鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

Google Bardの画像生成を試してみた

Googleが試験運用中のAI「Bard」に、先日、画像生成機能が実装されました。現時点(2024/2/8)では、生成したい画像の説明あるいはプロンプトについては英語で伝えないと受け付けられないのですが、一応、使うことはできます。

後日注記:この記事を投稿した同日中に、Bardにかわって「Gemini」が導入されました。下記のBardのURLのリンクも、クリックするとBardではなくGeminiにつながります。

ちなみにBardの画像生成AIはImagen 2というものです。ChatGPTでいえばDALL-E3さんに当たります(ちなみにこの記事のタイトル画像はDALL-E3で生成しています)。

BardのURL(https://bard.google.com/)を開いて、そこからBardにログインします。後は画像の生成をお願いすればOKです。
プロンプトについては英語オンリーですが……。そこは、まぁ、翻訳もAIにしてもらいましょう!(苦笑)

 

【使ってみた 1】

プロンプト: On the beach at dusk, a jovial old man with a surfboard in his hand, wearing sunglasses and an aloha shirt is walking. A group of boys and girls are picnicking and watching the old man. The waves on the beach are quiet.

日本語訳: 夕暮れの海岸に、サーフボードを手にしてサングラスをかけ、アロハを着た陽気な老人が歩いている。ピクニックをしている少年少女たちが、その老人の姿を見ている。海岸の波は静かだ。

以上に基づいて生成されたのは、この画像です。

おぉ、写真みたいですね! 再現度はなかなか。絵柄は指定しませんでした。なお、絵柄を細かく指定すると、現時点では、画像が生成されなかったりして、やんわりと断られます。

 

【使ってみた 2】

プロンプト:On the ramparts of a castle besieged by a multitude of dragons, orcs, trolls, and other monsters, a commanding female knight is firing her bow while inspiring her allied soldiers. She is around 40 years old, clad in steel armor that covers her entire body, and her golden hair is braided into a braid. Her eyes are a clear blue.

日本語訳:ドラゴンやオーク、トロールなどの多数のモンスターの群れに包囲された城の城壁の上に、指揮官の女性騎士が味方の兵士たちを鼓舞しながら弓を射ている。彼女は40歳前後の年齢で、全身を覆う鋼の鎧をまとっており、金色の髪を三つ編みにしている。目は澄んだ青色である。

以上から生成されたのは…。

色々と端折られている気はしないでもないですが(笑)、いかにもなヒロイック・ファンタジーっぽい画像で素敵です!

【使ってみた 3】

プロンプト:A samurai in armor with his katana drawn is scouting the enemy position with a group of ninjas in tow. For the image, please use a Japanese anime-like pattern.

日本語訳:鎧を着て刀を抜いたサムライが、忍者たちを従えて敵の陣地を偵察している。画像については日本のアニメのような絵柄でお願いします。

で、帰ってきたのは……。

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解答:了解しました。これがその画像です。

この画像では、侍は男性で、東アジア系です。忍者は男女混合で、さまざまな民族がいます。侍は、敵の城を偵察するために、忍者を引き連れて森の中を進んでいます。侍は真剣な表情で刀を構え、周囲を警戒しています。忍者は黒装束に身を包み、侍の後ろを従っています。彼らは皆、手裏剣やクナイなどの武器を携えています。

この画像は、アニメ風のスタイルで描かれています。キャラクターは、大きな目と明るい色の髪など、アニメの典型的な特徴を持っています。背景は、薄暗い森で、敵の城がかすかに見えます。

この画像が、あなたの求めるものに応えていることを願っています。

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…って、画像じゃなくて、プロンプトじゃないですか!(笑) どうやら、まだ生成が難しい内容だと判断された模様です。


とりあえず、現時点ではこんな調子で少しのぞいてみただけです。さすがgoogleさんだけあって、今後にかなり期待できそうですね。

 

