原発問題

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プルサーマルで使ったMOX燃料は地層処分の前に500年の地上保管が必要

2012-04-10 21:53:34 | 未分類

プルサーマルで使ったMOX燃料は地層処分の前に500年の地上保管が必要

転載元:http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20120409/1333931514

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福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)

https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/

福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染健康被害の情報室

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★前の記事では、「普通のウラン燃料」について、考えました。ところが、「MOX燃料」になると、全然、話が違うようです。これは、私も今回、初めて知ったので皆さんもお考え下さい。このような事が、必要であるのに「核サイクル事業」が必要なのか???

★現実には、既に「破綻」しています。破綻していると言う意味は、事業として成り立たないと言う事です。そして、中間処理工場からは、どこの国でも深刻な環境汚染が引き起こされています。それでも止めないのは、原子力関連予算の確保と消化する目的があるからだと推測します。必要性は全く無いのに、予算の確保と消化のためにだけ続けているのです。もう、40年以上こんな事を続けているのです。

★ご参考

MOX燃料 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/MOX%E7%87%83%E6%96%99

六ヶ所再処理工場 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E3%83%B6%E6%89%80%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%A0%B4

★阿修羅♪ >から全文引用

プルサーマルで使ったMOX燃料は地層処分の前に500年の地上保管が必要。つまり、原発現地にずっと保管!!

http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/717.html

投稿者 taked4700 日時 2011 年 1 月 17 日 11:37:42: 9XFNe/BiX575U

自分が不勉強でした。広瀬隆の「原子炉時限爆弾」を読んで初めて知りました。

http://www.news.janjan.jp/living/0601/0601238125/1.php

プルサーマルは、使用済MOX燃料が最大のネック(2)人類にとって未経験、『発熱し続ける核燃料』

東井怜2006/01/24

日本では現在1機たりとプルサーマル実施について地元の了解の得られている号機はない。地元が二の足を踏む最大の理由は安全性の問題である。中でも使用済MOX燃料の存在だ。 使用済MOX燃料については、危険性が数倍になることを電力会社や国も認めている。

 

日本では現在1機たりとプルサーマル実施について地元の了解の得られている号機はない

 地元が二の足を踏む最大の理由は安全性の問題である。中でも使用済MOX燃料の存在だ(※編集部注)。もちろん事故や労災などの危険性も増大するが、仮にそうした恐れが高まるとして、それが絶対とは誰も言えない。ウラン燃料でも大事故や大労災は起こり得る。しかし、使用済MOX燃料については、危険性が数倍になることを電力会社や国も認める。100%疑いようの無い事実だ。しかも原子炉から取り出した後の使用済MOX燃料の始末は不透明で、何の見通しも無い。

 プルサーマル計画の申入れを受けた地元としては、確実に危険性の増すことへの了解を求められているということだ。安全性の向上を常に求めてくる県民の命・財産を預かる県が、容易にゴーサインを出せないのは当然であろう。

 こうした問に対して電力・国から返ってくる答は、「2010年ころから第2再処理工場の建設を検討する」というものである。再度再処理して再々利用するかのように思わせるのだ。ところがこれが偽装・欺瞞なのである。なぜなら・・・・・

ここに格好のモデルがある

 何かにつけプルサーマル先進国として引き合いに出されるフランスの例だ。出典は核燃料サイクル開発機構(現独立行政法人日本原子力研究開発機構)の2004年度契約業務報告書「プルトニウム利用に関する海外動向の調査(04)」。発行は昨年3月、委託先はアイ・イー・エー・ジャパンとしてある。

 1/3を図表で占め、300ページほどもある労作だ。わが国の推進側資料としては珍しく比較的客観的な表現に終始している。プルトニウム利用としてあるが、話題はほとんどプルサーマル、海外とはヨーロッパ、すなわち「ヨーロッパプルサーマル動向調査」といったところである。

 その報告書の中に、フランスにおいて使用済MOX燃料は、「約100 年間貯蔵され、その後に再処理するか、再処理しないかの判断を下す」(2001年6月28日発表の国家評価委員会(CNE)の第7回レポートより)とあるのだ。

 フランスと同様に日本でも、今回の原子力利用長期計画見直し(原子力政策大綱と改め)において、原子炉から取り出した使用済MOX燃料は再処理するかそれとも直接処分するか、決められていない。発熱量だけ考えても、地下に直接処分するには表面温度が100度より低くならなければならないが、使用済ウラン燃料でも50年位もの時を経なければその条件を満たさないというのに、使用済MOX燃料ではその10倍、すなわち500年の時間がかかると見積もられているのだ。(グラフ参照)

 再処理するにしても、ウランの使用済核燃料で数年のところ、MOXの使用済核燃料ではその何倍もの期間冷却する必要がある。プルサーマルとは、借金を解消しようとしてさらに借金を増やしてしまうような話ではないか。

人類にとって未経験、発熱し続ける物体

 われわれの生活圏の中での冷却というのは、一定の有限な量の熱を取り去ることである。ところが原子核による発熱は有限ではなくて、核反応の続く限り、何年、何万年と発熱し続けるのである。火が消えないと考えればわかりやすいだろうか。それも恐ろしく長寿命で、早く冷ましたりゆっくり冷ましたりと調節することもできない。

 核反応には2種類ある。原子炉の運転を止めれば「核分裂」の方はほぼ収まるが、「核崩壊」は原子核の種類ごとに自然の理によって定められた時間をかけて、それぞれのスピードでしか消えていかない。寿命の早いものは早々に消えてしまうが、原子炉の中には恐ろしく長寿命の原子核が大量に生まれているからだ。この熱を「崩壊熱」と呼ぶ。

