昨日のセミナーでも質問があったが、最近、業務の個人請負契約化が一部で進んでいる。
以前から金融業などでは、高度な専門性を持つ人間などを契約社員や嘱託といった非正規雇用で処遇
していた(正社員の賃金制度には収まりきらないため)。
IT系のベンチャーなどでは能力のある人ほどそういった個人請負方式で働いている傾向があって、
複数社の名刺を使っている人もいる。
佐々木俊尚氏や橘玲氏も著書の中で、こういったプロジェクトごとの請負契約が今後は主流になることを
指摘している。僕も同感。否応なしにそういう働き方が主流になると思われる。
理由は2つ。
ITのおかげで労働時間量や勤務場所やノウハウといった縛りが薄れ、もっと流動的な働き方が可能となったから。
こうなると個人を丸抱えして職場に縛り付けるより、専門性をべたべた切り貼りした方が良いとこ取り出来て
効率的だ。もちろん、“出来る人”にとってもその方がメリットは大きい。
一芸に特化した個人というのは従来の日本型ホワイトカラーの中ではどちらかというとアウトサイダー
だったけれど、中期的には終身雇用のゼネラリストの方が規制業種などのレアケースになるのではないか。
もう一点は、グローバリゼーション下で賃金の引き下げ圧力はさらに強まるから。
派遣規制という追い風もあって、個人の請負化は一層進むはずだ。
もちろん人生丸投げの日本型雇用も惰性でしばらくは残るだろうけども、それに見合った実入りが貰える人は
どんどん減っていくだろうから、緩やかに人の移動は発生するはず。
たとえば、ビジネス環境が激動中の出版業界などは、格好のモデルケースになるだろう。
従来から、大手版元は高給取りで下請けのフリー編集者は貧乏と相場は決まっていたが、中には独力で
大手並みに稼ぐツワモノもいた。
そういう人は複数の版元の仕事を掛け持ちしつつ、単行本の請負もこなす。まさにスキルを切り売って
商売しているわけだ。
「大変ですねえ、フリーライターは」と上から目線で眺めている大手の若手編集者はまだまだ多いと思うが、
(出版不況の結果として)自分たちの年功序列的賃金制度が既に崩壊していることに気づけば、遅かれ早かれ
切り貼り市場に打って出てくるに違いない。
(もちろん完全実力の世界なので誰でも成功するわけではないが)
こういった業務の個人請負化はアメリカでは10年以上前から指摘されていたことだが、日本でも避けられない。
というわけで、給付付き税額控除等で社会保障機能を企業から切り離しつつ、思い切った規制緩和を実施する方が
合理的だと思われる。
最悪なのは、「けしからん!業務請負を規制しろ!」なんてどこかのバカが言いだして、
仕事自体が国外に流出してしまうこと。
後に残るのはずるずる沈下していく正社員組織と、仕事の無い失業者だけという夢の無い社会になってしまう。
「正社員で終身雇用が基本なんですぅ~」とかみずほちゃんは言うだろうけど、請負化どころか
整理解雇までやっちゃってる党が言っても説得力は皆無だ。
以前から金融業などでは、高度な専門性を持つ人間などを契約社員や嘱託といった非正規雇用で処遇
していた(正社員の賃金制度には収まりきらないため)。
IT系のベンチャーなどでは能力のある人ほどそういった個人請負方式で働いている傾向があって、
複数社の名刺を使っている人もいる。
佐々木俊尚氏や橘玲氏も著書の中で、こういったプロジェクトごとの請負契約が今後は主流になることを
指摘している。僕も同感。否応なしにそういう働き方が主流になると思われる。
理由は2つ。
ITのおかげで労働時間量や勤務場所やノウハウといった縛りが薄れ、もっと流動的な働き方が可能となったから。
こうなると個人を丸抱えして職場に縛り付けるより、専門性をべたべた切り貼りした方が良いとこ取り出来て
効率的だ。もちろん、“出来る人”にとってもその方がメリットは大きい。
一芸に特化した個人というのは従来の日本型ホワイトカラーの中ではどちらかというとアウトサイダー
だったけれど、中期的には終身雇用のゼネラリストの方が規制業種などのレアケースになるのではないか。
もう一点は、グローバリゼーション下で賃金の引き下げ圧力はさらに強まるから。
派遣規制という追い風もあって、個人の請負化は一層進むはずだ。
もちろん人生丸投げの日本型雇用も惰性でしばらくは残るだろうけども、それに見合った実入りが貰える人は