【余談】なお、Bardとは吟遊詩人のことです。脱線しますが、私がBardという単語を初めて知ったのは、その昔、『Bard's Tale』というコンピューターRPGの記事を雑誌で読んだときです(1985年発売だったようなので、これが分かる人は一定の年齢ですね)。当時の(日本のRPG黎明期、それをけん引していた海外からの移植ゲーム、たとえば)ウルティマやウィザードリィとはまた違った、面白そうな感じがしたものです。でも当時の日本にはBard's Taleは移植されていなかったので(日本のPCには対応していなかった。今のWindowsのようにOSが共通という状況でもなかったですし!)、指をくわえて雑誌の記事を読む感じだったのですね。

そういえば、今のように日本のアニメやらコミックやらラノベやらが、剣と魔法の異世界ファンタジーで埋め尽くされるようになるとは、その当時には夢にも思わなかったです。逆に、何で日本には、この手のファンタジーのアニメや小説がほとんどないんだろうと文句を言いつつ、ゲームでもって(あるいはゲームブックというのもありましたが)ファンタジーの世界に想いを馳せていました。そう、ファンタジー物を日本の何もなかった不毛の大地(笑)にある程度広く根付かせたのは、小説でもコミックでもアニメでもなくて、テーブルトークのRPGでもなくて、元々はPC版のRPGなんですよね。そのあと、ファミコンのようなゲーム専用機への進出、特にドラクエ発売ときて、一気に花開くことになります。

昔話でした。

鏡海

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仮想「昭和」風の異世界から、令和(いま)を見つめ直す

本ブログにて連載予定の小説『カイス・ブリッツ』、設定が進んでおります。今回のタイトル画像もカイス・ブリッツから、レトロな灯台の風景と幽霊のサワコさんです。生成AIのDALL-Eさんにお願いした画像、実に感情豊かな、センチメンタルな絵柄です。心が無いにもかかわらず、こんな絵が生成できるAIというものを思うと、なんとも言えない気分になって参ります。
 
さて今回は、例の基本用語解説の第3回です。
それでは、コトネ女将にお願いしましょう。
 
 ◇
 
「カイス・ブリッツの世界にも、だんだん慣れてきたかい? 旅の宿《無名屋》の女将こと、コトネだよ」
「カイス・ブリッツを楽しむうえでぜひ知っておきたい基本用語の第三回、それじゃ、はじめようかね」
 
【 地組(じぐみ)】
 
「カイ(怪異)への対処の専門家である《闘師》と、闘師たちの組合である《寄会》のことは、先日、説明したね。この《寄会》と紛らわしいかもしれないから、今回は《地組》のことを説明しておこうかな」
 
「この世界では、国とか市とかの、その、あれだよ……公的な統治のための仕組みが、事実上、ごく限られた範囲でしか機能しなくなっていて。かわりに、それぞれの地域を仕切る自治組織のようなものが生れている。この手の自治組織のことを《地組》って呼んでるのさ」
 
 
「一口に《地組》といっても色んなのがあって、(今は形骸化している)公的な自治体を基盤にして成立している地組もあれば、特定の民間の団体が核になっている地組もある。中には、ギャングやら新興宗教やらが牛耳ってるところもあるから、気をつけないとね。この世界がカイの脅威に晒されていることとの関係で、例の《寄会》が重要な役割を果たし、中核となっているような地組も多い感じかな」
 
(挿絵:冒頭のタイトル画像で使用した灯台の原画です)
 
「ごほん!(わざとらしい咳払い) そうそう、私は、自分で言うのもあれだけど、一応、流界波止場の地組のリーダー的な立場なんだよ。これでも少しは頼りにされてるんだから」
 
「主人公クナンと物語の世界とをつなぐ《地組》のこと、イメージできたかい? それじゃ、今日はここまでにしようかね」
 
(挿絵:先ほどの灯台の近くにある漁港。とある実際の港町をモチーフにしています。見た目は違いますが、雰囲気には通ずるところがあるかと……)
 
 ◇
 
本日も「鏡海亭」にお越しいただき、ありがとうございました!
読者様方からの応援、いつも励みになっています。
 
『カイス・ブリッツ』のスタートまでの間、現在連載中の作品『アルフェリオン』でお楽しみください。
(下の画像をクリック!すれば目次が開きます)。
 
 
ではまた。
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