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みんなで研究してみましょう 1

2008-12-25 20:15:59 | 将棋
23日、関西将棋会館で行われた大会後、奨励会員が指導対局をして下さいました。

その中から、リョウ君の将棋を観ながら、みんなで研究してみましょう。

図は、4枚落ち41手目の局面です。
ここまでの手順は、完璧で先崎先生の教科書とおりです。
対する上手は、2枚落ちの定跡形に組んで居ますが、4枚ですので△7三桂を、まだこの段階では跳ねていません。

41手目、上手が△3一銀と引いて△4二銀から中央へ駒を寄せる構想を見せた所です。

ここで、どう指したら良いのでしょうか?
私の棋力では、正解手には届かないででしょうが、候補を幾つか考えてみましょう。

1.▲4四歩と定跡手順で挑む。
  △同歩▲同銀△同銀▲同角となれば良いが、△4二銀と下手の狙いを外して来  るかもしれません。

2.▲3四歩。
  この手は、2枚で上手△1二香の時の手順で、以下△同歩▲1一角成り△3五  歩▲同飛△3三歩▲2一馬で、2枚では次に香を取り▲1三馬から持久戦に持  ち込む。
  しかし、これは4枚だから香が居ない分やや損な感じがする。

3.▲2六歩。
  ▲2五歩~▲2六飛と展開して、薄くなった2筋を棒銀の原理で、攻撃を考え  る。

4.▲5六歩。
  将来の△5五歩からの角道遮断を、未然に防ぎ中央から上手玉側に指し手を集  める様に指して行く。 

そこでリョウ君の手は、予想手を裏切り(笑)▲4六飛と飛車を四筋に展開して来た。

リョウ君に限らず、竜君もユーくんもコータ君も▲4六飛と指す例が多い。

そこで上手△4二銀に▲4四歩と攻撃を開始する。
▲4四歩と攻めるなら、上手の銀が△3一に居る時のほうが効果的に思えます。
はたして力攻めで、上手陣を破れるのでしょうか?

本譜は、以下△同歩▲同銀△4三歩▲5三銀成り△同銀と進みました。

しかし・・・・

▲4四歩に△同銀として、▲同銀△同歩▲同角に△5五銀の変化もあり、この手順で飛車角両取りを食らったら下手の力からして勝てないと思う。

リョウ君の将棋を紹介するつもりが、定跡講座風やら自分の疑問やらになってしまった。

次回からは、いよいよ本局のハイライトシーン。
リョウ君の技が光る展開になります。

乞うご期待。





 

Comments (2)
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