城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

地元の図書館のオープンと新書の話 20.6.5

2020-06-05 19:39:20 | 面白い本はないか
 新館への移行のため3ヶ月ほど休館し、さらに新型コロナの影響で開館が遅れていた揖斐川町立図書館が5月26日にやっとオープンした。そこで5月29日に久しぶりに本を借りに行った。まず、サービスカウンターはビニールのシールドに覆われ、滞在時間も30分以内としてくださいとの表示もあった。入って右のところが児童コーナーでその充実ぶりがわかるが、利用制限のためか利用者は少ない。2階が一般図書、社会科学系の棚を閲覧したが、残念ながら新しい本は入っていないようだった。最も手前が岩波新書のコーナーでここから3冊借りたほか、思想系の本棚から1冊借りた。学習室というのもあったが、ここは閉鎖されていた。

 新図書館の全景

 町のホームページには杉や檜をふんだんに使ったと書いてあった。児童コーナーの充実、見やすくなった閲覧棚などはあると思うが、肝腎のソフトの充実はあったのだろうか。ハードさえ作ればそれで終わりとなっていないのだろうか。おじさんにしてみれば、まず本を買って欲しいとの要望に尽きる。池田町は建物は古くなっているが、意外と蔵書は充実している。蔵書を充実させるためには専門家である司書と予算(町当局の図書館への姿勢)が必要である。本を買う予算が少ないため、古い本が並び続けているので、蔵書が沢山あるように見えるが、実はそうでない。もちろん、住民がこの程度で良いと思っているのかもしれない。幸い毎年大口の本の寄贈があることが救いとなっている。あえて、この図書館の良いとこといえば、岩波新書を全て買ってくれていることと読む人も少ないせいか最新刊が借りれることだ。

 少しここで新書の話をしたい。新書とは難しい専門的な話を基礎的知識をもたない読者を対象にした本という面がある。新書の御三家と言われるのが、岩波新書、中公新書、講談社現代新書。中でも岩波新書の歴史は古く1938年に創刊され、2014年には3000点に達した。この新書を初めて読んだのは、おそらく大学1年生のときで、丸山真男「日本の思想」だと思う。この頃の本の色は青色で、結構自宅の本棚にあったが最近全部処分してしまった。その後、黄版となり今は赤版となっている。

 29日に借りてきた岩波新書 あと少しで読み終わる

 次に古いのが中公新書で1962年の創刊。高校生のころ、江上波夫「騎馬民族国家」というのを読んだ。大和国家は実は朝鮮半島経由で侵入してきた騎馬民族が作った国家だとするもので、実に面白かった。この説をめぐっては様々な反証がなされ、否定された。今の嫌韓状況の中では大変なことになっていたであろう。

 この本は2019年新書大賞に選ばれている
そして、講談社現代新書が1964年に創刊されている。どの本を最初に読んだか記憶がないが、中根千枝「タテ社会の人間関係」であろうか。この人の書いた「未開の顔、文明の顔」も面白かった。

 アマゾンで購入 まだ読んでいない 土曜日から読む予定

 今や御三家以外にも各出版社が競うように新書を出している。よく読むのは、ちくま新書、光文社新書、PHP新書等々であげればきりがない。最近、河出新書なるものに出会った。
2018年創刊とあるので、まだできたてのようだ。

 片山杜秀が書いた本で2019年の発行でまだ3号 

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