
ネットから拾った JBL L88 Nova の画像。
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一ヶ月ほど前に友人に預けて修理してもらったスピーカー L88 を引き取り、持ち帰ってきて自宅に再設置し、ここ数日 エージングしながら聴いています。
JBL L88 Nova には2種類ありますが、寸法が違います。 私のは奥行 300mm ですから高域に LE25-1 トゥイーターを採用した1973年頃発売の後期型になりますね (後述)。
元々は父が購入したものを私が20~30年前に引き取ったのです。 当初は父が、私の弟に渡してくれといって私に預けたのがそのままになってしまったのです。 弟はオーディオ製品には興味がなく、一度も督促しませんでした。
父が亡くなった時 他にも残された SP が何組もあったので、私が JBL 4343 (38cm) を引き取り、弟に TANNOY Rectangular York (38cm) を持っていくようにいったら いらないというので、それは新潟在住の昔からの父の友人に無償で譲りました。
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その20~30年聴いていた L88 Nova の1本が3年ほど前に不調になり、ネットで調べると 内部のネットワーク回路が経年劣化で壊れ、修理したというものが載っていたので、これかと思い至りました (半世紀前のお爺ちゃん SP ですからね)。
低域のウーファー・ユニットを外して、内部のネットワーク回路を調べると 直径 10cm・深さ 3cm ほどの円形の蝋が詰まった入れ物があり、この中で内部配線が浮いていました。 これは手に追えないと思い、達人の友人に相談していたのです。
車に積んで友人宅に先月持参し、友人から指定された 必要なネットワーク回路のパーツ (抵抗・コンデンサ・空芯コイル) を秋葉原の小泉無線・千石電商で調達してきました。 それをまた友人宅にゆうパックで送り、ネットワーク回路を作り替えてもらいました。
20日に友人宅に出向いて 再び車に乗せて引き取り、NEC のモノ・メインアンプ M-50 (2台) で駆動しています (下記はネットから拾った画像)。 実はこれも父の遺産。
M-50 には過大入力があると保護回路が働くらしく、ストラヴィンスキーの『火の鳥』『春の祭典』(大植指揮ミネソタ管 Reference Recordings CD 下記画像) で、大太鼓がズシンと鳴る箇所では カチリとリレーっぽい音がして一瞬 出力が小さくなりました。
L88 は 50W 入力にも耐えられる SP なんですが … M-50 はすぐ復調してノーマル状態に戻りました。

私の他のオーディオ・システムでは保護回路付きのアンプはなく、同じ CD を全く問題なく再生し続けます。 Reference Recordings CD は何枚か保有していますが、これがオーディオ・マニアの間で話題になった事はないようです。 大太鼓の醍醐味を味わいたい人はトライしてみてはいかがでしょうか。
1980年頃 TELARC LP の『1812年』は „大砲の音“ で大いに話題になりましたが、もう そういう時代ではなくなってしまいました __ オーディオという言葉自体 死語になってしまったのかも知れません。
思えば 大太鼓の音圧ほど大きいものはなく、録音技師はこうした音圧の過大入力による „音割れ“ (録音テープ歪み) を避けるためにアナログ録音時代 苦労していたのかも … でも デジタル録音による HD 収録になってからは、この手の苦労はなくなったはずです。
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オーディオの足跡から __ JBL L88 Nova ¥104,000 (1台 1967年発売) ¥106,100 (1台 1973年頃) 解説 ~ 木目とブラック・サランの幾何学的パターンのデザインを採用したスピーカーシステム。 低域には 30cm コーン型ウーファーである 123A を搭載しています。 このユニットにはロングトラベルコーン・アッセンブリーや 8cm 径エッジワイズ巻き銅リボンボイスコイル、2.7kg マグネットを採用しています。 高域には初期は 5cm コーン型トゥイーターである LE20 を搭載しており、後期には 3.6cm コーン型トゥイーターである LE25-1 を搭載しています。
方式 __ 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット等 __ 低域用:30cm コーン型 (123A) 高域用:5cm コーン型 (LE20 前期) 3.6cm コーン型 (LE25-1 後期) インピーダンス __ 8Ω 許容入力 __ 50W (連続プログラム) 外形寸法 __ 幅360x高さ570x奥行340mm (1967年カタログ記載) 幅360x高さ600x奥行300mm (1973年カタログ記載) 重量 __ 21kg (https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/l88nova.html)
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NEC M-50 ¥50,000 (1986年頃) 解説 ~ ボリュームを搭載したシングルチャンネルアンプ。 CD ダイレクトポジションを始めとした3つの入力端子を搭載しています。 また 小さいながらも M-50 1台で2系統のスピーカー接続が可能です。
ハイカット・ローカットフィルターを搭載しており、組み合わせにより、スーパーウーファーの専用アンプとして使用することや、ドルビーサラウンドのノイズカットが可能です。
底板には 2t 鉄板を使用しており、インシュレーターには A-10II、A-10III で使用された焼結合金製の物を採用しています。
ハイカット・ローカットフィルターを搭載しており、組み合わせにより、スーパーウーファーの専用アンプとして使用することや、ドルビーサラウンドのノイズカットが可能です。
底板には 2t 鉄板を使用しており、インシュレーターには A-10II、A-10III で使用された焼結合金製の物を採用しています。
機種の定格 型式 __ シングルチャンネルアンプ 実効出力:100W (20Hz~20kHz、0.006%、6Ω) 全高調波歪率:0.004% (20Hz~20kHz、8Ω、75W出力時) 周波数特性:5Hz~300kHz 入力端子:a.ダイレクト:1V/20kΩ b.フィルター対応:1V/47kΩ c.フィルター対応:150mV/47kΩ 出力端子:入力b.及びc.の信号を2個並列 スピーカーA/B切換 フィルター(-3dB、6dB/oct) ローカット:18、35、70、150、500Hz ハイカット:150、500、7k、15k、30kHz 電源電圧:AC100V、50Hz/60Hz 消費電力:100W 外形寸法 幅210x高さ132x奥行き423mm 重量:8.2kg (https://audio-heritage.jp/NEC/amp/m-50.html)
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今日はここまでです。