イエスは、70人の弟子たちを2人一組の計35組を組織し、家から家へ、神の王国の良い便りの伝道に遣わされました。そのようにして、イエスは現在の伝道の方を創始されました。
70人の弟子に対するイエスの指示は、イエスが1年ほど前に使徒12人をガリラヤでの伝道旅行に遣わす際、彼らにお与えになった指示と似ていました。イエスは70人に、彼らが直面するであろう反対について注意を促し、家の人に音信を伝える備えをさせただけではなく、病人を癒す力もお与えになりました。したがって、イエスがしばらく後に到着されるときには、多くの人が、そうした驚くべき事柄を行える弟子たちを持つ主人にぜひとも会ってみたいと思ったことでしょう。
70人による神の王国の良い便りを宣明する業と、それに続くイエスの業は、比較的短期間に終わります。35組の神の王国の伝道者たちは、程なくしてイエスの所に戻り始めました。彼らは、「主よ、あなたの名を使うと、悪霊たちまでが、私たちに服するのです」と、嬉しそうに報告しました。イエスはそのような優れた報告を聞いて、喜ばれたに違いありません。そのことはイエスが、「私には、サタンがすでに稲妻のように天から落ちたのが見えるようになりました。ご覧なさい、私はあなた方に蛇やさそりを踏みつけ・・・る権威を与えました」と、お答えになったことから分かります。
イエスは、この事物の体制の終わりの時に、神の王国政府が誕生し、その後にサタンとその配下の悪霊たちが天から放逐されるということをご存じでした。しかし今、ただの人間が、目に見えぬ悪霊たちをそのように追い出したということは、来るべきその出来事に対する確信をさらに強めるものとなるでしょう。ですからイエスは、将来サタンが天から投げ落とされることを、絶対確実な事柄として述べておられたのです。従って、蛇やさそり(悪魔とその悪霊たち)を踏みつける権威が70人の弟子に与えられたというのは、象徴的な意味においてです。それでもイエスは、「このこと、つまり悪霊たちがあなた方に服していることを歓ぶのではなく、むしろ、あなた方の名が天に記されたことを歓びなさい」と、言われました。
イエスは喜びにあふれ、これらご自分の謙遜な弟子たちそうした強力な仕方で用いてくださったみ父エホバを公に賛美されました。そして弟子たちの方を向き、「あなた方が見ているものを見る目は幸いです。あなた方に言いますが、多くの預言者たちや王たちは、あなた方が見ているものを見たいと願いながらそれを見ず、あなた方が聞いている事柄を聞きたいと願いながらそれを聞かなかったのです」と、説明されました(ルカ10:1~24.マタイ10:1~42.啓示12:7~12)。
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