鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

小説の公開・宣伝支援用AIのオボロさんが仲間に加わった!

こ、これは?(最近、この手の書き出しが多い……)
「鏡海亭」の制作陣のさらなる一員として加わった、自作小説の公開・宣伝支援用の生成AI「Editorial Oboro」が、本ブログの連載小説『アルフェリオン』の最新話(第58話の4)の内容を読んで自動生成したタイトル画像の一例です。

この Editorial Oboro(エディトリアル・オボロ。以下、「オボロさん」)は、ChatGPT4の機能のひとつである「GPTs(ジーピーティーズ)」によって生成・実装されました。鏡海庵の「広報部長」兼「実働部隊」(笑)として特化した生成AIだといってもよいでしょう。

上記のGPTsとは、簡単に言えば、利用者自身のニーズや特定の用途・対象等に合わせたカスタマイズ版のChatGPT(たとえば、ChatGPTベースのAIチャットボットやAIツールと思っていただければ)を創り出すものです。

しかもその際、専門的なプログラミングなどは特に必要とされず、「こういうことに使いたい!」、「こんな機能が欲しい!」といったこちらの希望を、ChatGPT自体とのチャットを通じて伝えていけば、これに基づいてカスタマイズ版が生成されます。敢えていえば、ChatGPTがテキストや画像の生成だけでなく自身の別ヴァージョンまで生成する(!)という感じでしょうか。

私も試しに、自作小説をブログで公開・宣伝するための支援用として、見よう見まねで、ChatGPTさんを適当なチャットを通じてカスタマイズしてみました。ChatGPTはこんなこともできるんです!という体験レポートあるいはご参考になれば幸いです。

その手の「GPTs」の具体的な利用法・作り方については、「GPTs」でウェブを検索し、関連のサイト情報にいくつか目を通せば、あとは細かいことは置いといて……ChatGPTと話していけば完成すると思います(GPTsの利用方法そのものに関する技術的な情報を長々と説明するのは、本ブログの趣旨や本ブログに期待されている(?)方向性とは、おそらく違うのではと思いますし)。

ただ、GPTsを始めるまでにおさえるべき最低限のポイントのみ挙げておきますと、以下の3点になります:

①有料の「ChatGPT Plus」に契約している(無料版には、この機能はありません)。
②「ChatGPT4」を利用する。
③実際に作り始めるには、ChatGPTの「My GPTs」あるいは(日本語ベースの場合)「私のGPTs」のところから「Create a GTP」を選択する。

 ◇

それでは、オボロさんを少し紹介します。

GPTsを使って新しいGPTを作っていく際、その名称とプロフィール画像(アイコン?)を、ChatGPTが提案してくれます。ちなみにオボロさんのプロフィール画像は、これです。

可愛らしく奥ゆかしい感じですが、その印象からは想像できないほど有能になりそうです。
オボロさんの機能は大きく分けて以下の2つです。

①PDF形式の小説データを読み込んで、そのあらすじを作成する。
②上記の小説データの内容に即したタイトル画像を生成する。

上記①②の機能に、それぞれいくつかのオプションがあります。これらのオプションは、たとえば画面上でボタンをクリックして選ぶといった形式ではなく、ChatGPTらしくチャットを通じて選択肢が提案され、こちらも返事して選ぶというかたちになりますが。

一例として、『アルフェリオン』第53話(その5)を読んでオボロさんが提示したあらすじ案をいくつか。オプションを変えればあらすじをまとめるうえでの切り口も変わります。

【案1】
「この物語は、エレオンとルキアンの冒険を中心に展開します。海沿いの大都市コルダーユから山峡へと旅をするルキアンは、エレオンという謎多き人物と出会います。エレオンはルキアンに対して一方的に親しく振る舞い、彼の感情を揺さぶります。一方、高い位置から二人を見守る謎の存在、ヌーラス・ゼロツーは、ルキアンに対して不満を抱いています。ルキアンはエレオンの真の性別を知り、混乱しつつも彼女に惹かれていきます。エレオノーア(エレオン)は、山賊や危険から身を守るために男装していたことを明かし、二人はお互いの過去と現在について理解を深めます」

