ユニークな政策？をするブータン王国

ブータンはユニークな政策をする小国と紹介されます。何がユニークかと言いますと、経済的な成長よりも、国民のすべてが幸福になる方が大事という考え方で、物質的な豊かさもある程度は大事だけど、精神的な豊かさも重視した国民総幸福（ＧＮＨ）という概念を打ち出した政策を行い、これをＧＮＰと同じように指標化しようという試みがされています。

経済が発展するのは良いことなのか？成長するのはいいけれど、その成長は人々にとって良い成長なのか？悪い成長なのか？という視点を与えていると思います。ＧＮＰ（国民総生産）が成長し、経済的、物質的に豊かになることが幸福にはつながるとは限りません。

こういった政策を掲げているブータンをユニークな政策と紹介しますが、経済至上主義で突き進み、閉塞感や行きずまりを感じ、限界に来ている現状を考えますと、そろそろ、別の指標で進んだ方がいいと思いだし、ブータンのＧＮＨを高く評価しだしていると言えます。ユニークなどではなく、幸福の本質を捉えていく本流になっていくのかも知れませんね。もちろん弊害も生まれるのでしょうが、そろそろ、皆さん、物質的に豊かになるだけが幸せと思いこんでいた幻想が崩れてきたのではないでしょうか。