梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

点描象嵌作品

2008年08月23日 | 陶芸
 一年ぶりに点描象嵌作品の制作です。昨年は作品の製作中に体調不良になり、象嵌作品の制作を止めましたが、生涯大学の先生の勧めもあり、生涯大学の作品展用の作品として、夏休み明けに窯焼きをする予定で、7月23日から急遽制作を始めました。40cmほどの壷に点描象嵌で昨年遊んだスイスの風景を描きました。初めの4日ほどで壷の形を作り、それから象嵌作業に入りました。象嵌作業に入りますと、他の予定が無い時は朝9時頃から夜11時頃までの作業が続きました。汗みどろになりながら、只象嵌をすると云う単調な作業の連続ですが、意外にその単調な作業に没頭できます。台所が作業場ですので、その間は居間で食事をします。途中で農作業、中学校、高校や大学の仲間に会ったり、ダンスや陶芸の会が有り、半日ほどしか作業が出来ないことが多かったですが、実際の延べ象嵌作業時間は100時間ほどで9日にはほぼ終了しました。今回の作品は公募展に応募するものでないので、一様象嵌が出来ていればと云うことで時間を掛けていません。私は単調な農作業などを一日中坦々と行うことが好きです。その単純な作業を坦々と長い時間行うことが、意外にその作業に段々と没頭し、その間何も考えなくなり、終った後に心地よい疲れと、心身がリラックスしたような感じになります。その状態が私は好きです。しかし、作品展で私の作品を見て、作りたいという人が多いのですが、象嵌作業にかける時間を聞き、始める人は今まで居りません。この作風は私には向いていると思うのですが、色粘土に入れる顔料の有害性や私の持病の喘息や作業場所を考えますと一年に一作品ほど作ればよいのではと思っています。

 写真は点描象嵌が終った後のものです。今は乾燥に入っています。今後9月の半ば頃に素焼きを行い、透明の釉薬を掛け本焼きを行います。色は本焼きをしますと綺麗に発色します。
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