out of curiosity #2

二つ目のブログに突入~!
ホッケー&山歩きで日光周辺に出没ちぅ!

庚申山に咲く小さな花を求め ~始まりはわたらせ渓谷~

2018-06-08 13:41:45 | 山登り in 栃木県エリア

2018年6月3日(日)
わたらせ渓谷線 神戸駅にて

 この季節、コウシンコザクラと呼ばれるユキワリソウと自生地が極めて限られるコウシンソウが共に見られる庚申山には一度行ってみたいと思っていました。 ただ山は林道が長く、岩峰も険しく累積標高が 1,400m~1,700m とか。。。 さらに足尾の方って行ったことないし、熊影濃そうだし。。。
 ですが、行きたくなる衝動は本当に突然来るものです。 ナビタイムで調べると登山口の「かじか荘」までは思ったほど時間がかからない。 庚申山に写真を撮りながら登ることを考えると、私の足では10時間ほどは考えておく必要がありそうで、早朝からの出発が望ましいのですが、「かじか荘」もしくは草木湖の「サンレイク草木」あたりに宿泊できればそれも可能かな、と考えて「サンレイク草木」に電話をしてみると、なんと一人でも部屋をとれた。 都合と天気を考え合わせ決行は 6/3(日)~6/4(月)で行ってきました。

 天気が良くなった 6/3(土)は午前中の用事を済ませ、午後から草木湖に向けて車を走らせる。 関越道から北関東自動車道伊勢崎ICへ。 そして北上するのは渡良瀬渓谷沿い。 「わ鐵かぁ。」 山に登ったり観光したりする時間はないので、わたらせ渓谷鐵道のかわいらしい駅を見て歩くのが良さそうだ。
 花桃、車両レストランで有名な「神戸駅(ごうどえき)」に行ってみる。 ホームに入ると一両の電車が止まっていた。 それがレストランだと思っていた。 ちょうどその時踏切の音が鳴りもう一両車両が駅に入ってきた。 「あら、ラッキー。」 すると先に止まっていた車両が動き出した。 「おぉ! レストランじゃない本物だ!」


その後線路を越えるとレストラン車両「清流」を見つける。
花が早い今年はもうアジサイが咲いているかと思っていましたが、まだ全然。
なので、もう一つ行くつもりだった、アジサイで有名な「沢入駅(そうりえき)」はやめにしました。


草木湖に行き展望台から湖を眺め、ダム近くに行けるという案内を見つける。
近くにある不動滝に寄ってみました。


そしてダム直下。 本当は右の壁から水が噴き出しているはずだったのだけど。


富弘美術館の方に行ってみる。 時間は既に5時近くだったので湖畔の遊歩道だけ。
奥にうっすら見えるのは男体山かなぁ?

湖畔沿いの散策を楽しんだ後「サンレイク草木」へ。 部屋、食事、お風呂共に大満足でした。
9時過ぎに布団に入り、翌朝は4時起き。 5時に出発の予定です。


6月4日(月)
草木湖から30分程のドライブでかじか荘上の駐車場に到着。
支度を整え、長い林道に備えて持ってきた自転車を組み立て出発したのが5:50ごろ。
地図で見ると一の鳥居までの登りはそれほど厳しくないようだったので、自転車で行けるかと思ったのですが、往路は結局ほとんど押して歩きました。
道路には落石や、舗装でない林道部分は大きな石のでこぼこ道も多く、「しまった。 荷物を多くしてしまったかも。」と半分後悔。


まぁ、でも行くっきゃない。


おぉ。 これが「天狗の投石」 これは自然にできたもの?


こちらは流石に人工の建造物でしょう。
この石積みの上に何があったかはわかりませんが、庚申山の歴史はとても長く、784年勝道上人が登山して以来、
足尾に銅鉱脈が発見され、庚申山信仰、庚申講が盛んになったことなどにより、このお山もにぎわっていた時代があったのかな、と思ったりしました。
江戸時代に刊行された「南總里見八犬傳」の舞台にもなっている庚申山は昔から人気のある山だったのかもしれません。


これは何だろう?


一時間ほどで一の鳥居に到着。 ここに自転車を置いていよいよ登山です。


安全に下山できますように。 コウシンソウ、コウシンコザクラが見られますように、と鳥居をくぐる。


お山巡りの分岐までは CT 1:10。
始めは緩やかに水ノ面沢に沿って登ってゆきます。


百丁目


鏡岩(孝子別れの処)


夫婦蛙岩
ここからの登りが急になってきました。


「分岐はまだか~。」と思っていると仁王門。


あざやかなヤマツツジが見られました。


さらに15分程で人工的な石積みが。


ようやくお山巡りの分岐に来ました。(8:31)


ここは「旧猿田彦神社跡」となっています。
ここに100余坪もある平屋建ての神社があったというのですから驚きです。
ここでおやつ休憩をして、いよいよお山巡りに進みます。
お山巡りは「登山経験豊富な上級者向け」と書かれています。 慎重に行かねば。。。


それまでの地図上での距離と考えあわせると、たいへん短く見えるお山巡りの距離なのに、それだけで 2時間のコースタイム。
岩峰の険しさのほどがうかがえます。


が、序盤は急な登りもあるものの、穏やかな風景。


稜線に上がると見えてきた岩峰の山頂付近。 「あれをどうやって登るの?」と思うような絶壁も。


けれどその前になんとも優しいシロヤシオのお出迎え。
まだ咲いていた!


ハシゴも出てきてそろそろ険しくなるかと思いましたが。。。


まだシロヤシオ♪ 随分高い所まで来ている。


シロヤシオを堪能しながら、


遠くの山々を眺め、


ヤマップの軌道を見るとそろそろ険しい岩場、そしてコウシンソウ自生地に入りそうなのですが。。。


で、少し歩くと突然この大岩。 「おぉ~! なんだかこの辺みたい!」


あ。 いた。

つづく