この2体の像は日南海岸沿いの「デモンデ・マルシェ」の敷地内にある。デモンくんとマルシェちゃんだ。新しいカメラスポットになっている。
以前、この二人は海を向いて立っていた。こちらから見ると、二人の後ろ姿は寄り添うように海を見つめていたのだ。ほほえましいほどの物語が感じられた。
ところが、いつだったかこんなふうに突然に向きを変えたのだ!
えっ?と思ってしまった!
ソクザにダメだ、ダメだと叫んでしまった!
おそらくカメラアングルを気にしてこんな向きに変えたのだろうと思う。
なんと残念なことをしたのだろうと思う!
これには物語のかけらも、詩情のかけらもない!
ただカメラに収まるだけの偶像になってしまった。
残念無念!
守護神の魔力も、願いが叶うという通力もない。
以前のままであれば確実にご当地名物の一つになっただろうに。
これは元のとおり、みんなに背を向け、二人だけで海を見つめてもらいたい。
首をかしげ、寄り添うように。
観光客に迎合してはダメだ!
いくら写真にとっても、海は写っているが、ただの薄っぺらい一枚でしかないではないか!
路上観察で怒るのもどうかと思うが、これは確かにひどい!