*『告発!検察「裏ガネ作り」』著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。34回目の紹介
~口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~
----------------
**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介
5 クロをシロにした検察の大罪 P85~
ー当事者たちがいくら否定しても、この間の事態は先の司法記者の言葉どおり推移している。
まず、10月下旬に原田検事総長らが正解の大物OBを通じ、官邸から加納氏を不起訴とするよう指示される。それを受けて11月1日には人事の内示がおこなわれる。その合図を待っていたかのように、加納氏に対する告発事件の捜査がバタバタと始まり、初の事情聴取からわずか4日後、しかも内閣が人事を承認する日に間に合わせるかのように、不起訴処分が決定する。それも「嫌疑なし」である。
そして、2日後の11月15日には、めでたく天皇の認証式とあいなったー。
これでも「事実無根」といえるのか。判断は、読者のみなさんにおまかせしたい。
確かに「けもの道」があったかどうかについてははっきりしない。だが、確実に言えるのは、法務検察が自らの保身と過去の犯罪を隠蔽するため、第2の犯罪を犯してしまったことである。それは加納氏に対する刑事告発事件を「嫌疑なし」で不起訴処分にしたことにほかならない。
もはやこの段階では、私は加納氏個人の犯罪案件などどうでもよくなっていた。
それよりも問題なのは、原田検察が政界と取引したうえ、クロをシロとしてしまったことだ。そこに犯罪事実にあるのが明らかなのに、政治家との約束を履行するため事実をねじ曲げ、「嫌疑なし」の裁定を下したのだ。こんなことがあっていいはずがない。検察の原点の崩壊である。
検察内部には「自らの良心に従って事件処理をする」というきまりがある。検察官がこのきまりに従てt裏ガネ問題を捜査すれば、こんな結果になるはずがない。
※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(クロをシロにした検察の大罪)は、
2016/12/5(月)22:00に投稿予定です。