どんどん減っていくだろうから、緩やかに人の移動は発生するはず。
たとえば、ビジネス環境が激動中の出版業界などは、格好のモデルケースになるだろう。
従来から、大手版元は高給取りで下請けのフリー編集者は貧乏と相場は決まっていたが、中には独力で
大手並みに稼ぐツワモノもいた。
そういう人は複数の版元の仕事を掛け持ちしつつ、単行本の請負もこなす。まさにスキルを切り売って
商売しているわけだ。
「大変ですねえ、フリーライターは」と上から目線で眺めている大手の若手編集者はまだまだ多いと思うが、
(出版不況の結果として)自分たちの年功序列的賃金制度が既に崩壊していることに気づけば、遅かれ早かれ
切り貼り市場に打って出てくるに違いない。
(もちろん完全実力の世界なので誰でも成功するわけではないが)
こういった業務の個人請負化はアメリカでは10年以上前から指摘されていたことだが、日本でも避けられない。
というわけで、給付付き税額控除等で社会保障機能を企業から切り離しつつ、思い切った規制緩和を実施する方が
合理的だと思われる。
最悪なのは、「けしからん!業務請負を規制しろ!」なんてどこかのバカが言いだして、
仕事自体が国外に流出してしまうこと。
後に残るのはずるずる沈下していく正社員組織と、仕事の無い失業者だけという夢の無い社会になってしまう。
「正社員で終身雇用が基本なんですぅ~」とかみずほちゃんは言うだろうけど、請負化どころか
整理解雇までやっちゃってる党が言っても説得力は皆無だ。
40代バブル女こそ自己責任どころか、団塊以上の既得権者だろ(笑)
この世代がいい仕事やりてーだの、夫も家事やれだの、旦那の稼ぎが少ないだの、3高じゃなきゃ嫌だの
わがまま放題しているから日本が落ちたんじゃない?
社会保険は実は雇用契約でなくても、雇用契約の人の何割か(おおむね3/4くらい)はたらいていれば、失業保険以外はつけられます。会社がそれをつけてくれていたら、わざわざ雇用契約にするメリットなんてほとんどないですよ。
税金を青色申告できなくなり、実際には持ち出しの多い仕事でも1/3のみなし経費だけになるし、青色申告に伴うさまざまなメリットはなくなります(青色特別控除、青色専従者給与など)。
結局、会社は余計な出費が増え、こちらは取られるものが増え、儲かるのは国税庁だけです。
労働組合はなにがなんでも雇用契約にして労働者性を獲得することが正しい運動だと、頭から信じ込んでますが(まあ、そうしないと組合費が集まらないんで、゛営業方針゛としては正しいわけですが…)、彼らはなんのことはない国税庁のために働いている可能性があります。
組合を見ていると公務員をはじめとする労働者はどんなに堕落していても偉いことになってますが、なんもできない労働者なんかより、当然仕事ができる請け負いの方が偉いので、そのあたりどう考えるのか、しっかり議論しないといけませんね。
まあ、常用雇用が義務付けられたことで、遊ばせておくよりかは原価割れであっても派遣させたほうが得だ、というんで個人請負の入る隙間が返って少なくなるのもしれませんが。
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>好きで高学歴コースを歩んでいるというより、国策で高学歴者を多く出そうとしている(=学力低下防止=国力衰退を防ぐため)のだから、ある程度の将来の見通しを保障するのは当然でしょう
今現在30代後半とか40代でポスドクとかをプラプラしている人たちには多少は同情できますが、それ以降の人たちに関しては自己責任でしょう。少子化は明らかだったんですし、高学歴フリーター大量発生も明らかだったんですから。それを承知の上で高学歴コースへ行こうという人たちは好きでやってるんですから、学生数を制限するとかのやり方で規制するのは自由な社会とは言えないですね。法科大学院問題も同様。
私も今の仕事は、とある超大手企業を経由してやってます(契約金額は直接請負より割り増し)。
しょせんコンプライアンスなんて建前以外の何物でもないので、極限までフットワークの軽い個人には何の障壁にもなってないです。
フットワークのいい小さな組織が出てきて欲しいです。
造園業や大工さんは昔も今も個人請負が多い。決して用心棒に限りませんよ!
