博文(ひろぶみ)通信

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R1.9月定例会一般質問 その6

2019-11-02 14:35:25 | 日記

昨日の続きです。

 

〇質問:質問事項6、米乾燥調製貯蔵施設整備についてご質問いたします。

 議会報告会でも、米乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベーター)整備事業について、ご意見、ご質問をいただきました。多くの町民の皆さんは、本事業について余り承知されていないのではないかと思います。

 そこで、まずはカントリーエレベーター整備事業の全体工程を含めた概要についてご説明いただきたいと思います。

 また、今年度当初予算において、建築設計、用地調査・測量などの委託料に約1.5億円、さらに、造成工事に約6億円の計約7.5億円が計上されていますが、本事業費の総額は幾らになるのかお伺いいたします。また、その財源内訳はどう想定されているのか、あわせてお伺いいたします。

 

〇農林水産課長答弁:米乾燥調製貯蔵施設整備についてお答えいたします。

 南棚塩、苅宿、それぞれに300ヘクタールの規模で予定しております。南棚塩は、個別乾燥が可能なラック式による乾燥で、苅宿は、丸ビン式による乾燥です。工期については、現在、設計の途中であること、全国的に資材調達が困難な状況が続いていることなどから、正確な工程は聞けない状況にあります。また、交付金制度上、建築工事が単年度事業でなければならない制約などもありますが、令和3年    の受け入れに向け、全力で取り組んでおります。

 次に、事業費の総額と財源の内訳についてお答えします。

 事業費の総額は81億3000万ほどを見込んでおり、用地の取得に係る2400万円は単費となり、それ以外は過疎化交付金及び復興特別交付税で全額充当されます。

 

〇再質問

カントリーエレベーター整備事業についてですが、当町では、繰り返しになりますが、震災前の水稲作付面積は1200ヘクタールで、先月、8月16日現在の作付面積は約2.3%の27.23ヘクタールとなっています。約81億円をかけて300ヘクタール分のカントリーエレベーターを2基整備する、つまり600ヘクタール分整備することになりますが、作付面積を拡大していくにはどうするのか、しっかりシミュレーションはしているのか、段階的整備でいいのではないかなど、さまざまな疑問点が生じます。

 そこで、600ヘクタール分の必要性について、納得のできる、理解のできるご説明を求めたいと思います。

 

○農林水産課長再答弁:600ヘクタール分のカントリーが必要なのかというご質問にお答えいたします。

 避難指示解除になった地域の水田面積はおよそ1200ヘクタールであり、東と西に1基ずつあると農家の皆様の利便性につながるとの考えから、300ヘクタール規模のカントリーを2基設置で検討を進めてまいりました。

 広大な農地を管理していくためには、水稲の作付けが有効であると考えます。しかしながら、議員もおっしゃったとおり、震災以前は各農家にあった乾燥調製施設の多くが使えないため、カントリーがあると、農家は安心して水稲作付面積を拡大することができます。営農再開意欲を高める意味でも、それぞれの地区に同時につくることは重要であると考えております。

 実際のところ、水稲作付面積をどのようにふやしていくかが課題となりますが、管理、耕作を進めるための地域での話し合いを今年度後半から実施したいと考えております。地域の担い手が作付けし切れない農地については、外部の担い手組織による作付けを進めることで、可能な限り早く600ヘクタールの作付けを実現したいと考えております。

 

今日はここまで。


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