【案2】
「ルキアンは人との関わりを避ける内向的な性格ですが、エレオン(エレオノーア)との出会いによって変化を遂げます。エレオノーアは無邪気で愛らしい性格をしており、ルキアンにとって新鮮な存在です。彼女は男装しており、その理由は単なる偽装ではなく、周囲の危険から身を守るためです。ヌーラス・ゼロツーは、ルキアンの運命に強い関心を持っています。ルキアンはエレオノーアに惹かれ、彼女を守る決意を固めます」

【案3】
「この物語の主要なテーマは、「自己発見」と「運命の受容」です。ルキアンはエレオノーアとの出会いを通じて、自分自身と向き合い、成長することを学びます。エレオノーアの男装という行為は、自己防衛と自己表現の複雑な関係を示しています。また、ヌーラス・ゼロツーの存在は運命と選択の重要性を示唆しており、ルキアンが自分の運命を受け入れ、行動を起こすことで、彼の内面の成長が描かれます。物語全体を通じて、自己理解と他者への理解の重要性が強調されています」

いや、【案1】は、物語の流れをわりと客観的にそのままなぞったような内容ですし、逆に【案3】は、オボロさん自体の「解釈」がかなり前面に出た内容となっています。
ちなみに【案3】に関して、この物語の主要テーマは「運命の受容」ではないですね。「宿命を、超えてゆけ!」という煽り文句(笑)を私が日々繰り返しているように、運命をただ受け入れるのではなく、乗り越えるのがこの作品の主要テーマのひとつですから……。ただ、第53話というたった1話の、ごく一部を読んだだけでオボロさんが返してきた【案3】の内容は、結構鋭いというのか、それなりのものです。
【案2】の「エレオノーアは無邪気で愛らしい性格をしており」というオボロさんの受け止めも、第53話(その5)の時点では的確かと思います。その後にエレオノーアが見せる様々な表情については、まぁ、別として……。

 ◇

もう1点、今度は『アルフェリオン』最新話(第58話の4)のあらすじとして、かなり詳細なそれをオボロさんにまとめてもらいました。オボロさんは、こちらの指定次第で、ごく簡潔な数行のあらすじから長文のあらすじまで自在にまとめる機能があります。ただ、下記のように長文のあらすじは、「あらすじ」というよりも、半ば「解説」的な様相をも呈して参りますが。

「魔法とテクノロジーが絡み合う世界で、この小説は戦争、戦略、政治的陰謀の壮大な物語を展開する。物語は主に、聡明な軍情報将校マクスロー・ジュラと、彼の信頼する部下エレイン・コザイゼを中心に展開する。彼らは緊迫した地政学的紛争の渦中に身を置き、強大な力を持つエスカリア帝国との複雑な戦争を切り抜けていく。

小説は、エクター・ギルドのクレヴィウス・マックスビューラー副船長やカーデイン・バルシュ大尉ら要人たちが最近の憂慮すべき事態について話し合う、飛行船クレドールでの軍事会議の真っ最中から始まる。エスカリア帝国の軍隊は、古代の強力な兵器の使用によって強化され、予想外の勝利を次々と収め、戦略的展望を大きく変えている。

エスカリア帝国の戦力の中心となるのは、強力な浮遊要塞 "エレオビンス "だ。絶大な威力を誇る呪文砲「マジオ・スクループ」を装備しており、ガノリス連合軍を壊滅させ、その首都さえ瞬く間に消し去った。

物語は、マクスローとエレインが、このような圧倒的不利な状況を前にして、戦略を適応させようとする努力を複雑に織り込んでいく。彼らは同盟関係を模索し、"旧世界 "として知られる過ぎ去った時代の名残である古代の魔法技術の複雑さを掘り下げていく。恐るべきステリアン技術を含むこれらの遺物は、激変的な破壊が可能であり、今の時代に知られているものよりはるかに高度で、同様に危険な失われた文明を暗示している。

小説を通して、忠誠心、戦争の代償、圧倒的な力の行使をめぐる倫理的ジレンマといったテーマが探求される。元海賊から革命の英雄に転身した人物や、学者で戦士の魔道士など、さまざまな経歴を持つ登場人物たちが物語に深みを与え、それぞれが理想や恐怖、指揮官の重責と格闘する。

物語が進むにつれ、もろい同盟関係、戦略的な作戦、エスカリア帝国の容赦ない進撃が、緊迫した予測不可能な雰囲気を作り出す。この小説は、軍事戦略、ハイ・ファンタジー、キャラクター主導のドラマの要素を見事に融合させ、クライマックスでは登場人物の肉体的・道徳的気概の両方が試される対決でクライマックスを迎える」