 核をいじる・・・原子力の利用、とはこういうことを承知の上でなければできないはずだが、そんなことは聞いたことも無い人々までが、推進だ、事前了解だ、と判断してきた。知っている側は知っている側で、都合の悪いことは隠し、偽装と欺瞞によってここまで引っ張ってきた。

都合の悪い情報は公開されない

 フランスのこのような大失策を筆者が知ったのは、この報告書によってであり、昨秋、すなわち原子力政策大綱が確定した直後であった。もちろん、長期計画策定論議の中で海外の事例はレビューされたのだが、実績ばかりが強調され、この報告書の存在はおろかフランスの失策は紹介された形跡もない。まして、プルサーマル論議の繰り広げられている原発立地地域で紹介された例など皆無であろう。

 こうしたきわめて重要な、しかし推進側にとって不利な事実を隠してプルサーマルは進めようとされてきた。プルサーマルに限らない。そうした不誠実とご都合主義は一連の不正事件を通して、国や電力に対する大きな不信に成長している。原子力発電推進に熱心であった立地自治体関係者らが、いったん了解したプルサーマル地元了解を白紙撤回し、そのまま未だに固い対応を崩さないのも故なしとしない。

 これまで政府の旨い言葉に釣られてきたものの、時が経つにつれ深刻な現実が姿を現しクローズアップされてきた。後続の県もやがてそうしたことに気がつくだろう。

 「2010年ころから第2再処理工場の建設を検討する」と何遍繰り返しても、もうその手には乗らない。原子力政策大綱には、「使用済MOX燃料の処理の方策は2010年ころから検討を開始する」(p.38)とある。それまでは検討もしないと言っているではないか。さらに付録の資料p.134には、「2050年度頃までに相当規模の再処理施設が必要」とあり、いきなり2050年頃に跳んでしまうのである。

 奇妙なのは、先に紹介した「プルトニウム利用に関する海外動向の調査(04)」なる資料が現在お蔵入りなのである。というのは、昨年10月1日に新機構に改組してからずっとデータベースが準備中のままなのだ。2ヶ月ほど前に問い合わせた時には2~3ヶ月かかると言われた。それもとうに過ぎた。独立行政法人たるもの、そんな怠慢は許されない。

 今もまだUPされていないのであれば、次回はこの報告書の中からフランスのケースをもう少し詳しくご紹介するとしよう。

◇ ◇ ◇

※注 再処理工場で使用済燃料から取り出したプルトニウムを使ったウランプルトニウム混合酸化物 [Mixed OXide] 燃料のこと。MOX燃料。

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http://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&cd=6&ved=0CEkQFjAF&url=http%3A%2F%2Fgenkai.ptu.jp%2Fshorui%2F20101202seimei.doc&ei=4KYzTbybHoGiuQOrtsDfCw&usg=AFQjCNGJYyNZKIzS9IFSYonvVaJR0XHFKg

2010年12月02日

プルサーマルの即時中止を求める抗議声明

古川 康 佐賀県知事 殿    2009年12月2日に、世界に先駆けて、狂気に満ちたこの計画が実施に移され、一年が経過する。先日の新聞報道で、古川佐賀県知事は能天気にプルサーマル「非常にスムーズ」との評価をしているが、この計画の本質を全く理解していないのではないだろうか。 この計画は当初、佐賀県への説明では通常のウラン燃料よりも厳しい安全基準設定されていたが、その後、一方的に見直され、国の定める原子炉の運用規定(ギャップ再開禁止)にも抵触するような、とても危険な稼働範囲に設定されている。 プルトニウムを含むMOX燃料の性質上、運転時間を増せば増すほど、MOX燃料の燃焼が進めば進むほど、その危険性は高まりつつあることは佐賀地裁に起こしたMOX燃料差し止め裁判で、すでに明らかになっていることを理解して頂きたい。

 また、MOX燃料の使用済み燃料、いわゆる「核のゴミ」はその放射線レベルが、通常のウラン燃料のものに比べはるかに高く、永い冷却期間が必要で、最低100年間も現地保管、その後、地下埋設するまで500年間もかかるという。現在の原子力発電所が数十年後に廃炉になった後でも、高い放射線を出し続ける「核のゴミ」を玄海町に置き続けることになる。そのようなことを現地住民は容認していない。 この危険性と将来に対するつけは、知事として、どのように考えるのだろう。 そもそも、MOX燃料を急いで、原子炉で燃やす必然性が全くないことは、明らかであるし、経済的にも、通常のウラン燃料に比べ、圧倒的に高価なMOX燃料を使い、数百年に渡り冷却保管管理する費用と責任は、誰が負うのだろうか。 事故を起こす危険性の高いMOX燃料を燃やし続けることを即時中止して頂きたい。燃やすほどに、放射線レベルの上がる危険なMOX燃料は、一日でも一分でも早く、原子炉から取り出して頂きたい。 これは、「今」を生きる私たちの最低限のモラルの問題である。 古川佐賀県知事は、この事実を謙虚に受け止め、知事である前に、一人の尊い命を頂く人間として、プルサーマルの即時中止を決断することを強く求めます。 知事、あなたの決断が、多くの佐賀県民の命と将来に大きく貢献されることを祈ります。 以下、提出団体名 ・玄海原発プルサーマル裁判の会 ・プルサーマル佐賀県の100年を考える会 ・プルサーマルを止める市民アクション実行委員会

九州住民ネットワーク

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原子炉時限爆弾:

http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89%E6%99%82%E9%99%90%E7%88%86%E5%BC%BE-%E5%BA%83%E7%80%AC-%E9%9A%86/dp/4478013594