日 02時16分46秒 | おしらせ(したのや以外)

昨日も暑かったですね・・・。

満月?の夜になっても暑いです。

前の職場の妹娘が入籍し、久しぶりに懐かしい元仕事仲間とお祝いして

今帰りです。

Mちゃん!おめでとう!!

                                                           

さて、いつもぎりぎりで動くどうしようもないくせのかめしーた、

今年こそは、と準備をしていたのですが、

職場の体制が急に変わったりして(言い訳?)今年も・・・。

ここしばらく、ブログを書く間もなく、

夏休みの普及事業や調査の準備にあけくれていました。

                                                             

で、なんとか間に合った!!!

この連休から本格始動。

みんなが楽しめる企画も満載!ぜひ参加して下さい。

                                                               

では、今日からいろいろご紹介。

                                                                

まずは昨日から始まった・・・

『トレジャーハンター4』

                                                

Imgp0004a  パンフです。HPでダウンロードも可

                                                             

ヒントをたどって西東京市内の文化財をまわり、

隠された宝物の名前を探す「宝探し&文化財めぐり」です。

市報でも「大好評!第4弾!」と書いてもらってうれしい 大人気企画。

                                                           

7月15日(金)~8月31日(水)まで開催中。

正解者全員に『トレジャーハンター認定証』を、

そして正解者の中から30名には抽選で記念品も差し上げます。

                                                               

詳細と「たからさがしのヒント集・たからさがしマップ」のついたパンフレットは、

社会教育課(西東京市役所保谷庁舎3階)・郷土資料室・市役所情報公開コーナー・公民館・図書館などで配布しています。

また西東京市のHPでもダウンロードできます。

今年は、正解を書いた応募券を社会教育課・郷土資料室にあるBOXに入れるだけでなく、

郵送・FAX・Eメールでの回答も可です。

                                                              

今年は2コース。解答は1コース分だけでも結構ですが、

2コースクリアすると認定証はバージョンアップ!

『トレジャーマスター認定証』になります。

                                                              

ぜひ、参加してみてくださいね。

もちろん西東京市以外の方の参加も大歓迎!

今年は、西東京市以外の方も比較的参加しやすいかも(特別大ヒント)。

それに、いつもより、ちょっと簡単かな?

                                                            

さあ!次のトレジャーハンターは君だ!!

                                                           

Imgp0548a  2008年の認定証と賞品。今年は?

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したのや縄文キッズくらぶと「なでしこ」

2011年07月10日 07時35分42秒 | かめしーたのひとりごと

早起きしました・・・。

ドキドキしますね・・・。

なでしこジャパン対ドイツ戦。

がんばれ!なでしこ!!

                                                                  

さて、来週から始まる縄文笛作り講座に先立ち、

遺跡公園にいちばん近い公民館、柳沢公民館の夏講座も始まっています。

前にもお伝えした、土器づくり講座、

『したのや縄文キッズくらぶ2011』です。

5回連続講座の2回目が昨日でした。

15人のキッズ達が元気いっぱい縄文人や考古学者にチャレンジです。

                                                                     

前半0-0です。

うー・・がんばれなでしこ!

                                                               

1回目は、下野谷遺跡公園を探検しながら、縄文人と彼らの生活を勉強しました。

                                                               

A  (凧男さんが撮ってくださいました)

                                                             

地面の下の様子にびっくりしたり

縄文人の食べ物を探したり・・・。

                                                               

Imgp0030a  ちっちゃなイガイガなあんだ?

                                            くり!

                             

Imgp0032a  なんかついてる!

                              トチだよ。生だと苦いよどうする?

                              うーん?

                              縄文時代には土器が発明されたよね?

                              あっ!ぐつぐつ煮る!

                                                                  

Imgp0049a_2  これもトチ?

                               ちがうよ!はっぱがちがうもん!

                              くるみだって!くるみじゃないみたい!

