シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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珍しく謝罪が早い中国

2008年08月08日 | 事件事故の多い世
写真は、武装警察官襲撃事件の発生直後の現場 (左) と折れた木や切れた電線などが残る事件現場付近の道路を歩く市民 (右)。
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先の北朝鮮による韓国観光客射殺事件などは両国の主張が真っ向からぶつかっているなど、共産圏/社会主義国は、この手の事件には自分達の正当性ばかりを主張し、謝罪することなどありませんでしたから、その意味でちょっとサプライズです。 
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「中国 事前に『テロ情報』 警備再検討へ」(8月5日 毎日新聞/カシュガル) _ 新華社によると、4日午前8時ごろ、国境警備の警官隊約70人が部隊施設の近くで朝のランニング中、トラックが警官隊に突入。 1人が爆発物を施設の門付近へ、別の1人も警官隊に投げ爆発させた (※追加1へ続く)。
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「武装警察、記者暴行で「おわび」=全面謝罪はせず-中国カシュガル」(8月5日 時事通信/カシュガル) _ 中国新疆ウイグル自治区カシュガルでの武装警察隊襲撃事件を取材していた 日本人の記者とカメラマンが拘束され暴行を受けた問題で、同市の武装警察幹部は5日、市内のホテルで暴行を受けた記者と会い、「申し訳ない」とおわびした (※追加2へ続く)。
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「新疆襲撃 邦人2記者に暴行 武装警官謝罪へ」(8月5日 毎日新聞/カシュガル) _ 中国新疆ウイグル自治区カシュガルで武装警察が襲撃された事件で、事件現場を4日に取材していた東京新聞の男性カメラマン (38) と、日本テレビの男性記者 (37) の日本人2人が武装警察に一時拘束され、顔や腹などに軽傷を負ったことが5日、わかった。 現場では武装警察が厳重な警備を敷く一方、ウイグル族など少数民族の住民は、公安当局の締め付けを恐れ、固く口を閉ざしている (※追加3へ続く)。
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「記者拘束に『遺憾』表明=五輪直前で迅速な反応-中国」(8月5日 時事通信/北京) _ 中国外務省は5日午後、新疆ウイグル自治区カシュガルで武装警察襲撃事件を取材していた邦人記者2人が暴行を受け、身柄を拘束された問題で、「(われわれも) 遺憾である」と北京の日本大使館に電話連絡した。
 
日本大使館は同日午前、中国外務省に「大変遺憾である」と強く申し入れるとともに、類似した事件の再発防止を要請していた。 北京五輪開幕を3日後に控えた時期だけに、中国側も速やかに反応したものとみられる。
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「邦人観光客の写真、強制削除=発生直後、痕跡隠しか-爆弾テロ・中国カシュガル」(8月5日 時事通信/カシュガル) _ 中国新疆ウイグル自治区カシュガルの武装警察施設で4日に発生した爆弾テロ事件で、発生の約1時間後、5人前後の警察官が日本人観光客の宿泊する現場向かいのホテルを訪れて一人ひとりのカメラをチェックし、事件の様子を収めた写真を削除させていたことが5日分かった。

武装警察などは、16人が死亡したテロ事件の痕跡が残らないよう、「隠滅工作」を行っていたもようだ。 取材中に暴行を受けた日本人カメラマンらも、カメラに事件に関する写真がないか執拗に追及されたという。
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漢族以外が多い、中国西端にある 新疆ウイグル自治区やチベット自治区は当局は漢族が占め、支配者となっていることに不満があるのでしょう。 発展が続いているといっても、資本力のない現地住民よりは資本力のある漢族がその発展の殆どを持っていってしまい、現地住民は取り残されているという不満もあるだろうと容易に想像できます。

当然 漢族と現地住民の融和を図りつつ共に発展といってるのでしょうが、実情はまた違うところにあり、現地住民はそうは取ってないのが普通です。

支配者側がおいしいところを占め、被支配者はそうでないところへ追いやられるのは 歴史的に、また世界的に どこでも見られることです。 民主主義の旗手 米国とても、白人はアメリカ・インディアンを居留地へ押しやり、居留地で資源が発見されると また他へ …、スターリンはもっと徹底していて 強制移住の憂き目に遭った民族は数知れず …。