その世界は初めからのれんわけというやり方が伝統的にある世界であるから、起業とはまた別である。
もっと言うと職人の世界である。
今問題としているのは一応サラリーマンとして勤めて、起業ということである。
其れより見ると、用心棒的要素が必要だろうということです。
一つのやり方として、知人にトラックの運転手を死にきりでして、金をため、それで食べ物屋をするつもりで、三日後に退職というときに事故にあって、お陀仏になった。実に気の毒であった。相手がセンターラインを超えてきた。
個人企業はこの要素に対して、まったく手がないことはサラリーマンがリストラに手がないことと同じである。
ではそのとき何が必要か?
これが問題である。現代社会はお金さえあれば金が稼げるし国が一応ある。
私はよほどの見込みがあれば、別だが、サラリーマンをして、種銭を作り、投資と言うことが、一番いいのではと思っている。一度給料から支出を絞って各年齢においてどのくらい溜まるか計算すると意外と、これまではよかったのではと思う。
現在は経済が縮小していくから、なおさらむずかしいだろう。
もう一つ用心棒方式ではなく客分方式がある。其れは嘱託という形だが、それを若いうちにできるようにすることであるが、これは腕がないとむずかしい。
いずれにしても個人では営業がむずかしい。
好きで高学歴コースを歩んでいるというより、国策で高学歴者を多く出そうとしている(=学力低下防止=国力衰退を防ぐため)のだから、ある程度の将来の見通しを
保障するのは当然でしょう。「どんな道を歩んでも自己責任だ!」なんて無責任なことを国が言い出したら、多分、子供たちは勉強しなくなりますよ。ただでさえ、今
の若い子はゆとり教育で~なんて平気で言う人が多いこの世の中(氷河期世代に多い。単なる嫉みも含めて)のに。
>またあなたですか。
朝日の記者の方でしょう。実際に見たことがあります。就職氷河期で職にありつけなかった人たちの雇用を自由化して、益々酷い雇用状況に追い込む前に、まず新聞記
者をリストラすべきでしょうね。テレビもだけど。
特に最近の記事は酷い。ニュースじゃなくて、スパとかに出ているものをパクッているケースが多すぎ。せいぜい、政治部の記者クラブの連中が既得権でニュースをと
ってきているに過ぎないことが多いです。社説は読むに耐えない内容だし。
良いですねー、この対比。
造園業や大工さんは昔も今も個人請負が多い。決して用心棒に限りませんよ!
>ず生活が保障されるというのは、おかしいです。
おかしくないです。逆に条件の悪い会社にいても生活が保障されるようにするべきなのです。雇用の流動化はそれなしにはおきえません。
従って、社会の仕組みの中に、存在するしかない。
ところがその社会が年功序列、終身雇用であるから、できないことになるが、其れは異なる。
その世界を前提として、個人企業として成立する分野がすでにアル。従ってその世界でナイト、我国はむずかしい。すると業種が限定される。
結論から言うと個人企業は下請けしかなく、その下請け形態はいろいろあるだろう。
私が思うには多くの人がしたいと思っている個人企業はネットの情報を売る仕事だろう。
最近ホリエモン氏がはじめたのそれを読み始めた。
知り合いの知り合いに破産寸前までいったが盛り返した。聞けば競馬の予報のサイトの運営である。話ではあっという間に盛り返したそうである。
基本としては其れだろうが、いくつも在るわけではない。
最近聞くのは個人で派遣業をして、自らを派遣社員として派遣するという形態であるが、その仕組みを聞くといまだよく分からない。しかし社会負担が少なくなるメリットは大きいようである。
つまり、このエントリの話題も