                              あの中に入ってるんだよ。

                              9月に来るまで落ちませんように・・・ (お願い)

                                                               

そして2回目の昨日は・・・

                                                                  

きゃー!勝った!勝った!勝った!

ドイツに勝ったああああああ!

(涙涙涙

ありがとううううう!なでしこ!

                                                               

2回目は、考古学者のお仕事をちょっとだけ体験です。

15人のキッズのうち、2人は将来考古学者になりたいんだって!

                                                          

関東は梅雨明けであっつかった昨日は、室内でする考古学者のお仕事体験です。

                                                         

Imgp0003a

                                                                 

以前発掘調査で見つかって、まだ土がついたままの縄文土器を洗いました。

いろいろな模様にみんなびっくり!

                                                                 

マックのマークがついてる!

?? ああ、粘土で紐を作ってつけたんだよ。本とにM。マクドナルドのマークだね!

粒粒の石とかキララキラが入っている!

虫眼鏡で見てごらん。わざと粘土の中に入れているんだよ。

                                                              

さらに、自分の洗った破片は、復元した土器と見比べてみます。

                                                    

                                                                  

あっ!おんなじ模様!

ねえねえ、これってこのかけてる部分じゃない?

厚さをはかってみてごらん。

ああ・・ちょっと違う…残念。

この曲がってるの底の部分じゃないの?

並べてみてごらん。

ほら!!おんなじだよ!

                                                                  

みんなが洗った土器の中によくあった並んだ粒粒模様を

どうやってつけるかも粘土でチャレンジ。

                                                                   

縄を転がすんだぁ!

そう、だから「縄文土器」。この縄は「原体」っていうんだよ。

この縄ほしい!

だめだめ、次回の土器づくり用に「MY原体」を自分で作ろうね。

                                                                    

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次に土器の模様を写しました。

「拓本」です。

本当は墨で写し取るのだけど、ちょっと難しいし、時間もないので、

今日はクレヨンを使いました。

                                                               

みんなきれいにできました。

出来上がった「クレヨン拓本」は・・・

手作りうちわに張って完成!

                                                             

最近なかなか子供たちの顔を写すことができないので、

キッズの真剣な目やニコニコ顔がお見せできないのは本当に残念。

(あと、元気すぎるぐらいのにぎやかさや、かわいい反抗も。

公民館のMくん、Oさんお疲れ様でした。)

                                                          

                                                                                                            

                                                             

次回は、とうとう土器づくりです。

東京都埋蔵文化財センターにお世話になります。

                                                                 

さあ!バスで遠足だよ!

お弁当、水筒、帽子、タオル、虫よけスプレーを忘れないでね。

おやつは300円までだよ

                                                            

Imgp0018a   完成!

                              拓本より「したのやムラ」シールが

                              多い気がするけど、まあいいでしょ

                                

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縄文の風!

2011年07月09日 02時07分13秒 | おしらせ(したのや)

今年で5回目を迎える「縄文の森の秋まつり」。

今年は合併10周年の記念事業、スペシャルバージョンです。

                                                           

そのスペシャルな企画の一つが

『縄文笛ライブ』!!

縄文時代の遺跡から出土した笛と考えられている遺物を復元し演奏している

縄文笛毅さんによる遺跡公園でのライブです。

                                                            

これだけでも十分素敵なのですが、

さらに、このライブには、ちょっとした仕掛けが。

以前にもアナウンスした、子供たちとの合奏です。

子供たちは土器の復元をおこなっている戸村正己さんの指導で

自分たちの「縄文笛」を作り、縄文笛毅さんと合奏します。

                                                            

『縄文の風をきこう!縄文の風をうたおう!』というこの企画、

来週の日曜日17日にスタート。

まだ若干定員に空きがありますので、ご希望の方は郷土資料室までお電話ください(042-467-1183)。

                                                               

さて、この企画のため、

七夕の前の日、縄文笛毅さんが現地視察にいらっしゃいました。

遺跡公園では、ご持参の縄文笛で数曲を・・・。

                                                            

おりしも少し風が強く吹き、

笛の音は美しく美しく響きました。

高音は風にのり、どこまでも踊っていくかのごとく・・・

低音は風の音と合奏するかのごとく・・・

したのやムラの仲間たちが静かに耳をそばだてているのがわかりました。

                                                            

絶対このライブ素敵になります。

10月9日(日)必ず下野谷遺跡公園に!

