梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

点描象嵌作品

2008年10月31日 | 陶芸
 8月に点描象嵌の陶芸作品を制作しましたが、久し振りの制作で、蓼科に行く、農作業を行うなど、時間も無く、手抜きをした作品を制作しました。出来上がってから納得が行かず、また形も新しい試みでしたので少し手直ししたい部分が有りました。そんなこともあり、急に春の桜と菜の花をイメージした風景を象嵌したくなり、急遽10月6日から40cmほどの作品の制作を始めました。途中尾瀬に紅葉を見に行ったり、株の暴落が有ったり、大学の友人の死が有ったりと、製作途中に色々な事がありましたが、予定どうり10月末までにほぼ完成しました。象嵌の作品は穴を空け、そこに顔料を入れた色粘土を入れ、乾かし、削り、そしてまた別の顔料を入れる為に同じ作業を何回か繰り返します。特に私の点描象嵌は作品の全面に象嵌するので、時間が掛かる単調な根気の要る仕事です。しかし、色粘土を入れ、削ることを繰り返しているうちに、自分がイメージする風景が徐々に現れてきます。その時の感激が楽しみで、単調な作業を行います。
 写真は象嵌が終った状態の作品です。今後一ヶ月ほどかけてゆっくりと乾燥し、その後、素焼き、透明釉を掛け本焼きを行います。本焼きしますと色が鮮やかになります。
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