×「年功序列・終身雇用で守られ中高年になったら高給もらえる正社員」vs「個人請負という働き方」
○「若いころは中高年ノンワーキングリッチに搾取され過労死寸前まで働かされ中高年になったらリストラ対象の正社員」vs「個人請負と言う働き方」
という対比が前提にあるわけですよ。ああ、後、こういう構図もありますか。
「ノンワーキングリッチの発生が不可避な解雇規制を嫌って企業が海外流失=雇用喪失」vs「個人請負で日本の雇用(個人業)維持」
この記事は例に漏れず左特有のバイアスがかかってるが、この記事はよく読めば示唆的だ。
1.年俸・条件交渉は契約書をよく読んで納得できるまで行うべきこと(プロなら当たり前)
2.社会保険料の会社負担分はやっぱり労働者が負担していること(分かってる人には常識)
3.日本式個人請負はアングロサクソン式正社員であること(さっさと稼いで自己投資を行い転職するワークスタイルであること。無論、「預金通帳なしの社内強制積立」のような労働側に不利な制度もない)
がちゃんと書いてある。
この子は契約書に、
①契約外の仕事はしない
②仕事のやり方に口出ししない
③時間による労働管理をしない(出社時間・退社時間はは自由)
等、「請負特有のメリット」を明文で盛り込むべきであった。「請負」なんだからさ。
この子の能力と契約条件次第で、ほぼ同じ報酬をより少ない労働時間で稼ぐことができたはずだ。(これなら条件によっては検討してもよいだろう。少なくとも僕はOK)
毎日=瑞穂脳だと、上のような議論をすっ飛ばして「規制しろ」という結論になる(笑
参考:インディペンデント・コントラクター
http://diamond.jp/series/hoda_news/10035/
まあ悪質な例があることは確かでしょうが、それを理由に個人請負の全面規制が始まったら笑うしかない・・・
http://mainichi.jp/life/job/navi/news/20100301ddm013100026000c.html?inb=yt
有力な解決策のひとつにベーシックインカムがあります。公務員の人件費削減効果も見込めます。
堀江貴文氏も、同様のことを述べられていますね。
オランダ・モデルも、理念としてはそれに近いのでは?
>めるめる500☆
またあなたですか。
そんなに現状維持がお望みなら、なぜ・・・
というのは、おかしいです。
人材をどんどん入れ替えましょう。
宋文洲氏の考えにも近いものがありますね。
それらはカナリの金になったが、そこは少しあぶく銭のところがアり、1995年ごろから株をした。そして授業料となった。
それでも給料以外の金があッたことは良かったというより、運が良かったなと思っている。
私は何かを考えたわけではないからである。
ただ途中で彼が一緒にしないかと提案したが、何故か受けなかった。別に計算をするとカナリ稼げるという事は分かったが、何故かあっさり、<いやそこまでは>といった事を覚えている。
今はそれらはまたック売れないから、判断が正しかったという事だが、身内に会社経営者がいたということが暗に作用したかもしれない。
個人の場合は
>個人では営業力に限界がありますが
これに尽きます。
最早個人の世界ではない。それは多分戦争前の昭和の時代が既にソレであったとおもう。
法律的観点に偏ってはいましたが、なかなか良くできていたと思います。
>大学生の「就業力」アップ、国が5年計画
大学生をいかに企業に使いやすいように洗脳するか?という計画ですかね(笑)こんな無駄なことに能力を使う暇があったらもっと本質な問題に切り込んでほしいです。
好きで高学歴コースを歩んでいるんですから自己責任でしょう。音楽学校出たからって皆が皆ミュージシャンになれるわけではないでしょう?
