試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区113F [Tc74] 7+3編成 (クモハ100-144 動力ユニット搭載) ※再生産品+旧製品

2018-04-03 21:16:45 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
終点。

KATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)が再出場した。
回着整備時にクモハ101-144,クモハ100-174(ツヌ115F:Mc144)の車両更新だけで済ませた影響をようやく取り払えた。
先行出場したツヌ115F(再生産品+旧製品)に続きツヌ113Fからも新旧LOT混結ユニットが消滅している。


国鉄101系ツヌ113F (1978/3)。
[ツヌ113F]:Tc74-M242-M'235-T'99-T88-M163-M'c144+Mc180-M'230-T'c85。
※再生産品+旧製品。
◆クモハ100-144 動力ユニット搭載,モハ101-163,モハ100-230 車体振替,サハ101-88 車体更新。

ツヌ113FはKATO製国鉄101系津田沼区仕様でも後期出場編成に当たる。
種車都合によりサハ100形0番代とサハ101形0番代組み込みが10両編成化の条件となった。
津田沼~習志野区にはサハ101形0番代の配置数が少なかった。
ここにサハ100形0番代が加わったためプロトタイプは1978年3月まで遡っている。
1978年3月現在でも当該編成は少数派でありツヌ113Fの他にはツヌ105F(Mc169)しか候補に残らなかった。
更にクハ101形,クハ100形を先頭に立たせる関係でツヌ113Fの出場へと至っている。


ツヌ115F。
※再生産品+旧製品。

この組成は早くも翌年に姿を消した。
当時は車両異動が数多く行われていた。
各編成とも編成表作成時点の一時的な組成である可能性が高いと思われる。
先に出場したツヌ115Fも1978年3月と1979年3月では車両異動が成されており複雑な津田沼区の101系組成が垣間見える。
◆ツヌ115F:Mc120-M'104-T'c12+Tc10-M251-M'245-T281-T251-M191-M'c153(1978/3)。
◆ツヌ115F:Mc144-M'120-T'c12+Tc10-M241-M'234-T274-T101-M236-M'c174(1979/3)。


サハ100-99(サハ100形0番代編入車)。
※再生産品。

ツヌ115Fはクハ100-12(旧製品:電装準備工事車)が編成最大の特徴である。
それに対しツヌ113Fではサハ100-99(再生産品←サハ101-108Assy車体組立車)が目立つ存在となる。
共に電装準備工事車が他編成との違いを主張する。
実車は1年の間で大きく組成を変えた。
ただ1979年当時の津田沼区にはサハ100形が多数配置されており離合に違和感は無い。
ちなみに廃車はクハ100-12:1980年3月,サハ100-99:1981年10月であった。


クモハ101-180+モハ100-230 (旧製品+旧製品)。

ツヌ113Fの出場は十一代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)導入が起点となった。
当初より旧クモハ101-144,旧クモハ100-174(元ツヌ115F:旧製品)の車両更新が前提で再生産品+旧製品編成が確定していた。
部品類のLOT統一を施した一方で各ユニット相手は車体更新対象車から外れ車体LOTが揃わなくなってしまった。
新旧LOT混結ユニットはツヌ113F,ツヌ115Fの出場当時から抱え続けた弱点であった。
2016年10月以来続いたユニット間LOT差異は旧ツヌ115Fとの実質的な車両振替により解決している。


サハ101-88(車体更新車)。
※再生産品。

編成での新旧LOT比率も5:5で異色の存在だった。
新旧LOT混結ユニット解消に加えサハ101-88(再生産品)への車体更新を追加し構成を6:4に改めた。
種車はサハ101-104(ツヌ116F-2:T104)で元を辿るとツヌ113Fへ組成予定だった旧サハ100-99(ツヌ113F)に至る。
作業失敗でツヌ113Fの出場前に車体更新が行われた元サハ100-99は再びツヌ113Fに還ってきた。
サハ101-88は5号車へ配されるためサハ100-99に続く。
奇遇にもサハ100-99と元サハ100-99が並ぶ組成となっている。
今回の車体更新でツヌ113Fはモハ101-163+クモハ100-144+クモハ101-180+モハ100-230が旧製品車両で纏められた。
激しい車両異動が繰り返された時期がプロトタイプであり両ユニットの塗装被膜差異は吸収できると思う。


クモハ100-144(第二次動力ユニット搭載試作車)。
※旧製品。

西行設定のツヌ113Fだが組成都合上モハ100-235(3号車)を動力ユニット搭載車にせざるを得なかった。
牽引比率を高める名目でクモハ100-144(7号車)へ動力ユニットを搭載し改善を図った。
クモハ100形用動力ユニットは元モハ100-235用ではなくモハ100-234(ツヌ115F)用を転用し旧製品LOT品に改めた。
捻出した元モハ100-234用動力ユニットは経年からか高速域の回転に伸びを欠いていた。
そこでDT21動力台車を取り外し無負荷の条件下での高速度試験を行い性能回復へ繋げている。
クモハ100-144の動力ユニット搭載試作車化は基本的にクモハ100-108(ツヌ122F:Mc155)での試行結果に倣った。
増設する床下機器は廃車発生品を活用しクモハ100形用床板の見附に近付けている。
前尾灯は非点灯化されたが乗務員室仕切の追設で前面見附は非動力車時代と殆ど変わっていないように見える。
7+3編成の多くはクモハ100形が7号車で同様の問題を抱える。
但し床下機器に充当する保管品が底を突いたため他編成への波及は当分難しい。


ツヌ113Fサイドビュー(クハ101-74)。
※再生産品。

今入場は車体振替,車体更新,動力ユニット搭載車位置変更に注力した。
従ってツヌ113Fそのものに大きな変化は無い。
津田沼区仕様では唯一[三鷹]幕を採用する編成であり行先も固定化されている。
一応の終着点に辿り着いたと言えるだろう。