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瀋陽事件のからみで、ふと思ったこと。

2002年05月29日 23時28分00秒 | 「徒然随想。」
5月8日に起きた、中国瀋陽の日本領事館での事件は皆さんご存知のとおりですが、事の真相、日本の外務省の体質などの論評は専門家におまかせするとして、これに関連するニュース映像の中で、素人的なのですが、ある意味、どうか?と思ったことがあります。
それは、先日、東ティモールが独立した時の記念式典で、共に参加していた中国の唐家璇(トウ・カセン)外相と日本の杉浦外務副大臣が、事件について意見交換したということで、日本の記者団の取材に答えていたトウ・カセン外相。その時、使っていた言葉が日本語でした。
以前も、小泉総理が靖国神社を参拝(昨年夏)したとき、訪中していた当時の外相、田中真紀子に抗議した後、唐家璇外相は、この時も日本語で記者団に答えていました。
なんでもないことかもしれませんが、日本語というのは中国人にとって、かつての侵略国の言語だということは少し考えれば気づくことだと思います。そして、トウ外相自身、日本語を話せるきっかけとなったのは、戦時中の皇民化政策だったのかもしれないということも想像できます。そのような過去を思うと日本語を話せても話したがらない中国や韓国などの人々の感情は普通の感情だと思うのです。しかし、そういう過去の歴史の憂いがありながらもトウ外相が中国の外務大臣として日本語で日本の記者団に答えるというのは、それを乗り越えた高い国際意識によるものだろうと僕は思ってしまいます。
その一方で、日本の政治家はどうでしょうか?外国に訪問したときだけでなく、普段から霞ヶ関や首相官邸などで外国の記者団に囲まれた時、その国の言葉で答えることのできる政治家はいるんでしょうか?いないのかもしれないし、願わくば、僕が単にテレビなどで見たことがないだけのことであってほしいのですが。
もし、そうでないのなら、僕的に、今回の瀋陽の事件も起きるべくして起きたことになりますし、事の真相もおのずと読めてきそうになってしまいます。そしてそれは、やはり国際意識が低いからなのだろうと思ってしまいます。
最後に、こんなことを書くのも小泉総理に言わせれば「自虐的」なのかもしれません。

※取り消し線の部分について、wikipediaによれば、唐家璇氏は北京大学時代に日本語を学んでおられます。お詫びして訂正いたします。

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