>正社員の賃金を減らして非正規に回すなんてありえない、という労組の発想がドウチンを阻んでいるという
そりゃそうですよ。安く買えるのに高く買う理由は無いじゃないですか。同一労働を厳密に定義することも技術的に不可能ですし、それにそんかことしたら今度は生活保証・年功賃金要素や名誉ポスト的なものを多く含む公務員の地位・報酬体系が違法状態になってしまう。よって最低賃金を上げるしか無いですね。すると副作用として中小企業はバッタバッタ倒れ、企業は海外に逃げると思いますが。
>具体的には、その時代では衣食住の保証は誰がするのですか。医療保険はどうなるのですか。その働き方では子育てはできるのですか。
保証できるだけ稼げばよいでしょう。自営業なんですから。働き方だって自由ですよ。
>雇用流動化も、しっかりした地盤となるセーフティーネットが
セーフティネットは良いですが、セーフティネットの財源は公務員リストラから捻出した金でないとダメですね。さもないとますます役人天国になってしまいます。(逆の言い方をすれば、セーフティネットを主張される方々が同時に公務員リストラを言わないから、いつまでたってもセーフティネットなんて出来やしないんですよ。)
>それ以前に組織論の話なぞしていないはずだが??
その通り、私には城さんが組織論を徹底して無視して
いるように思えるわけです。
>それはそれとして、この件を組織論に絡めるなら
>ば、「個人請負事業者も使いこなす」という方向
>性に行くしかないのではないか、というのが城氏の
>意見になると思います。
ならないと思います。個人請負って文字通り、
契約終わったら、それでお仕舞いです。つまり、
経営者側の論理で見ると、”使い捨ての駒”で
しかないわけです。その代わり、労働政策として
見るなら、企業の支出の重荷になっている人件費
やそれに付随した固定費を変動費化できるので、
企業の経営は安定します。
反面、労働力の流動化が起こるので、社会全体での
労働力配置が最適化されやすくなり、失業率が
下がると城さんは考えていると推測します。
だけど、反面、人間を露骨にパーツとして扱うの
だから、労働者側も契約終わったら、ハイさよなら
になってしまう。これでは、品質管理をどうする
のか?。マニュアルを整備して、人間が規格化され
た部品とみなすなら、ある程度正しいが、人間は
PCやビデオのような規格化された部品ではないと
思います。
こういう事を考慮に入れず、単に労働力の最適化
問題と言う社会学の問題として、労働問題を捉えて
いるように思えるわけ(城さんが)。
元受けから仕事をもらう形なので、中間マージンを7割から8割もピンハネされてました。
あまりに酷いので、相手を選んで元受の7掛けで直接取引を持ちかけました。
バレると損害賠償だ!と脅されながらも隠れて地道に顧客開拓もしました。
個人では営業力に限界がありますが、約3年で500万の財をなすことができました。
しかし、みずほさんや亀井さんが言うように私たちは企業の資源などではなく人間なわけです。城さんの意見にはいつもその視点が欠如していると思っています。
具体的には、その時代では衣食住の保証は誰がするのですか。医療保険はどうなるのですか。その働き方では子育てはできるのですか。
小泉時代でも自由な働き方を求めて派遣労働が解禁されましたが、偽装派遣、偽装請負、ピンハネがIT業界等を中心に蔓延し、こんな社会に誰がしたんだとの声はまだまだあります。
雇用流動化も、しっかりした地盤となるセーフティーネットが地盤として必要です。城さんが人は企業のリソースにすぎないのだしというのであれば、その一方で人が人間たりえる地盤をまた別に作らなければいけないのではないですか。
中身は違いそうですが。
なんだか全員正社員が望ましいという話と同チンの話が混ざっていましたが、人件費の原資は経営者がどっかからもってこい、正社員の賃金を減らして非正規に回すなんてありえない、という労組の発想がドウチンを阻んでいるという、まあいまさら感もありますけど、当然な話になっていました。
何で城さんが出てないんだろうと思いましたけど、今回は法律が昔作られた時にウンヌンというアプローチもありました。
>大学が職業訓練所になりそうだな(笑)
もう日本の大学の多くが、「学問の自由」というものを捨てて、そうなりつつありますね。その中でも、東大は
まだ「就職よりも学問の研究」をやるように全学向けてやっているようなので金儲けばかりに走る私大よりずっ
とマシですが。。。(もちろん、それで、「東大出のく
せに常識が無くて使えない。」と言われるリスクは高く
なるのは当然でしょうが。。。)
結局、「就職力」とか経産省が出してくる「社会人基礎力」なるものというのは、学生を既存の企業の適応させ
ようとしているだけで、何か新しいものを生み出したり、既存の制度やシステムを改革しようとする意思がま
ったく感じられないのは私だけなのでしょうか?
