はなまる日記  身体や心を癒すことをライフワークとしています。

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痛みの本当の原因は?

2011年10月17日 | ヒーリング講座
私も日々の臨床から、皆様に痛みの原因は、筋肉の硬直によるものがほとんで、これを緩める施術で、痛みが軽減して行き、全部緩むと、痛みはなくなるんですよ。申し上げてきました。

実際に施術して緩むとそうなっていました。最近、トリガーポイントを調べていたら、他の先生のブログやホームページを見る機会があり、そこに、病院の先生のあるブログが目にとまりました。私が思っていることが、そのまま書かれていました。病院の先生でも、真っ向から、現在、日本の医学界で通説となっている痛みの原因に疑問を抱き、こんな治療や手術でいいのか?という提言をされています。下記は、その内容を参考にさせていただき、要約させてもらったものです。



本当の痛みの原因は?

科学的に証明されている事実

(参考文献 石川県小松市 加茂整形外科医院 加茂 淳医師ブログより)

さて痛みは何が起こすのか、これには身体(生物的)の問題と、こころ(心理的、社会的)の問題の両方が絡み合っています。

身体の問題では「トリガーポイント」と呼ばれる筋膜などに出来るしこりが原因です。
いわゆる「筋痛」という事です。

そして私たちの痛みの95%はこの筋痛で、残りの5%は「骨折」「ガン」「感染症」などによる痛みです。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症あるいは腰椎すべり症や分離症など脊椎の構造異常が腰痛の原因であるといわれてきました。「神経が押さえられると痛い」「背骨の老化や変形で痛い」という考え方です。しかしこの考え方は間違っている場合が多いようです。

「神経が押さえられると痛い」の代表的なものとして椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症があります。痛みの生理学で神経が圧迫されると痛みやしびれが生じるという根拠は示されていません。また健常者(全く痛みのない人)にもヘルニアや脊柱管狭窄がよくみられることが分かってきました。すべり症や分離症も同様に健常者にもみられます。その反対に痛みがあっても特に構造異常がないこともあります。

手術で満足する結果が得られない症例はしばしば経験します。頻回手術によって泥沼化していくケースさえあります。手術による治療もそれ以外の治療も結果に差がないという研究報告がいくつもあります。

「決まり切った画像検査(レントゲン、MRI、CT)は患者を不安に陥れ、的外れの治療へと導く結果となる。」これは最近の海外の文献からですが、痛みを画像診断することはできないばかりか、治療に悪影響を及ぼすという内容です。
痛みの画像検査は痛みを伴うことのある特異的な病理所見を示す疾患、すなわち、悪性腫瘍、感染症、骨折などのあきらかな損傷、リウマチ関係の炎症性疾患の有無を調べるものであってそれ以上の意味があるものではありません。

ヘルニアや脊柱管狭窄は痛みの原因ではなく結果とみるほうが理屈にあいます。つまり筋肉のこわばり短縮の結果なのです。筋肉の短縮はO脚変形や前方へ突き出た丸まった肩などをきたし、それが軟骨や椎間板の変性をおこす要因の一つとなっているのです。

筋性疼痛は機能的トラブルです。ストレス反応として肩こり、胃痛、血圧上昇、咳などさまざまなものがありますが慢性化した筋骨格系の痛みも一種のストレス反応とみることができます。

筋肉は意外と繊細です。転倒など身構えることができないケガ、度を超えたトレーニングや労働など繰り返えされる動作、あるいは悪い姿勢を続けることによって筋肉に微小損傷が生じます。すると筋肉が収縮します。運動会の翌日に体中が痛むことを経験したことがあると思いますが、これを遅発性筋痛といいます。

筋肉が収縮しても数日で治ることが多いのですが、休息がとれなかったり心理的ストレスが大きかったり寒冷にさらされたりすると血液の流れの悪い状態が続いて筋肉の収縮が元に戻らなくなってしまいます。この状態を「筋拘縮」といいます。

慢性化すると筋肉は硬く結節を作り、短縮します。そのために骨格に変形(歪み)が生じることがあります。
また、いつも痛む部分を過剰に意識することで、感覚が過敏になり、注意集中、習慣化が生じます。この状態を慢性痛といいます。

このようにして出来た硬いしこりのある筋肉を私は「ワケあり筋」と呼んでいます。生活暦が長くなると誰でも一つや二つの「ワケあり筋」を持つようになるものです。「ワケあり筋」が必ずしも人を苦しめるわけではありませんが、心理的ストレス、物理的ストレス、疲労、寒冷などが引き金となってワケあり筋が騒ぎ出すことがあるのです。

ワケあり筋のなかには硬いしこりがあります。これを「筋硬結」、「策状硬結」といいます。筋硬結を押すと痛みを感じます。なかにはほかの部位に痛みが放散するものがありますが、この放散痛を関連痛といいます。関連痛が生じる圧痛点を「トリガーポイント」といいます。

トリガーポイントは痛覚過敏になっていて動作痛の原因になっているのです。重症となると安静時にも痛みを感じます。このような病態を「筋筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome)以下MPS」と呼んでいます。

MPSは1980年代にアメリカで『Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual (筋筋膜性疼痛と機能障害: トリガーポイントマニュアル)』(Janet G. Travell 医師とDavid G.Simons医師の共著)という医学書にて発表されました。

MPSはあらゆる部位の痛みの原因となります。腰痛をはじめとする筋骨格系の痛みのほとんどはMPSからきています。悪性腫瘍、感染症などの特異的疾患、幻肢痛などの神経障害性疼痛はMPSではありません。

顎関節症、肩関節周囲炎(五十肩)、変形性膝関節症、テニス肘、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、肋間神経痛、手根管症候群の一部、腱鞘炎、半月板損傷、腱板損傷、変形性股関節症なども痛みやしびれそのものはMPSです。

筋や筋膜などに生じるシコリ(トリガーポイント)が痛みをはじめとする、さまざまな症状を引き起こしています。
筋膜や腱などにできた「シコリ(トリガーポイント)」が痛みの原因で、トリガーポイントの「トリガー」というのは、「弾きがね」と言う意味です。そのシコリを押すとそれが引き金となって、その場所だけでなく別の場所でも痛みを感じさせる事があるので、そう呼ばれています。

痛みのメカニズムを理解して、自らの身を守り、また大きな経済的負担を受けないようにして、痛み治療の難民にならないようにしてください。

以上がブログの内容です。私もホントそう思う次第です。
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