縄文の風をきくことができます。約束します。

                                                                   

  

A  縄文の音が聞こえますか?

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からむしの刈取りと糸作り

2011年07月06日 04時06分29秒 | かめ植物図鑑

暑くなりましたね。

梅雨の蒸し暑さが残りますが。

それでも、青空が見えて、陽射しがさすと、現場に出たいなあと思うのは、

健康な証?

それとも、根本的に事務仕事に向いていないだけ?

落ち込んでいても、

愚痴っていても、

背中や肩が痛くても日々は進んでいきます。

で、先週末はこんなことをしました!

                                                           

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下野谷遺跡公園の縄文の森です。

茂っているこの草は・・・?

                                                           

Imgp0009a

                                                              

                                                                

「からむし(苧麻)」です。

縄文の人たちは、この草から糸をとり布を編んだと考えられています。

                                                                             

下野谷遺跡公園では、

福島県の昭和村から分けていただき株を植えました。

毎年、大きく育ちます。

夏になる前に刈って糸を作らないといけないのですが、

ちょっと、茂りすぎました。

福島でも7月の上旬に刈取りです。

東京なら本当は6月中のほうがいいぐらい。

                                                                           

Imgp0005a_3

                                                       

これ以上茂ってしまうと、糸作りには邪魔な脇芽がよりたくさんついてしまいますし、

公園の景観も損ねます。

そこで、からむしの植え付けから協力してくださっている

縄文サークル・したのやのみなさんの力を借りて

刈取り&糸作り。

                                                             

Imgp0010a_2

                                                                  

だいぶすっきりしました。

残りは、夏の縄文教室や秋の「縄文の森の秋まつり」に使います。

                                                                   

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根元から15㎝ぐらいのところで刈取り、葉っぱと先端をおとします。

                                                            

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そのあと2つにちょっと折って、樹皮と芯の間に隙間を作り指を入れ、皮をはぎます。

今回は、みみさん、仙人さん、yashikirinさん、Yちゃん、Rちゃん親子も参加です。

                                                          

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これが、はいだ皮です。

上下をそろえ、本当は水につけておいた方がよいです。

                                                            

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さらに、その皮についている外側の固い部分と、内側の薄い皮を

特殊な道具で取り除きます

今度、本物もご紹介しますが、

今回は、ケーキを作る時のカッターで代用。

                                                                              

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この作業を「おひき」といって、

昭和村ではこの時期、朝早く女性たちが畑に行き、

その日一日に「引ける」分を刈って来て、糸作りにはげみます。

その様子も今度ご紹介したいと思います。

                                                                 

残念ながら、今回はこの先が写真がないのですが、

こうして「ひいた」皮は薄緑のリボンの様!

になるはずですが、なかなか難しい。

さらにそのリボン状のものを細く裂き、撚りをかけて糸に紡いでいきます。

この作業は「お績み<おうみ>」といい、いろりばたでおばあちゃんたちもする仕事です。

気の遠くなるようなこんな作業を経て糸の完成。

そして、布づくり・・・。

とても大変ですが、自然から力を分けていただいているような気にもなります。

                                                                  

10月の「縄文の秋まつり」でも、体験コーナー設置します。

ぜひ、ぜひ試してみてくださいね!

                                                                

縄文サークル・したのやのみなさん、、みみさん、仙人さん、

yashikirinさん、Yちゃん、Rちゃん親子

暑い中、どうもご苦労様でした!

糸の完成期待してます。

コメント (2)
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