大学院に行けば行くほど研究者以外の道から遠ざかる現状では、誰も真面目に学問に取り組まないし、「リア充
」になっていいところに内定を取ろうとする意欲しかうまれてこないでしょう。
本当の意味でのエリートを残すために、戦前のように旧帝国大学のみに学問研究をやらせ、他の大学は専門学校
に格下げするしかないんでしょうかねえ。師範学校とか商業学校みたいに。
> 実質雇用関係にあるのに、労働者側の無知を利用し不利益な条件で働かせる企業が増えるのではないかと危惧します。
確かにその危惧はその通りですが、個人請負の場合は「契約に明記されていないという理由で、不利益を断わる権利がある」というメリットを生かすべきでしょう。
私もいろいろなプロジェクトで衝突しまくってきましたが、会社員のほぼ全員がいまだに「仕事は天(上層部)から与えられるもので、断わることなんて絶対にあり得ない」的な発想をしているのが問題なので、まずはそこの意識改革が必要でしょう。
ただ私が仕事をしているIT系に限定して言うと、それこそ天才とも呼べるほどの技術者が必要な場所はごく限られていて、ほとんどの部分は「プロジェクト内やプロジェクトで使う技術について、自分で勉強する意志のある人」で十分です。
その昔は人余りで請け負う側に天才的な技術を求めていたこともありましたが、今はプロジェクト内に必要な人が足りない状況がほとんどなので、そういう意味での敷居は凄く低くなった実感があります。
なお、売春云々については、それの法的な正当性と社会的な合意が一般の仕事とは大きく異なるものなので、個人請負と比較するのは間違っているでしょう。
仮に売春が社会的に認められていて、法律でも禁止されていないものであるとすれば、売春を提供する側はわざわざ会社組織なんて背負う必要はないのは当然でしょう。
売春に例えたのは、仕事の請負における会社組織が非合法の売春組織によるピンハネに等しい(つまり仕事をする人間にとって何のメリットもない)、という意図で言っておられるのかと思いますが、まさにその通りだと思いますよ。
結局のところ会社組織というのは社会的な保険機構であり、仕事をするにあたって発生するリスクを分散させるためのものです。だから、会社に対して支払う価値(プロジェクトで得られる価値から、自分が受け取る報酬を差し引いた額)が起こりうるリスクに見合わないと判断したら、会社組織を抜けるのは当然の流れではないでしょうか。
>大学生の「就業力」アップ、国が5年計画
大学が職業訓練所になりそうだな(笑)
やるなとは言わないけど、ものすごく枝葉末節な対策の気がする。
IT業界じゃ前から良くあります。
普通に客先とかで「この人いいな」と思う人がいて、
その人が個人事業であれば、別プロジェクト立ち上げ
時にお願いして入ってもらったりしています。
これはITのおかげというより、1つの仕事の単位で収支
を計算するようなやり方になれば、おのずとそうなって
いくんじゃないかなと考えています。
プロジェクト内で収支がプラスで終われば外から人を
入れようが会社としては問題ないですからね。
しかしながら最近わが社の周りでは、最近個人会社を
畳んで今仕事している会社に就職しちゃう人が増えてます。
理由は単純で景気が悪く案件が少ないので、
社員にやらせてしまう。
(社員は働かなくてもコストが掛かるので
稼働率を上げる必要がある)
とは言え当然今でも一人でやっていける人はたくさん
いますし、仕事のやり方が変わっていけば避けれない
流れだろうとは思います。
人事にあてがってもらう人間待ってたら仕事進まないし。
経済が縮小しつつある中で、むしろこの流れは
新入社員抑制の方向に走りそうな気してします。
おじさんたちは社内の細胞間のリンパ液として
定年まで安泰でしょう。
>今回の城さんの意見を見ると、
>組織論自体を否定しているようにも見受けられます
ちょっとまった、どこをどう読んでそうなる??
それ以前に組織論の話なぞしていないはずだが??
