鏡海亭 Kagami-Tei ネット小説黎明期から続く、生きた化石? | ||||
孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン) |
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・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。
・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24
拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、 ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら! |
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小説目次 | 最新(第58)話| あらすじ | 登場人物 | 15分で分かるアルフェリオン | ||||
二人の黒騎士の物語が交錯し、いま、運命の星々をここに集わせる
こ、こ、これは!? ルチア(中央上)とフィンスタル(中央下)、そこに、なぜエレオノーア(右)とレイシア(左)が? 本ブログの連載小説『アルフェリオン』、その新章・ミルファーン編に向けて、謎は深まります。ちなみに今回の画像は、すべて生成AIのHolaraさんに準備してもらったものです。さすがです。もう大丈夫、Holaraがいる(!)。
現在の主人公ルキアンの誕生よりもはるか昔、「あれ」によってリセットされた過去の世界のひとつに生きたルチアは、歴代の御子の中で最も強い力をもっていました。それは、小説本編の中でもこれまでにある程度明らかにされてきたことです。
「双紋の御子」である彼女は、本来の「闇」の紋章に加えて「光」の紋章の力もほぼ完全に扱えます。炎・水・風・地の自然の四大属性の上位に位置する、光と闇の根源属性。その両方を使えるというのは、まさに歴代最強。さらに、「光と闇の歌い手」と呼ばれるように、歌で魔法と同様の効果を引き起こす呪歌の名手であり、「ミロファニアの時詠み」とも呼ばれているように、未来を予言することもできるという、一人で何人もの御子に匹敵する能力の持ち主でした。
しかし、彼女は敢えてその絶対的な力を行使せず、「あれ」の「御使い」たちと戦うことはありませんでした。その結果、彼女の世界は「リセット」されてしまったのです。彼女が戦わなかった理由は分かりません。世界を「あれ」から守れたかもしれなかったのに。
ルチアは、ミロファニア王国の王女でした。
かつての世界のミロファニアと「概念連関」によって時空を超えて関係している、現世界のミルファーン王国。両王国の「姫」である(あるいは姫で「あった」)という点を象徴にして同様に深い関係性を有しているルチアと……シェフィーアさん!(笑) いや、笑ってはいけないのですが。しかし、それにしても、ミルファーンの自由すぎる姫姉妹と、哀しみをたたえたミロファニアの姫の際立つ対照ぶりは、皮肉なほどですね。
(少女時代のシェフィーアさん)
(現在の「勇者姫」フレイナ。そっくり)
(愁いを帯びたルチア姫)
せ、せつない……この違い。
そんなルチアの側に仕え、彼女を支えてきたのが、フィンスタルです。
何そのイケメン!?(苦笑)。実は、このフィンスタルという人物は、ルチアのいた世界・時代の彼とは別に、古い伝説上の人物としても今日のイリュシオーネに伝わっているのでした。小説本編でも出てきましたね。
本作のメインヒロイン・エレオノーアのいうフィンスタルとは、伝説上の黒騎士フィンスタルのことでした。かつて「勇者」のいた時代に、人間の世界と魔界が戦っていたころ、黒騎士は聖女を愛して想いが届かず、おそらくはそれで「闇堕ち」して魔界の英雄になったという物語です。
エレオノーアは、黒騎士フィンスタルがのちに生まれ変わって幸せになったという後日談を勝手に創作して、その都合の良いお話によって自分を励ましながら、「おにいさん」との出会いをずっと待っていたのです(ちょっと、思い込みが激しすぎてこわいところもありますが……そういう子なので)。詳しくは『アルフェリオン』の「ハルスの邂逅」編をご参照ください。特にヴァイゼスティアーの白い花の伝説のところは、色々と心を揺さぶられます。
「はい、フィンスタルは幸せに暮らしましたとさ、なのです。絶対なのです!!」
このエレオノーアのアップの画像、なかなか彼女らしい感じに仕上がっています。Holaraさん、相変わらずの安定感ですね。
……と、そこまではよいとして、なぜレイシアが絡んでくるのでしょうか?
普段は、ほとんど感情を表に出さない、サイボーグのようだとも形容されるレイシアさんですが、この画像は珍しく熱い想いを表情に表しています。実はこれ、まず、ミロファニア王女のルチアとミルファーン(元)王女のシェフィーアが「概念連関」を形成していると、小説本編で以前に出てきました。ルチアとルキアンが共に闇の御子としての絆で結ばれているからこそ、ルチアと「概念連関」によって現世界で対応する立場にあるシェフィーアさんも、ルキアンとの間に特別な絆をもっているという話でした。
ということは……ルチアと最も親しい関係にあったフィンスタルと、シェフィーアさんと最も親しい関係にあるレイシアとの間にも、何らかのつながりがあるのかもしれません。この点は、レイシアがなぜ故郷を追放されてシェフィーアさんに拾われたのかということと、関係があります。今はまだ内緒ですが、レイシアのもっている力とフィンスタルの力の間に、何らかの強い結びつきがあるのです。
私の知っているフィンスタルとエレオノーアのいうフィンスタルとの間にどういう関係があるのかは分からないと、ルチア自身が小説本編の中で言っていました。このことからも分かる通り、ルチアに仕えた騎士フィンスタルの物語と伝説の黒騎士フィンスタルの物語は、本来はまったく別の話なのです。しかし、双方の物語に縁の深いエレオノーアとレイシアが現世界で親しくかかわることによって、二つの物語が今の時代においてひとつに交錯するのでした。
つながる、想い。
何だか思わせぶりな、ふわったとした曖昧なイメージを伝えるばかりで終わった今回の記事ですが、その真実はいずれ『アルフェリオン』の物語の中で明らかになってゆくでしょう。その入口としての新章・ミルファーン編に、まずはご期待ください。と言いつつ、まとまった時間がないと、どうも小説の方が書けないのですね(汗)。細切れの時間ではいまいちノリが悪く、ある程度のまとまった時間があるときに、何かが降りてきて(笑)一気に書き上げるというのが私の執筆スタイルなもので。それが最近、現実世界の方があまりに忙しく……。いましばらく、お待ちください。
今回も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。また次回もお待ちしております!!
ではまた。
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