梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

電動ロクロでの壷作り

2007年11月08日 | 陶芸
 今日は9月から休んでいた生涯大学に行きました。久し振りの登校ですが、皆来年1月に行われる作品展の作品の制作で、てんてこ舞いです。私は3月から作っていました象嵌作品が6月末に途中で折れ、上手く直るとは思いませんでしたが、一途の望みで、その後折れたところを削り、底を付けました。養生し、乾燥を遅らせましたが、10月から乾燥作業に入りました。1週間ほどして、接着面を見ましたら、ひび割れが入っていました。3月からの制作ですので、本体は大分乾燥していて底に柔らかい粘土をつけましたので、粘土の収縮度が異なり、乾燥時にひび割れたと思います。本当はこんな事を皆さん行わないのですが。テストの為に行い、結果駄目でした。そんな訳で、今年専攻科に入ってから作った作品は有りません。1月の作品展には今年の5月の日工会展に入選した作品を出品することっで、先生の了解を取りました。
 今日は電動ロクロの練習を行おうと思っていましたら、大皿の製作過程は終わり、壷作りが始まっていました。電動ロクロでの成形方法は、湯呑み、茶碗や皿作りで、粘土の締め方、胴の伸ばし方など、どの様な手の形や位置で成形すればよいのか、内側と外側の粘土を押す力、手を上に動かす感じなど、成形のコツは徐々に会得し出しました。しかし、これらは円柱の胴の高さが低いものです。しかし、壷作りは円柱の胴の長さが長いです。今までの作り方では長い胴が作れません。また、壷の丸みを如何にするのか不安です。そんな事で、胴を長く作る方法は右手をこぶし状にして作業すればよいことを先生に教わり、長い胴が作れるようになりました。後は内側の手をこぶし状にするその要領と今までの成形の手の指の使い方の要領とで、形を作り出せばよい事が作業をしていて分かり出しました。ロクロを回転させ、両手の指先に感じる粘土の感覚を感じながら、自分の思う形に粘土が思うように形を変えていく、電動ロクロの成形の醍醐味を楽しみました。紐積みでは円形の壷を作るのは大変ですが、電動ロクロを使えば、楽しく、楽に、粘土が扱える。自分の指先のままに粘土が形を変える。これも陶芸の楽しみかもと思った瞬間です。多分慣れれば、土練から始めても、大きな壷も30分ほどで出来るのではと思います。電動ロクロで作品を作る時に力がいる作業は土殺しですが、壷などは太い粘土の円柱の土殺しますので、初めは粘土に負け、粘土の柱を殺せません。しかし、これは脇を締め、体の体重を掛けると粘土の支柱が倒れやすくなり、土殺しが楽になりました。このヒントは先日鳴子峡に行った時に帰りに見学したこけし作りから気が付きました。こけし作りのロクロは横に木を付け、長いカンナで削ります。その一方の端は肩で押さ、刃先に圧力を掛けておりました。脇を締める、力でなく、体を使い、如何に圧力を掛けるか、これは通常の紐作りでもそうですが、電動ロクロの成形でも全て当てはまる事です。
 生涯大学の他に、柏に有る県民プラザの陶芸室には電動ロクロが有りますので、そこで、電動ロクロが使えます。今後の作品作りに色々と幅が出来ると思いますので、今後が楽しみです。

 今日初めて作った壷です。高さは18cmほどですが、粘土の量を多くし、支柱の高さ、太さを変えれば、自由に色々な大きさや形の壷を作れます。電動ロクロですので、一気に作りますので、大きさには限界が有りますが。
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