それはそれとして、この件を組織論に絡めるならば、
「個人請負事業者も使いこなす」という方向性に
行くしかないのではないか、というのが城氏の意見
になると思います。
>マートンさん
>そういえば、個人請負の話で思ったのは、路上売春です。
売春行為自体、「売春防止法」によって禁じられているので、
議論の対象としては不適切に思います。
これを読んでサッチャー首相の英国経済の改革のことを思い出したのですが、サッチャーさんは労働者を保護するような施策は一切やらなかったのですが、一つだけ、自営業者に対しては低利の貸付やら控除やらの特典を与えたのです。直接の目的は失業した人の支援の一環だったのですが、これが英国経済の復活に繋がったという指摘を日本の中小企業庁のサイトで読んだことがあります。
今頃になって左翼政権が誕生した日本は数十年単位の周回遅れなので、これと同じようなことが期待できるのはかなり先のことなんでしょうね。
実態としては、請負としての報酬は定額で保障は一切無く、拘束時間があり自分で時間をコントロールする事も認められていませんでした。(現在は契約社員としての雇いに変わった様です)
個人請負という形態が主流になる可能性が増えるとともに、実質雇用関係にあるのに、労働者側の無知を利用し不利益な条件で働かせる企業が増えるのではないかと危惧します。
願わくば、企業の良心がある事を信じたい所ですが、そうはいかないでしょうね…
これ、どうなんですかね・・・。
「就業力」ってスゴイ単語ですね。
大学生の「就業力」アップ、国が5年計画
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20100314-OYO8T00312.htm
氷河期対策が「学生の就業力UP」って・・・。
「マトモな仕事につくチャンス」の絶対数が増えないことには、どうにもならないことだと思うんですけど・・・。
>マートンさん
横レスですが路上売春って個人請負なの?仮にそうだとして、現実的に不可能でしょ。冤罪騒動の東電OL殺人の被害者がやってたけど、結局都会じゃ元締めに邪魔されるし、過疎地域じゃ商売にならない。大体危険な路上でやるくらいならテレクラか携帯サイト使うし。
そもそも売買春は犯罪ですよ!
もちろん正式な意味での「ベンチャー」では
ないです。
独自性があるわけでもない。
残業代は出ませんが、拘束時間も無意味な会議も
ない。パワハラもない。
解雇に怯えて笑顔を作る必要もない。
ただ定常的なマネジメントやオペレーションは
僕らにとっても必要。
そもそも長期雇用はそういう方々のものですから
ね。
民主党本流(枝野氏など)にはまだかすかに期待しています。
今日の名古屋国際マラソンで、セカンドウィンドACの加納由理選手が優勝しました。
元々は実業団の有力選手なので地力は多くの人が認めるところですが、企業に属さずに、スポンサーと個人会員の支えで運営されるクラブチームで結果を出したと言うことに新たな価値があると思います。
福利厚生と広告宣伝の名の下に運営されてきた企業スポーツですが、業績が悪化すれば、リストラ対象一番手ですからねぇ。
韓国にメダル数で負けたことや、お金のかけ方の違いで議論になりましたが、日本のスポーツのあり方も真剣に考えなければいけなくなってきています。
>ここで散々日本型サラリーマンを批判しようともずっとそれにしがみついている人が多いわけで。
全員が独立独歩の個人事業主で歩けるわけじゃないし、そうすべきとも思わないし、そうしろと言うべきでもないと思う。
自分の適正や能力を理解し、employeeであることを望むことは、なんら問題ではない。
問題なのは、公務員や大企業の正社員など一部の層がローリスクハイリターンになっていること。
目立つことはしないで日々大人しく過ごす方が、相対的に得をする社会になっている。
リスクを取って成功した人と何もしない人で得られるものがさして変わらないなら、挑戦すること自体馬鹿らしくなるし、そんな社会に活力は生まれない。
前者は好きでやってるんだから自由にするべきだと思いますが、後者は本来、派遣規制だとか請負規制だとか無ければ個人請負化することも無いと思うんですけどね。(派遣する企業にしてみれば利益の源泉=中間マージンがあるのだし、派遣先にしてみれば余計なトラブルの種が増えることも無いわけですし、派遣される人にしてみれば個人請負よりは安定してるでしょうし・・・その分のマージンを取られるとはいえ・・)
