手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

天地人にみる東北地方

2009-11-26 17:19:17 | Weblog
東北地方は、意外なほど元気だ。西日本の人たちから見ると、
東北地方は貧しいイメージがあるようだ。

しかし、天地人の時代を見る時に、名将といわれた大名が
東北には多くいた。

上杉景勝会津120万石 仙台伊達政宗60万石をはじめ、豊臣秀吉
も手が出せなかった。

東北地方は、寒さはきついがそれ以外は豊かさがあった。
文化や産業も盛んであった。

しかし、明治維新の戊辰戦争で東北6藩は、幕府側として
対抗したがために、明治政府から多くの制裁を受けた。

明治政府は薩長に固められ、旧幕府側の人材は排除された。

東北地方は、白河(福島県)以北ひと山一銭といった報復と言っていいよう
な政治がなされた。

当然のことながら、豊かだった国は貧乏に陥り、NHKドラマ”おしん”
のような生き方を強いられたのである。

しかし、今では語り草になった。新幹線が走り、都会との交通が便利に
なり、昔のように豊かになり貧しいイメージは無い。

天地人の舞台 越後 会津 米沢は、まさに歴史と文化の宝庫である。

後世に”義”を残した上杉謙信そしてその家老直江兼続。400年後の
子孫がそれに感謝し、地域を守り発展させてきたことを見ると、なんと
有難いことであろうと羨ましく思う。

これとは反対に、後世に誇れるものを残してこなかった大名の地は、お城も
再現されないまま文化も根付かず今尚苦しんでいるのである。

今こそ、名将が現われてほしいものだ。














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