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みんなで研究してみましょう 3

2008-12-26 22:40:37 | 将棋
図は、リョウ君の攻撃に上手の玉は8枚落ちくらいに弱体している。
しかし、駒台には豊富な持駒で反撃が始まると、たちまち寄せられてしまいそうな局面を迎えています。

△4二歩と1回、飛車成りを防ぐ、ここで▲4二成桂△同金▲同飛車成なんて勝手読みすると▲4二成桂の時、△5三銀でゲームセット。

さすがに、こんな手は指さないで▲7五銀と上から厚く攻める。

寄せの基本は、王の近くの金を攻める事がポイント。

上手は、△6三金と引き将来この▲7五銀を遊び駒にしようとしている。
飛車は成られるが、駒不足で攻め切れない事を読んで、この筋に誘っているかのように、▲同成桂△同玉▲6四金△5二玉▲5四飛△4一玉▲5三金。


6枚を卒業して4枚になった時、先崎先生の著書を教科書にして「二歩突っ切定跡」を教えている。

将来強くなって、2枚になる事は明白でプロの先生とも2枚落ちで指導して貰えるレベルになる事を想定し、遠回りでも勝てない定跡で挑んで貰っている。

この定跡、カニ囲いで玉を守っている。

この囲いから5八金が無くなってしまうと・・・・・(汗)

角を切っているケースが多いから、王手飛車とかを狙われる。

もう一つの弱点は、8七のポイント、△8六歩と突き捨て、△8七歩とか△8八歩とかで形を乱される。

上手は、このコンビネーションを、どのタイミングで放つかが腕の見せ所で、そこまでは、技を繰り出し下手の攻めを、ひたすら耐える。

次回は、いよいよ上手の反撃が始まる、上手自玉の危険度と下手玉の寄り筋を正確に読んで迫って来る。

リョウ君は、いかに戦ったのでしょうか。
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みんなで研究してみましょう 2

2008-12-26 06:15:40 | 将棋
リョウ君の持ち味は、切れの良さである。

お父さんから将棋を習い、6枚落ちでは典型的な下手勝てないと言われる角切り定跡をマスターしている。

私は、6枚の子には、この定跡を薦めていない。
将棋を覚えたばかりの子には、無理な感覚であるから、雀指しから確実に押して行く方法を始めに教えているが、リョウ君を見ていると少し考えを変えなければしれないかもと思う。

この将棋でも、ここから角を切る。

▲4五桂と跳ねて、△4四銀に、ズバリ▲同角△同歩に△7二銀と犠打を放ち△同玉から▲5三桂成りと駒を進める。

この手が、この局面で最善か否かは、私の棋力では不明だが6枚落ちの時の感覚が身体の中で活きているのだろう。

そして上手は、△6四金として急所に銀を打たせない。
駒得しているから、下手の攻めを受け流せば自然と勝ちになるとの判断でしょう。

将棋を将来職業にしようと厳しい修行を積んでいる子が見せた手順は、次回に乗せる事にします。



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