私は、昨日会場内で最後にサインいただいた者です。
営業所から出て、一人で業務をやっております。私が初めてのケースです。
営業所を名乗っていますが、個人請負の在宅勤務のような形です。仕事が(時間的にも精神的にも)楽になりました。
こういう形を会社全体に広げるには、どう動いたら良いか?というヒントを求めに伺いました。おかげさまで何かつかめたような気がします。自分で考えて動く人間になる、というのが非常に重要というのがよくわかりました。
また機会があれば、セミナーに行きたいです。
鶴岡八幡宮の大銀杏、再生させるそうですね。
新しい元気な木を適当に見繕って新たな御神木にして大事にすればいいのにと思います。大銀杏も地球ができたころからあるわけでもあるまいし。1000年くらい前に誰かが御神木と決めたもの。そんな古いものを無理やり再生してでもすがろうという様子が、今の閉塞した社会を表しているような気がしました。
個人事業者の人数は昔より増加傾向になるとは思いますが、人数的には依然サラリーマンが主流という大きな流れがかわるほどではないでしょう
スキルもない、かといって親などが生産手段を残してくれ
ているわけでもない、そんな人が大多数じゃないんですか
ねえ。だから、ここで散々日本型サラリーマンを批判しよ
うともずっとそれにしがみついている人が多いわけで。。
そういえば、個人請負の話で思ったのは、路上売春です。
ブログ主はこれについてはどうお考えなんでしょう?
売春婦が自分の身体を経営者を通さずに自由に売買できる
権利をきちんと与えろという立場ですか?そうすれば、
雇用の自由化がもたらされ、過疎地域で買春したい人の
需要を満たすことができ、結果として税収も増えていく
ということですか?
>整理解雇までやっちゃってる党が言っても説得力は皆無だ。
城さんに、一冊本を紹介します。
”生き残るSE 世界で通用するビジネスエンジニア
の育て方”
著者 株式会社ヘッドウォータース代表取締役 篠田康介
日本実業出版社
この本は、SEに対して”技術バカに未来は無い”と
言い切りますが、反面、彼は終身雇用についての
意見も述べています。
企業のストラテジとして終身雇用を考えた場合に、
篠田氏の意見は筋が通っていると思います。
篠田氏の物の見方は徹底して組織論なのですが、
今回の城さんの意見を見ると、
組織論自体を否定しているようにも見受けられます
が、どのようにお考えなのでしょうか。
民主党政権が続くと規制強化実現は早いのでは…
感覚としては映画製作の現場みたいな感じでしょうか。
縦割りから横割りに移行することで、無用な同調圧力など、多くの人に閉塞感を与えているものがなくなっていけば、暮らしやすい世の中になりそうです。
個人請負はますます進んでいくと思います。最大の要因はITの技術革新のおかげで個人から情報発信出来るからです。今までは城先生がおっしゃっている大手企業などの都合の良い情報しか流されていませんでしたが、これからは個人で簡単かつすぐに情報を入手出来るのでこの流れはますます進んでいくでしょう。
>>ビジネス環境が激動中の出版業界などは、格好のモデルケースになるだろう。
Amazonの電子BookのキンドルやAppleのアイパッドの登場で出版業界などは今までの年功序列制度では完全に維持出来ないのは目にみえます。なぜなら、某パソコン雑誌[個人的なことですいません]の小林弘人氏のインタビューにて会社名でなく個人化が進みよっては流動的になって行き小規模でのビジネスが活きてくるとおしゃっていました。
みずほちゃんや赤旗共産党はますますパゴる[造語でガラパゴス化するの意味です]ことになりハミゴになるでしょう。
仕事を終えるまでギャラが分からなかったりするので怖い面もあるんですけどね。それでも給料制で働くよりは良い面を享受出来てると思いますよ。
仕事が少ない時は、あぁ・・アメリカみたいにユニオンがしっかりしてたらなぁ・・・とか思う事もありますがw
確かに社会保障に関しては辛いですね。年金も期待出来ないし。
個人請負で派遣すれば、派遣会社は保険料払わなくて済みますし、給与ではなく業務請負料金なので残業代も払う必要ないという素晴らしい制度です。