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毎日楽しく生きる日刊ブログ

早朝練習

2016年02月21日 | ゴルフクラブ
土日に早朝練習に出かける。
6時半のオープンとほぼ同時だ。
玄関が閉まっていることもある。

すでに4,5人が来ている。
こんな朝早くからバッカじゃないのと思うが、自分もバカだからこういうの、「目くそが鼻くそ笑う」っていうんだよな。

毎回同じ打席に入る。
すると、後ろにいつものアイツがいる。
アイツもいつも同じ打席に立っているのだ。

アイツはすごい! 何がスゴイって…

アイツはうまくない。
ワタクシよりスウダンへたくそだ。
みごとにナイスショットがない。
高さ、距離、方向、球筋が一球、一球、みんなちがう。
球を打ち分けているのだろうか? 
そうだとしたら、アイツは「コイツはできる!」だ。 

アイツは打つたびに「え~?」とか「チャッ」とか声を出す。
この前はどうしたことか「ぺっ」と言っていた。
何か吐き出したのだろうか。

打った後、アイツは何度も首をかしげる。
そのうち首が転げ落ちるんじゃないかと思うほどに。
何かが悪いというアピールなんだろうか? 
悪いのはゼンブお前の打ち方なんだよと言ってやりたい。

打つ前にアイツは素振りをする。
それもガンガンに力(リキ)の入ったスイングをする。
肩がコンクリートか何にかできているような硬さだ。
途中、クラブをマットにドンと打ちつけたりもする。

アイツはアプローチもドライバーと同じようにリキ(力)を入れて打っている。
ボールをすべて打ち終わるころにはへとへとになっている。
こんなに寒いのに、アイツは途中で何度も汗を拭く。
はんぱなく汗が出ているようだ。
どこか体が悪いのだろうか。

それでも時々、お情けのようにナイスショットが出る。
まあ、そうねぇ~4、50球に一球の頻度で? 
その時アイツの目はずっと白球を追っている。

フィニッシュのまま体は固まっている。
じっと動かない。
余韻にひたっているのだろう。

アイツのどこが悪いかって、手のほどこしようもないくらいぜんぶが悪い。
アイツは典型的にゴルフに向いていない。
ゴルフから一番遠くにいる存在だ。

アイツとは打席が隣同士というだけの長い付き合いだが、アイツはまったく向上しない。
ずっと観察してきたからわかる。
ひょっとしたらだんだんへたになっているかもしれない。

でも、でも、アイツはえらい。
へたくそでも毎回来る。
毎回来て、首をひねる。

アイツが首の関節炎にでもなって来なくなったらさびしいだろう。
ドンとクラブを打ち付けて腕を骨折でもしたら…
打つたびに声を出してポリープになって…

でも、アイツはオレだ! 
オレもおんなじだ! 
「え~?」とか「チャッ」と「ぺっ」とか言わないけれど、打つたびに下手になっている。

これは練習場の陰謀ではないだろうか。
来る人を下手にしてカネを稼ぎ続ける。
そういえば、来てるヤツはみんなヘタッピだ。
みんなオレだ。
オレがたくさんやってくる!? 
そして朝早くからカネを落としていく。

カネを力いっぱいたたいて・・・
カネが白線を描いて・・・
カネがあちこちに転がっている。
・・・あ、またカネの話になった。

つつしんでアイツに申し上げる。
こりずにまた行こう! 
そして、枕を並べて討ち死にだぁ。
コメント
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