手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

反響は出ています

2011-01-15 08:14:07 | Weblog
素人の方の漆作品展示会に、反響が出ているようだ。

漆塗りと聞くだけで、難しい 素人では出来ない・と思いがちだ。

それもそのはず。 輪島塗のような高級漆器を見ているとそう思うのは当たり前。

しかし、漆塗りにもいろいろな塗り方がある。

木地の木目を生かし、漆の艶を楽しむ拭漆塗り。木地呂塗り。春慶塗。

朱や黒で頑丈に塗り上げる、固地塗り。 

津軽塗りのような変り塗り。

革に塗る革胎。 竹に塗る藍胎。和紙に塗る一閑張。 金属に塗る焼き付け。

とにかくいろいろな材料に塗ることが出来る。

 漆の性格や漆の扱い方を独学でやることは出来るが、限界がある。

きちんと指導されてやるのが一番の近道であり、上達への道である。

 この展示会は、ほとんどの方が初めて漆を手にした人たちの作品展である。

そういう意味では、興味のある展示会ではないかと思う。














作品紹介

2011-01-14 08:13:14 | Weblog
作品の中には、木地物でかつて趣味の木工で作った作品に塗られたものもある。

この作品は、文庫と煎茶盆である。

初めは、塗ってないので汚れていた。それを、きれいに研きだしてから作業が始まる。

研き上げるのに手間がかかった。研きがポイントである。
自分でも、出来上がった作品に満足されていた。

漆の艶に加えて、木目の美しさが表現されている。

作者 経歴1年 文庫 煎茶ぼん

作品紹介

2011-01-11 22:39:33 | Weblog
漆を始めて6ヶ月・・。

昔 働いていた時、碁が好きで好きでしょうがなく、銘木で碁笥を作ってもらっていた。何も塗らずに木地のまましまってあった。

 漆を習い始めて塗ってやろうと思い、精魂込めて出上がった作品。

色 艶ともども 自己満足・・。

 作品 碁笥(ごけ)欅 茶托(欅)

静けさの中の展示会

2011-01-10 17:29:00 | Weblog
今日も智頭は雪だった。

昨夜からの雪が積もって、道も悪くなっている。

それでも、見学者は遠いところからやってくる。

静かなる展示室・・。

兵庫県の方が昨日今日と来られている。

 少し天気が落ち着いたら、見学者も増えるだろう・・。


作品は 竹笛 棗(欅) お盆(欅) 菓子器(欅) お椀(栃)

 作者は 習い始めて6ヶ月の方です。

漆教室作品展 9日より開催

2011-01-07 17:17:14 | Weblog
念願かなって、やっと漆の作品展示会が行われることになった。

漆器需要の激減する中、何とか日本の伝統漆器を残す術は無いものだろうか?

18年間考えあぐんできた。全国的にも同じ現象が起こっている。

 なぜ激減するようになってきたのか? 

