手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

補助金からは何も生み出さない

2011-07-30 05:48:36 | Weblog
補助金は麻薬と同じだと言った人がいた。

ようするに、自分で稼いだお金じゃないから、使い方がいい加減になり、持続性が無く
その場しのぎになり、生み出す体力を欠落させてしまうということだ。

例えばだが、子供のことを考えてみたら良い。

親が何から何まで子供の為にと思ってやってては、その子供に生きる力が育つだろうか。

失敗しても自分でやり遂げる力が備わることが、もっとも大事ではないか。


地方自治体は、交付金頼りで運営されている。国家が豊かであれば、それに越したことは無いが、国家が一大事である時に、そういうことをして地方自治体が元気になるのだろうか?

商店街のイベントは、ほとんど補助金頼りのものである。しかし、その場限りのイベントで持続性が無く、必要なマンパワーが育たないという欠陥があった。

イベントに必要なものを自分達で調達しながらやり遂げることが、将来に対する布石のように感じるが、作文を書いて補助金を申請してやっている。

まさに麻薬に犯されているようだ。


一般企業では、こういうことがあるだろうか?事業資金は、自分の手で責任を持つのが
常識であり、出来なければ辞めるしか他は無い。

鳥取市の新市庁舎移転計画には、地元の企業が多く賛成している。

千載一遇の経済復興の決め手だと・・。

私は、一過性にしか過ぎないと思う。

このブログで書き続けているが、「鳥取の顔」がはっきりしないまま、そして市民の合意が得られないまま、12階建ての市庁舎を建築して、果たして思ったような経済効果が生まれるだろうか。

「身の丈」という言葉がある。 

鳥取にある文化や歴史やその他技術や自然や、誇りうる資源をもっともっと生かして、人間形成に力を入れる事のほうが、将来性があるように思う。

100億以上の膨大な借金を背負って、一部の業者の為に市庁舎移転を弄ばれては、市民として情けない。

鳥取市から移転したいと言う人も出てきている。

心が離れ、市民移動が始まることのほうが、大きな損害になると思う。

100人がこの鳥取を離れ、1人を呼び込む為に200万も300万も掛けようとする市政は、理不尽に他ならない。

誰の為の市政なのか? 補助金目当てで、活性化したためしが無いことを言っておきたい。

大震災でわかったことは、 行政頼りに任せていたことが、どれほど馬鹿を見る結果になったことか・・。

鳥取市は、今住民ひとりひとりが市政に対して責任を持っていくという、歴史的な動きが
生まれた。

この市民権を、権力の力で剥奪したら、鳥取市はまた行政に何も言わなくなって、黙って
陰でこそこそ言うような陰険な地域に逆戻りしていく気がする。

やっと芽生えた自立性を、鳥取市は大事に見守ってあげなければならない。













最新の画像もっと見る

コメントを投稿