東大の伊藤先生が貴重な援護射撃。
実は先日お会いする機会があって、その時に
「もっとアカデミズムの側も発言してください」とお願いしておいた。
その甲斐あってかどうかは知らないが、とにかく今回のコメントはありがたい。
年末の大竹先生もそうだが、やはり風向きは変わりつつある。
大まかに整理すると、今日の正規と非正規の格差の根源は日本型雇用自身にあり、
格差是正には正社員の規制緩和しかないという点。そして規制強化は失業率の
上昇にしかならないという点では、経済学者の意見はほぼ一致している(マル経除く)
これは新自由主義だとか市場原理主義とかいったレベルの話ではなく、
あのモリタクにしたって、正社員の賃下げが必要なことは認めているのだ。
では、なぜそういったスタンスがなかなか広まらなかったのか。
それは、そういった意見を公にした学者へかなりのバッシングがされたことで、
言いにくい空気が出来てしまったことによる。
特に八代さんへのそれは常軌を逸していて、自民の加藤紘一などは
「八代さんのせいで犯罪がおきた」などと発言したほど。
そういう意味では、一貫して同様の論を主張し続けている池田先生などには
頭が下がる思いだ。
若年層全体はもちろん、特に30代半ばにさしかかった団塊ジュニアは、
こういったメッセージを真摯に受け止めるべきだろう。
実は先日お会いする機会があって、その時に
「もっとアカデミズムの側も発言してください」とお願いしておいた。
その甲斐あってかどうかは知らないが、とにかく今回のコメントはありがたい。
年末の大竹先生もそうだが、やはり風向きは変わりつつある。
大まかに整理すると、今日の正規と非正規の格差の根源は日本型雇用自身にあり、
格差是正には正社員の規制緩和しかないという点。そして規制強化は失業率の
上昇にしかならないという点では、経済学者の意見はほぼ一致している(マル経除く)
これは新自由主義だとか市場原理主義とかいったレベルの話ではなく、
あのモリタクにしたって、正社員の賃下げが必要なことは認めているのだ。
では、なぜそういったスタンスがなかなか広まらなかったのか。
それは、そういった意見を公にした学者へかなりのバッシングがされたことで、
言いにくい空気が出来てしまったことによる。
特に八代さんへのそれは常軌を逸していて、自民の加藤紘一などは
「八代さんのせいで犯罪がおきた」などと発言したほど。
そういう意味では、一貫して同様の論を主張し続けている池田先生などには
頭が下がる思いだ。
若年層全体はもちろん、特に30代半ばにさしかかった団塊ジュニアは、
こういったメッセージを真摯に受け止めるべきだろう。
私も最近は北欧流ワークフェアに注目しています。こういうシステムを導入したほうが、企業(業績に応じて人件費を調整できる、スキルのある労働者を採用しやすい)も労働者(会社に人生を託さずにすむ)も安心ではないかと感じています。まあ政府に期待できないので、働きながら少しずつ業務スキルをあげる勉強もしていますが。
政府はもっと労働者のスキルアップにお金を使ってもらいたいですね。派遣規制をしたところで、単純労働中心だった派遣労働者がそのままでは行く当てはない。それよりも彼らに高度なスキルを身につけさせれば、規制なんかしなくても企業は雇いますよ。
そもそも経団連なんてものは実体が無い。
連絡事務所くらいに考えておけばいい。
>1999年の派遣法大幅改正で、事務職の多く
が派遣に移ったことによって
派遣法改正がなければ、トータルの失業率が上がって
いただけ。
僕の記憶でも、一般職採用を見送っていたが派遣社員
として雇用再開と言う企業が多かった。
基本的に、人件費原資の総額は変わらないから。
実際にそうなりそう。城氏は自分はネオリベではない
と言っているけど、湯浅氏や雨宮氏なんかを批判する
ことに力を入れすぎて、結局はネオリベの肩を持って
しまいそうな気がするよ。
大体、製造派遣の規制反対なんて言いはじめていると
ころから見ると経団連なんかの連中に利用されそうだ
ね。大体、就職氷河期世代が割を食っているのに、単
一の論理で見てしまうと結果として就職氷河期世代を
犠牲にすることに加担することになるだろうし。
大体、1999年の派遣法大幅改正で、事務職の多く
が派遣に移ったことによって2000年前半の超就職
氷河期が起きた事実を理解しているのだろうか?
そこにこういった社会的に名声のある方々が援護射撃をしてくれるというのは非常にありがたいことですね。これがもっと広まってテレビ・新聞にまで影響していくことを願ってやみません。
城さんが思想的に目指しておられるのも、そおいう地点なんじゃないかと勝手に思ってますが、どうでしょうか?
さて論旨とは直接的には関連しませんが、「規制強化」という言葉を使用する場合、少し注意が必要な気がしています。
正社員雇用の柔軟化のためのルール作り=規制も、方向は違えど「規制強化」といえるであろうからです。
規制強化の反対語である「規制緩和」についても同様に思います。うまく表現する言葉があればいいのですが。。
何を気にしているかと申しますと、「何でもかんでも規制緩和は悪である!」といったような騒音に、城さんたちの主張がかき消されてしまうのを、危惧しています。
正社員の規制緩和が必要なのは理解していますが、
経済学者の信用は失墜しているのが現状です。
なぜならば、経済学者が関わった政策は全て失敗に終わっているからです。
机上の空論しか唱えられない彼らは、現実に弱いのです。
そうした意味では、現実にも直面した竹中教授が経済学者の中でも一歩リードしていると私は考えています。
一番信頼できる学者は理論がすばらしい学者ではなく、現実に対応できる実力がある方であると私は考えます。
そうした意味で池田先生は現実面では非常識である点を度々露呈されているので、池田先生の発言は現実では力を持ち得ないし、私は真摯に受け止めるつもりもありません。
以前もお話しましたが、私は現実主義者です。