松陰神社に行きました。
９時前なのに、高校生の団体やたくさんの人々が既に訪れていました。
松下村塾から奥に進みますと、御社殿があり、その隣に、明治維新の際に屈した志士が合祀されたところがあります。
そこに福島県の志士が紹介されていました。
松陰が江戸伝馬町獄舎に入牢したとき、一緒になった牢名主の沼崎吉五郎という人です。吉五郎は松陰の最後の指導書「留魂録」を門下生への送付を牢内で託された人物である。「留魂録」とは、冒頭に、有名な松陰の辞世の句「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちるとも 留め置かまし 大和魂」が記載された松陰最後の指導書である。
吉五郎は、江戸に出て、旗本の家来になった。しかしながら殺人の罪で伝馬町入牢となった武士である。一方、松陰は幕府老中である間部詮勝の暗殺を計画をした疑いで捕えられていた。松陰は取り調べのなかで自分の処刑が近いこと覚悟し、処刑前日までにこの「留魂録」を書き上げた。そして１通を沼崎吉五郎に託した。吉五郎は、翌月11月に三宅島配流が決まった。
吉五郎は三宅島に流されてからも、松陰から預かった「留魂録」を肌身離さず持って明治７年に放免となり、15年ぶり東京の土を踏んだ。帰って2年後、当時の神奈川県令で、松陰の門下生である野村靖（野村和作）を訪ねた。野村は思いがけない師の遺言状を目にして驚いた。それはまさしく松陰の筆跡であった。野村はのちに内務大臣、逓信大臣を歴任している。この「留魂録」は野村の手によって、その後、萩市の松陰神社に納められた。
松陰の魂の書とも言える留魂録は、この人のおかげで、残ったのですね。よくぞですね。
今の世の中を変えようと、熱い志を抱いた志士たちの思いが繋がり、明治維新が起こったんですね。
手を合わせていますと、なんだか涙が出てきました。
志の力って、すごいパワーです。
松下村塾
講義をした部屋
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５月２８日（土）１０時００分～ 基礎編 募集締め切り
５月３０日（月）１４時００分～ メンタルヘルス編Ⅰ
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