生活様式の変化だけではないような気がした。

普及活動がないからだと思った。
漆について漆の良さ 漆文化と日本人の関係などのきちんと説明したり触れ合
う場が頻繁にあれば変わってくるはずである。

漆教室を始めて、その事を実感した。漆が分からないから・・、使ってないとか、かぶれるから怖いとか、高いから買えないとか、いろいろな理由がある。

漆教室に来た人は、漆に若干興味がある人達であった。もちろん、塗ったことも無い。

しかし、漆のことを勉強し、いざ使ってみると、今まで考えていたものとは別の世界を
知った。

木地から塗り上げて完成すると、ほんとに自分が作ったのですか?と驚く生徒さんもおられた。

ますます、漆に興味を持ち始め、どんどん漆の世界に入り込んでいく。

これだ!! 時代の流れで漆器が使われなくなったのではない!!普及する努力が足りなかったのだと気づく。

 その第一弾の 展示会です。 もっともっと漆の魅力を広げて生きたいと思います。

   場所 智頭町 石谷邸 展示室

   会期 1月9日(日)~2月6日(日)智頭宿雪まつり
   時間 9:00~17:00
   入場料 500円

   主催 会州堂 漆教室
      NHK文化センター 漆教室







新年から作品作り

2011-01-04 14:28:04 | Weblog
新年から作品作りに専念している。

1月9日から、智頭町の石谷邸で漆教室の生徒作品展を開催する為だ。

初めて漆を扱った生徒の皆さんの精魂込めて作った作品だ。

漆にかぶれ、それでもがんばって作品を作り上げた。

自分でも感心するほど上出来である。

私も、負けじと作品を作っている。

鳥取に消えかけた漆文化に灯火を与える作品展。

是非ご覧下さい。


   日時 1月9日(日)から2月6日(日)まで

   場所 智頭町 石谷邸 展示室

   開催時間  午前10時から午後5時まで

   作品点数 約30点 

   主催  川端漆教室
       NHK文化センター 漆教室
    

箱根駅伝 早稲田18年ぶり総合優勝

2011-01-03 15:59:24 | Weblog
箱根の山は、うっすら雪で覆われていた。

昨日とは打って変わって雪景色の中での後半戦。

東洋大が1番目にスタート。遅れて早稲田、そして東海大 駒沢・・。

雪の山くだりは危険が伴う。すべって怪我することが心配だった。

選手は死に物狂いで、目標目指して箱根の山を駆け下りる。

アクシデントが無ければ良いが・・。 猛追で早稲田が東洋大を追いかける。

早稲田の高野君がぐんぐん2分40秒差を追いつき、併走が続く。
カーブを曲がる時、アクシデントが・・。早稲田の高野君がすべって転んだのである。

やった~~・・。起きてはならないことが起こった瞬間を見てそう思った。

しかし高野君は、身をかわして忍者のように立ち上がって、何事も無かったよう
に、また東洋大の小池君について行った。

高野君は、山くだりは初めてだったらしい。しかし精神がこもった走りで、ついに東洋大を抜き去った。

1位になった早稲田は、最後までたすきをつなぎアンカーのキャプテンの中島君がゴールを切った。

日本中を沸かした箱根駅伝は、早稲田の18年ぶりの総合優勝。そして、3冠を勝ち取った。(出雲マラソン、全日本大学駅伝)それは、早稲田の渡辺監督が現役の時に勝ち取った勝利以来のことらしい・。

優勝インタビューで3年の選手たちは、「来年は4年生のように頑張りたいです・。」と4年生の存在を言い切ったのが印象的だった。

アンカーのキャプテン4年生中島君も「やっとキャプテンらしいことが出来ました・。」と謙遜に言っていた。

新人 上級生の関係が大変良く、チームワークが出来上がっていたのだろう。

ひとりひとりの選手のすがすがしい勝利の顔が、2011年の正月の顔にふさわしかった。






箱根駅伝

2011-01-02 21:41:32 | Weblog
いよいよ待ちに待った箱根駅伝が始まった。

毎年これを見るのを楽しみにしている。

鳥取は大雪だったが、東京は晴れ。なんと快晴・・。複雑な気分・。

 選ばれた20校がさわやかにスタート・。どうなるのか?わくわくどきどき・・。

1区から早稲田が出た・。 大迫君1年生が頑張った・。  2位との差を広げてたすきを渡す・。  そのまま、4区まで1位を維持した。

問題は山登り・。  後ろに昨年優勝の東洋大学の柏原君が控えている。どこのチームも柏原対策を講じている。

早稲田の4年生猪俣君は、良い顔していた。猪俣君は、東北福島県会津の出身で会津高校の出身だ。 実は、私の母校でもある。嬉しい限りだ。後輩がこのように頑張っている姿を見て勇気付けられた。

