博文(ひろぶみ)通信

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H26.12月定例会行政報告その7

2014-12-22 17:13:56 | 日記

一昨日の続きです。

 

 

浪江町内の除染等の進捗状況についてご報告いたします。 

 

 『酒田行政区』におきましては、生活圏の除染が完了し、仮置場の管理を10月1日より環境省が委託した㈱東北緑化が実施しており、空間線量率等の点検結果につきましては、町のホームページに随時公表しております。

 

 次に、『高瀬行政区』及び『立野下行政区』の除染の進捗状況でございますが、現在、それぞれの行政区全域の農地、宅地等の除染を全面展開中でございます。

 

 次に、除染の同意取得業務の進捗状況についてでございますが、9月上旬より『川添北行政区』を皮切りに、順次、行政区ごと書類の発送を行っておりましたが、最後の行政区となる『苅宿行政区』の書類の発送を11月上旬に終え、現在は、同意の取得を進めているところでございます。

 

 次に、本格除染の発注状況でございますが、9月の行政報告で報告させて頂きました、浪江町除染等工事(その3)『幾世橋3行政区』及び『北棚塩行政区』並びに『藤橋行政区』に、新たに仮置場が確保された『西台行政区』が追加され、今後は、6行政区において本格除染が進んで参ります。 

 

 次に、仮置場の確保状況でございますが、現在、『樋渡・牛渡行政区』の仮置場の確保に向け、用地借用の契約交渉を行っております。まだ、確保されていない行政区につきましても、引き続き仮置場の確保に向け関係行政区長さんと相談しながら進めて参ります。

 

 今後とも、対象住民の皆様へ丁寧な説明をし、「仮置場の確保」及び「除染の同意」に対し、ご理解とご協力を得ながら進めて参りたいと考えております。

 

 また、予てより環境省へ要望しておりました、「除染及び災害廃棄物等に関する相談窓口」が11月4日より、浪江町役場本庁舎内に開設されました。町民の皆様からの「除染」及び「災害廃棄物・家屋解体」に関するご相談をお受けしております。

 

 最後に、除染計画の実施に当たっては、環境省には引き続き、町の意向を十分踏まえ、迅速かつ的確な除染の実施を求めているところでございます。

 

 

 

○災害廃棄物処理等の進捗状況について、ご報告いたします。 

 

 津波被災地の面的な災害廃棄物の選別、収集、運搬業務の進捗状況でございますが、現在、棚塩地区仮置場の西側及び県道254号(浜街道沿い)並びに両竹地区に集積されている災害廃棄物の選別作業を実施しております。選別された廃棄物は、請戸地区に設置の仮置場が一部供用開始されたことを受け、10月から搬入を開始しております。

 

 また、家庭で発生する片づけごみの仮置場として使用する、棚塩地区に設置の仮置場が一部供用開始されたことを受け、10月20日よりごみステーション回収方式による不燃ごみの回収を開始しております。

 

 粗大ごみの回収につきましては、来年1月以降の回収を予定しており、除染が完了した酒田行政区から回収を始める方向で環境省と協議を行っております。事前に関係行政区長さんと相談し、行政区の皆さまに周知を図って参りたいと考えております。なお、回収方法につきましては、コールセンター方式で個別回収を考えております。 

 

 次に、津波による被災車両等の撤去・処分についての進捗状況についてでございますが、被災車両の現地調査が10月末で完了し、被災車両が1,051台ございました。所有者が分かっている車両につきましては、所有者へ「撤去・処分の意向確認書」を発送しており、提出期限を11月末とし意向確認を行いました。また、所有者が不明な車両については、二カ月間、車両に張り紙を掲示するとともに、所有者確認用の閲覧資料を役場本庁、二本松事務所、各出張所及び環境省福島再生事務所に閲覧場所を設け、所有者の判明に努めております。

 

 次に、被災船舶の解体・撤去工事の進捗状況でございますが、10月10日より船舶の危険物等の事前調査を行い、11月21日より解体及び撤去が開始されました。

 

 次に、危険家屋の解体・撤去の進捗状況でございますが、今年度、発注の8棟につきましては、10月末で工事が完了いたしました。 今後につきましては、危険家屋を含む42件(解体棟数121棟)を、環境省において平成27年1月の着手に向け、現在準備を進めておるところでございます。

 次に、環境省による被災家屋等の解体申請の受付け状況でございますが、11月末現在、受付済件数が225件、棟数で717棟となっております。

 

 最後に、仮設焼却施設整備の進捗状況でございますが、10月29日に環境省主催の起工式が執り行われ、現在は、基盤工事を行っており、今後は年明けの平成27年1月からプラント機械設置工事、5月には機器の調整を行い、6月には工事が完了し、焼却の試運転、7月から本格稼働を行う予定となっております。

 

 町内にある廃棄物を処理することが復旧の第一歩であり、ようやくスタートラインに立てた状況にございます。

 

 

今日は、ここまで。