備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム124.血洗瀧神社

2009-01-29 22:44:50 | Weblog
式内社「宗形神社」(赤磐市)は、赤磐市市街地からは国道374号線を周匝から是里方面に向かうのが近いが、美咲町の柵原西小学校横の広域農道から南下するのが、遠回りになるが安全で分かりやすい道である(是里まで2車線が確保されている。)。その広域農道を「宗形神社」から約1.2km戻ると、「景山精密」という会社のところで狭い枝道がある。これが「中国自然歩道」で、この道路を下っていくと、血洗滝~高ノ峰登り口~岩間山本山寺を経て、県道52号線(勝央仁堀中線)に出る。「歩道」というが、舗装されており、自動車でも通れる。ただし、本山寺までは、かなり狭い道なので注意。
血洗滝は、その道の最も低い谷の部分にあり、数台分の駐車場に自動車を置き(駐車場のところにある案内板の裏に、滝に流れ落ちる小川がある。)、徒歩で階段を下りていくと「血洗瀧神社」があり(写真上)、その奥に血洗滝がある(写真中)。素戔鳴尊が八岐大蛇を退治した剣を洗い、身体を清めたという伝承があり、その名がついたという。もちろん伝説に過ぎず、流れる水も赤くはない(写真下)が、かつては砂鉄等で赤かったのかもしれない。
いずれにせよ、今は「宗形神社」に合祀されている古社「剣抜神社」(元宮は赤磐市是里の剣山山上にあったという。)のほか、赤磐市戸津野字剣山に「素戔鳴神社」があり、赤磐市石上に式内社「石上布都魂神社」がある。非常に山深いところだが、古代から(多分、鉄・鉄器の生産で)開発された土地なのだろうと思われる。


「GOTOCHANさんの旅行ブログ」から(血洗いの滝):http://4travel.jp/traveler/gotochan/album/10260188/


写真上:血洗瀧神社。秋は紅葉の名所だとか。


写真中:血洗滝


写真下:血洗池