猪俣君は、推薦で早稲田に入ったのではなく、一般入学で入った選手だ。もちろん高校時代は無名の選手。

彼の先輩には、オリンピック選手マラソンの佐藤敦之君がいる。走る修行僧といわれるほど哲学的な選手である。

佐藤君は現在中国電力に勤めている。現役の選手である。



今日は母校早稲田の応援に駆けつけ、佐藤君は猪俣君に「会津魂で頑張れ!!」と言って励ましたという。

猪俣君は、1年の時はチームでも後ろから5番目ほどの選手だったそうだ。

会津高校は、福島県の進学校で陸上などスポーツはそんなに昔から強くない。
野球も1度選抜に出たほどで、ずうっと予選落ちしている。

そんな雪国会津から、箱根駅伝の選手が出るとは正直信じがたいことだ。

会津高校出身には佐藤敦之君(中国電力)や安西秀幸君(元駒沢大のキャプテン現JAL)がいる。

猪俣君は、玉拾いから練習を積み重ね、初めて4年生になって山登りを命じられた。

「僕は、初めて箱根を走るんではないんです。4年間ずうっと走り続けてきたんです。」かれは、言いきった。それは、人の何十倍も練習したに違いない。

監督が3年生の時に彼に言った。「君のお陰でこのチームは強くなったんだ・。君の姿がチームを引っ張ってきたんだ・。」と。彼はその言葉を紙に認め、部屋の壁に貼った。

箱根の坂道を、無表情に走り抜けていく猪俣。「早稲田頑張れ!!」の声援に応えて彼は黙々とゴールを目指して走った。しかし、後ろから東洋大の山の神さま柏原が迫ってきた。

強豪柏原を抑えなければ優勝は無い!!猪俣の肩には、大きな重荷が乗っかっていた。

後ゴールまで5k付近で柏原が猪俣を捕らえた。一気に抜き去った。改めて柏原の凄さに感動した。いくら山の神さまとて、人間だ。大学生だ。彼の顔は引きずっていた・。

が、彼の非凡さはそのスピードを落とさずにゴールまで駆け抜けたことである。

マイナス2分50秒ほどあった差が、結果的にプラス27秒差にしてしまった。

柏原も福島県のいわき市の出身だ。同じ福島県同士の一騎打ちを、箱根駅伝で演じるとは、最高の正月の演出であった。

柏原君も、8月ごろは体調を崩したりして大変だったようだ。しかし、チームのみんなが支えてくれたと言っていた。今日も、チームメイトから「楽しんで走って来い!!」
と言われたそうだ。優勝請負人の使命を持った柏原君も、押しつぶさせそうな想像を絶する心理的戦いがあったようだ。 そのチームメイトの言葉に、柏原君は目頭を潤ましていた。

青春をかけた戦いに臨んで、精一杯走りぬいた選手の一人一人に、心から熱い拍手を送りたい。 ありがと~~~。


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新年明けましておめでとうございます

2011-01-01 20:13:36 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。昨年中は、たくさんの方に訪問していただき心から感謝申し上げます。ところで、思わぬ大雪の正月となりました。

特に鳥取県では、大山スキー場での雪崩により尊い命が失われるという痛ましい事故がありました。正月草々なんと悲しい出来事でしょう。犠牲に会われた方々には、心から御冥福申し上げます。

また、9号線が雪により25Km1000台に及ぶ車の渋滞も大変なものでした。

年初めから、ありがたくないニュースが続きました。

話を本筋に戻しまして、今年はどうするのか、どうしたいのか?考えました。

振り返ってみると昨年は、今年に向かっての準備だったような動きでしたので、今年はそれを実らすことを目標にしたいと思います。

自然は、実に見事に一年を生きています。冬は、じっくり芽を膨らませ、春は花を咲かせ、夏は盛んに成長し、秋は実を実らせる。

 人間の営みも同じにすれば良いのです。

そうすれば、間違いなく実を実らせることが出来るはずです。

元日には、目標に向かって毎日精一杯生きることを年頭に誓いました。

そんな訳ですので、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。