おぉ、これはなかなか。ちなみに原文は英語でしたが、別のAI翻訳(Deepl)で日本語にしています。キャラの名前(読み方)がところどころおかしいのは、仕方がないですね。

特に面白かったのは、「忠誠心、戦争の代償、圧倒的な力の行使をめぐる倫理的ジレンマといったテーマが探求される。元海賊から革命の英雄に転身した人物や、学者で戦士の魔道士など、さまざまな経歴を持つ登場人物たちが物語に深みを与え」という部分です。「圧倒的な力の行使をめぐる倫理的ジレンマ」という表現は、私が使ったのではなく、オボロさんが自ら選んだ表現です。その通りで、凄すぎる。「学者で戦士の魔道士」って、何その完璧超人(笑)というのはクレヴィスのことですが、その通りといえばその通りですね。
「この小説は、軍事戦略、ハイ・ファンタジー、キャラクター主導のドラマの要素を見事に融合させ」という部分も興味深いです。ハイ・ファンタジーだという表現、オボロさんは『アルフェリオン』をそのように評価してくれたのですね。今度から、「ハイファンタジーですが、何か?」(キリッ)と振舞いましょうか(大笑い)。

 ◇

オボロさんは、物語の内容からあらすじを作成するという以上の機能と併せて、同じく物語の内容からタイトルに相応しい画像を生成するという機能も有しています。

『アルフェリオン』最新話(第58話の4)を読んだオボロさんに生成してもらった、この回のタイトル画像を三種類挙げてみます。

【案1】


細部に色々と突っ込みたい箇所はあるにせよ、全体の雰囲気としては「第58話の4」をうまく象徴するようなタイトル画像かと思います。
ちなみに画像の絵柄やタッチについてもオボロさんのオプションを選べるのですが、この絵に関しては、私が日頃良く使うようなプロンプトに依拠した、「オートモード」的な機能で生成してもらっています。

【案2】


侵攻する帝国の浮遊城塞エレオヴィンス、その驚愕のパワー!というところですね。これは凄い。
この回で最もインパクトのあったところを選び取ったタイトル画像となると、オボロさんはこういう主題を選んだようです。さっそく「ハイファンタジーですが、何か?」(笑)と言いたくなるような、オボロさん本気のタイトル画像ですね(裏方で実際の画像生成をしているのは、ダリさんことDALL-E3ですが)。

【案3】


全体的な「雰囲気」の面は、よくできています。が……居並ぶ人物すべて、「誰これ?」(笑)と言いたくなるような、見たこともないキャラで埋められていますね。人物の細部まで、小説本文のみをふまえて描写するということは、少なくとも現段階では無理があるようです。ただ、今後のチューニングにて、『アルフェリオン』の主要登場人物の特徴に関する詳細なプロンプトを事前にオボロさんに渡しておけば、様相は全く変わると思いますが(そういうことができるようです)。

以上のようなタイトル画像生成機能には、まだまだ課題が山積しています。それでも、今後の改良に期待できそうです。いや、実は、いつも『アルフェリオン』の最新話を書き終えた後、その公開に向けて最新話分のタイトル画像を生成AIと共に準備する作業が……自分で描くよりは遥かに楽だとはいえ、そこそこ大変です。この作業もAIにやってもらえないかな~と欲をかいて、オボロさんにタイトル生成機能を実装してもらいました。

ちなみに第58話の4で実際に使われたタイトル画像は、こちらになります。

やはりAI単独ではなく、AIと人間とが手を取り合えば一味違いますね(笑)と、ある種の慰めになるような画像です。そのような鏡海自身によるサポートをふまえれば、オボロさんはもっと輝くでしょう。

今回も「あぁ、人類!」(苦笑)という調子の内容でした。
GPTsの登場によって、生成AIは、また一歩、新たな局面へと足を踏み入れたように思います。特にChatGPTのビジネスでの利用を意図している方にとっては、大きな変化ではないでしょうか。
鏡海も、これから色々と趣味や本業で活躍しそうなAIツールの仲間たちを、GPTsによって鋭意「召喚」していきたいと思います。

本日も「鏡海亭」にお越しいただきありがとうございました!
連載小説『アルフェリオン』の執筆の方も進めて参ります。御期待ください。

ではまた!

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