現地住民の不満が平和的な抗議行動に出るのならまだしも、暴力的なテロ活動にまで発展すると 問題です。

支配者は自分たちのルールを押しつけ、被支配者のルールは理解しないのも、これまた普遍的な事実です。 但し、それが人道に沿ったものならまだしも、人道に沿ったものでないとなると これは非難の対象になりますが、多くの場合 その境い目が微妙なものです。

従って、ルールの押しつけは支配者側の力を伴ったものとなりますが、支配者の力が無くなってくると、締め付けも緩んできて、支配のタガが緩み、国家が解体します__ソ連のように。

冒頭の写真は、向かいのビルから撮影したもののようですね。 いくら当局が規制しても、こういうものは漏れてくるものです。

五輪目前という時期だから、国外メディアへの暴行と拘束に謝罪しただけで、五輪が終わったら元のモクアミということにならないよう期待したいですね。

以上


※追加1_ 襲撃で14人が即死、2人が病院に搬送中に死亡したほか、16人が負傷した。 事件を受け自治区は4日、区都ウルムチで緊急幹部会を開いた。 中央政府の公安部門も参加しており、五輪警備強化の参考にするとみられる。

拘束されたのは28歳と33歳のウイグル族の男と判明。 2人と ETIM (非合法組織「東トルキスタン・イスラム運動) との関係は不明で、どの組織からも犯行声明は出ていない。 警察当局は「背後にテロリストがいる」との見方を示した (以上は抜粋)。
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※追加2_ ただ、同幹部は部下が暴行に及んだ背景として「言葉の壁のほか、(記者という) 身分が分からなかった」などと釈明。「(事件発生を受けた) 警官の興奮した精神状態を理解してほしい」とも述べ、全面的な謝罪には至らなかった。
 
事件では武装警察隊の16人が死亡。 日本人記者らに全面謝罪し、警官の行為を非難すれば、組織の権威低下を招きかねない上、「テロとの戦争」を展開する上で隊員の士気に影響すると考えたとみられる。 ただ、同席した市の外事弁公室幹部は謝罪の意を明確に表明した。
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※追加3_ 東京新聞や日本テレビによると、拘束された2人は、4日夜、現地入りした。東京新聞カメラマンは同日午後10時45分ごろ現場を取材中、数名の武装警察官に囲まれ、2台のカメラと携帯電話を取り上げられたうえ、抱え上げられ、武装警察施設に連行された。

日本テレビの記者は午後10時50分ころ、武装警察施設付近を撮影していたところ、数名の武装警察官に羽交い締めされ、施設内に連行された。武装警察は施設内で2人の顔面を地面に押しつけ、顔面をなぐり腹部をけるなど暴行した。 警察官は撮影内容を見せるよう要求。 2時間近く尋問した。

2人が施設から出た後、公安当局は宿泊先ホテルのロビーで約1時間、事情聴取した。 中国当局は外事弁公室を通じ、5日にも2人に謝罪の機会を設ける意向を伝えた。

在中国日本大使館は5日、中国外務省報道局に対し「大変遺憾。 類似事件の再発防止を求める」と要請した。

日本テレビは「正当に取材していた記者に暴行が行われたことは極めて遺憾」との見解を発表。 東京新聞も「正当な取材に対する暴力的拘束に強く抗議する」とコメントした。

現場付近では武装警察の国境警備支隊のほか、公安派出所などの警察施設を迷彩服を着た多数の武装警察官が警備するなど緊迫した雰囲気が続いている。

「撮影は禁止だ。 ここから離れろ」。 爆発物が投げられた国境警備支隊の門に近づくと、中にいた武装警官2人が血相を変えて飛び出してきた。 記者が現場に入ったのは発生から12時間以上たった4日深夜だが、銃を抱えた迷彩服の警察官が約10人で隊列を組み、周辺を巡回していた。

「外国の記者か? 周りの目があるから、早くここから出て行ってくれ」。 市内でウイグル族約2,500人が伝統的な家屋で暮らす集落「高台民居」。 ウイグル族の警官は記者の背中を押した。「この地域に過激派のアジトはない」とだけ話す。

市の人口は、ウイグル族を含むイスラム系少数民族が9割以上を占める。 国境警備支隊はいわば「漢族による少数民族支配」の象徴だ。 疑いの目は少数民族に向けられている。

「公安当局の締め付けが厳しくなっている」。 区都ウルムチに住むウイグル族の女性は話す。「ウイグル族が車で移動する際には、交差点ごとに検問を受け、トランクの中身を調べられている」と打ち明けた。

以上

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